スーパーボウルはアメリカの国全体で大盛り上がりしたことと思います。このスーパーボウルを私はどこから見ていたかというと、なんと海の上から見ていたのです。
スーパーボウルイベントの一環としてRedskinsチアリーダー8人は約60機もの軍用飛行機を積む航空母艦を訪ねました。約3000人もの人がその航空母艦で何ヶ月も過ごし、訓練を積むのです。もちろん何人もの人たちがその船で過ごすのですから、食堂で働く人もいれば掃除をする人もそこで暮らしているわけです。そんな海の上で暮らす人たちにとってもちろんスーパーボウルは大きな楽しみです。
母艦の中の会場には大きなスクリーンとステージ、そして観客席が設けられそのまわりにはピザやホットドック、スナックなどのテントがあり、そこは船の中を思わせない、どこかのイベント会場のような感じでした。普段、厳しい訓練をうける人たちもこのスーパーボウルイベントを生き抜きとして参加している様子でした。スーパーボウル出場のオークランドやタンパベイのジャージだけでなく自分のファンのチームのジャージを着ている人もいて、なんだかお祭りのような感じでした。
試合前、私たちの演技がはじまると大きな歓声で歓迎してくれました。そして演技がピークを迎え、終わりが近づいたころスポットライト、音楽、すべてが一瞬で消えました。この状態は船上でよく起こるのだそうです。そんな状況にもかかわらず私たちはどうにか踊り続け約10分後やっと、ライトと音楽が元に戻ったのでした。試合も電波の関係で途中、中断しつつも会場の盛り上がりは絶えず終了を迎えました。
それにしても、その母艦の中を移動するのも一苦労。急な階段で手すりを頼りながら上ったり、時にはとても小さな穴をくぐったり。そして、波のゆれは常にあるわけですから、何ヶ月もそこに暮らしている人は相当強い精神の持ち主なのであろうなと感じました。そこには男性ばかりで、女性はほとんどいなく、私たちはユニフォームを着ないでもチアリーダーだということがバレバレで、歩けばサインや写真を求められ、警備の方たちが常に断り続けるといった状況でした。しかしながら、その人たちが私たちの写真やサインを手に、とても喜んでくれると思うととても幸せでした。
訓練飛行機が飛び交う中、ヘルメットをかぶり頑丈なシートベルトをし、ジェットコースターのような軍用飛行機でアメリカ本土へと、帰りました。休む間のないチアリーダー活動、船酔い、そしてそれまでも見たこともなかった飛行訓練の様子、そこで逢った人々と過ごした約3日間は夢のようでした。 |