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両チーム戦力分析
 
ニューヨーク・ジェッツ《2003年シーズン戦力分析》
ディフェンス編
[文=アメリカンフットボール・マガジン

リーグ屈指の若手パスラッシャーDEジョン・エイブラハム
 昨シーズン、逆転でAFC東部地区優勝のタイトルをもぎ取ったニューヨーク・ジェッツだったが、先発メンバーの半分以上が入れ替わったディフェンス陣はまとまりを欠き、チーム成績がNFL22位とリーグ下位。ディフェンスが専門のハーマン・エドワーズヘッドコーチにとっても頭の痛いシーズンとなってしまった。
 バッカニアーズの鉄壁ディフェンスが強力な守備ライン陣から成り立っているように、ジェッツのディフェンス再建も、守備ラインから改革はスタートした。今年4月のドラフトで、大学フットボール界ナンバー1の守備ラインと定評あったケンタッキー大のDTドゥウェイン・ロバートソンを1巡指名したのだ。その後、昨シーズンの先発DTジョシュ・エヴァンズがリーグの薬物規定違反で出場停止処分を受けたため、ロバートソンはルーキーながら開幕からフル回転での活躍が期待されることとなっている。
 守備ライン外側のDEのポジションには、2年連続二桁QBサックをマークしているリーグ屈指の若手パスラッシャー、ジョン・エイブラハムが控えている。昨年のドラフト1巡指名で入団しながら、期待通りの活躍を見せることができなかった2年目DEブライアン・トーマスが評判通りのパスラッシュを見せることができれば、パスに対しても高い守備力を備えることができるだろう。
 LBのポジションはベテラン揃い。アウトサイドのモー・ルイスとミドルのマーヴィン・ジョーンズはともに10年以上もジェッツのディフェンスを支えてきた生え抜き選手だ。もう一人のアウトサイドLBにはジョーンズの大学の後輩で、昨年ビルズから移籍してきたタックルマシーン、サム・カウワートがおり、安心してみていられるユニットだ。ただ、選手層が薄いため、彼らベテラン勢がケガで戦線離脱するとなると、話は変わってくる。チームは今ドラフトでミシガン大からヴィクター・ホブソンを獲得したものの、いきなり先発としての活躍を求めるのは酷。特にルイスは昨季もシーズン通してケガに悩まされており、年齢的な不安点もある。
 守備バックのポジションでは、昨年の先発選手デイミアン・ロビンソンを放出したFSのポジションが入れ替わり、2年目の若手ジョン・マグローが入る。両CBは昨オフシーズンに他チームから移籍してきたベテラン選手で、ジェッツ2年目の今季はさらに安定したプレイぶりに期待がかかる。SSにはLB並のサイズが自慢のサム・ガーンズがおり、LB陣と同様、先発メンバーだけを見れば、そこそこ安定したパフォーマンスが期待できる。ただ、ここも選手層の薄さが懸案で、CBではベテランのレイ・ミケンズが控えるが、彼以外にプロでの経験がある選手と言えば、ヴァイキングスから今オフ移籍の元セーフティ、タイロン・カーターぐらい。セーフティでもCBからコンバートされたジェイミー・ヘンダーソンがいるものの、あとはルーキーの即戦力の活躍を期待しなければならない状況だ。
 『NFL TOKYO 2003』でのジェッツのテーマは、新人らプロでの経験に乏しいディフェンス選手にプレイ機会を与え、その実力を計ることになりそうだ。逆に言えば、東京ドームで目立つパフォーマンスを見せることができれば、レギュラーシーズンでの試合出場の可能性も高まると言うこと。若手選手のモチベーションが高まる一戦となりそうだ。


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