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両チーム戦力分析
 
ニューヨーク・ジェッツ《2003年シーズン戦力分析》
スペシャルチーム編
[文=アメリカンフットボール・マガジン

相手チームの脅威となるサンタナ・モスのパントリターン
 オフェンス、ディフェンス双方でオフシーズンに着実な補強をしたニューヨーク・ジェッツにとって、今季チームのアキレス腱になりかねないのがこのスペシャルチームだろう。昨シーズンからパントリターナー以外の顔ぶれが入れ替わったが、これにともなう戦力ダウンが心配される。
 特にキックオフリターナーとして1回平均26ヤードを走ったチャド・モートンのワシントン・レッドスキンズへの移籍は大きな痛手となってしまった。リターンだけで2TDをマークしたように、ビックゲインをもたらすモートンはチームの大きな武器であり、相手に脅威を与えた存在だっただけに、引き止めに失敗したのは痛い。またモートンの代わりとなる選手も獲得できず、とりあえず3年目のアルバート・ジョンソンあたりが代わりを務めると見られているが、これといった実績もなく不安要素が大きい。
 またキッカーもプロ入り以来6年間、ジェッツ一筋だったジョン・ホールがモートンと同じくレッドスキンズに移籍してしまった。ホールの穴を埋めるベテランのダグ・ブライエンはルーキー年の94年度にサンフランシスコ49ersでスーパーボウルに出場を果たし、エクストラポイント成功数7のスーパーボウルタイ記録をつくった選手。その後は95年シーズン途中にセインツに移籍し、2000年まで主戦キッカーとして活躍した。しかし、その後は満足にプレイする場を得ておらず、昨シーズンもミネソタ・ヴァイキングスでわずか6本のFGを蹴っただけでシーズン序盤に解雇されている。ブライエンにシーズンを通してキックを任せられるかどうか、疑問符がつく。
 パンターはベテラン35歳のマット・タークを解雇し、同じくベテラン38歳のダン・ストラジンスキ(前カンザスシティ・チーフス)を獲得した。ストラジンスキはブライエンとは対照的に、90年以降全試合に出場し、昨年もチーフスで16試合に出場している。リーグトップ級とは言えないまでも、安定したプレイを見せてくれるだろう。
 不安が多いスペシャルチームにあって唯一、安心できるのが快速WRサンタナ・モスを中心とするパントリターンである。昨シーズン、チーム全体で1回平均16ヤード獲得は堂々のリーグトップの成績である。モスはマイアミ大時代、陸上短距離の選手としても活躍し、また所属リーグのビッグイースト・カンファレンス初となる最優秀攻撃選手賞、最優秀スペシャルチーム選手賞の同時受賞を果たしている選手。その本領がプロでも発揮されている。
 モスのパントリターン以外は不確定要素が多い今年のスペシャルチーム。昨シーズンのような活躍を望むのは酷かもしれない。ただ、試合の流れを変えるビックプレイは起こせないとしても、チームを盛り立てるような積極果敢なプレイに期待したいところだ。


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