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| ジェッツ・オフェンスのカギを握るQBチャド・ペニントン |
昨シーズン途中に先発QBに昇格し、チームを逆転の地区優勝に導く立役者の一人となった若きエース、チャド・ペニントンが中心のニューヨーク・ジェッツ攻撃陣。ペニントンは肩の強さや走力は平凡だが、ジェッツの採用する短いパス中心の「ウェストコースト攻撃」に最適の冷静沈着さを兼ね備えるパサーだ。
先発として初めて開幕を迎える今シーズンは、そのパス力がさらに開花することが期待されていたが、今オフシーズンにジェッツは、パスを受けるレシーバー陣に大打撃を受けた。過去2シーズン、チームのエースレシーバーだったラヴァーニアス・コールズのワシントン・レッドスキンズへの移籍だ。チーム9年目を迎える生え抜きウェイン・クレベットは健在だが、彼はスピードよりも確実な捕球力が持ち味の選手。フリーエージェントでサンディエゴ・チャージャーズから加入したベテランのカーティス・コンウェイも、俊足がウリだったコールズの代役を担うのは荷が重いだろう。
期待が集まるのは、2001年のドラフト1巡指名選手、サンタナ・モス。しかし入団早々に負った膝のケガのため、新人のシーズンは11試合に欠場、パスレシーブわずか2回と屈辱を味わった。再起を期したプロ2年目の昨シーズンも、太もものケガなどもあってパスレシーブ30回、433ヤード(4TD)とチームの期待に応え切れてはいない。
上背こそ178cmと恵まれていないが、大学時代に全米を席巻したスピードは一級品。コールズの退団で出場機会も格段に増えることが予想されている。その能力が、今季NFLのフィールドで初めてその全貌を明かすかもしれない。
未知数なパス攻撃に比べ、盤石と言えるのがラン攻撃。プロ入り以来、新人年から8シーズン連続でラン1000ヤード突破の偉業を成し遂げているベテランRBカーティス・マーティンは健在だ。シーズン序盤に負ったケガに1年間耐えながらのプレイだった昨季も、ここぞというときに安心してボールを任せられる、頼れる存在だった。マーティンの後継者と目される若手ラモント・ジョーダンもプロ3年目を迎え、NFLの水にも慣れてきた。マーティン一人にかかる負担が減ることで、その走りの威力が再び増す可能性も高い。
ジェッツ一筋に10年間プレイし、マーティンとコンビを組んできたFBリッチー・アンダーソンが今オフにダラス・カウボーイズに移籍。しかし、アンダーソンの持ち味はマーティンの先導役としてのブロックではなく、その捕球力。ジェッツのラン攻撃に影響が出ることが考えにくい。むしろ、今ドラフト3巡指名で大学界屈指のFB、BJ・アスキューが加わったことで、逆に強化されたとも言える。
パス、ランを支える攻撃ライン陣で看板選手だったGランディ・トーマスがWRコールズと同じくレッドスキンズに引き抜かれたものの、NFL屈指のセンター、ケヴィン・マワーイが健在。トーマスの穴はセントルイス・ラムズの爆発的オフェンスの立役者の一人だったトム・ニューテンが加わり、大きな戦力ダウンは免れた。WRモスがドラフト時に受けた大きな期待に見合った活躍を見せ、コールズの穴を埋めることができれば、ジェッツのオフェンスは昨年以上の決定力を持つことになるだろう。 |