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| バッカニアーズ・ディフェンスの“大黒柱”ともいうべきDTウォーレン・サップ |
昨シーズンのチーム総失点がNFL最少、総喪失ヤードもNFL最少、パス喪失ヤードNFL最少、ターンノーバー得失差NFL1位……、とリーグのディフェンスのあらゆる部門の1位を総なめにし、まさにスーパーボウル優勝の立役者となったのがバッカニアーズのディフェンス陣だ。うち、先発メンバーで抜けたのはそのスーパーボウルでMVPに輝いたFSデクスター・ジャクソンとLBアル・シングルトンのみ。そのいずれの穴もチーム内外の戦力で的確に埋め、今年もまったく死角は見あたらない。
そのNFL最強ディフェンスの礎になっているのが、DTウォーレン・サップ率いる運動量豊富な守備ラインだ。昨季もサップとコンビを組む若手DTアンソニー・マクファーランドがシーズン後半にケガで戦線離脱したものの、補欠選手のチャートリック・ダービーが堅実に代役を務めるなど、選手の「質」だけでなく、「量」もバツグンの陣容を誇っている。
敵のランはサップ、マクファーランド、ダービーらが封じる一方で、守備ラインの外側からスピード自慢のDEシミオン・ライスがQBに襲いかかる。対戦する攻撃ラインにとっては、これ以上頭の痛い相手はいない。
守備ラインのパフォーマンスが秀でているため、バッカニアーズのLB陣は、敵攻撃ラインのブロックに悩まされることなく、自在にプレイを決めることができる。だから、バッカニアーズの場合はLBにサイズは求められない。サイドラインの端から端までカバーできるスピードと運動量、タックル力があれば良いのだ。昨シーズンのリーグ守備MVPデリック・ブルックス、昨年オールスター戦「プロボウル」に選出を受けたシェルトン・クォールズの両選手は、ともに身長180cmそこそこ。体重も100kgあるかどうかである。
シングルトンの抜けた穴は、こちらもバツグンの運動量が自慢のドゥウェイン・ラッドがクリーヴランド・ブラウンズから加入。逆にポジションは強化されている。
リーグ最強ディフェンスと呼ばれるだけあって、守備バック陣も鉄壁だ。CBには昨シーズンのNFLインターセプト王ブライアン・ケリーと、一昨年のNFLインターセプト王のロンデ・バーバーが揃う。プレイスタイルに派手さはないが、チームの戦術に忠実なプレイと、パスだけでなくランに対しても安定したタックル力を発揮する万能さが一番の魅力だ。そしてSSには、NFL随一のハードタックルが自慢のベテラン、ジョン・リンチが控える。MVP男ジャクソンの抜けたFSだけが依然未確定要素だが、ジャクソンと同じく昨スーパーボウルで2インターセプトの活躍を見せた第3のCB、ドワイト・スミスが後継者に立候補しており、コンバートの成否が注目を集めている。他にもFSのポジションにはジャーメイン・フィリップスのような才能豊かな若手が控えている。現代NFLのオフェンスではWRを3〜4人、ときには5人も配するフォーメーションが流行している。スミスが本来のCBのポジションに留まれるなら、それに越したことはない。若手の底上げが、このポジションの今季のパフォーマンスの鍵となりそうだ。
史上最強と謳われた昨季のディフェンスが、どれだけさらにグレードアップしているのか。『NFL TOKYO 2003』での興味が尽きない。 |