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| ジェイ・グルーデン |
タンパベイ・バッカニアーズのコーチ陣に、変わり種が一人いる。現役のプロフットボール選手でありながら、アシスタントコーチとしても昨季のバッカニアーズのリーグ制覇に貢献したその人物の名前は……。
ジェイ・グルーデン。この名を聞いてピンときた人もいるだろう。そう、バッカニアーズのヘッドコーチ、ジョン・グルーデンの弟だ。
全米1部のルイヴィルでQBとして活躍後、1989年にアリゾナ・カーディナルズと契約し、選手としてNFLを目指したジェイ。ワールドリーグ(現NFL欧州)でプレイした経験もある。91年に室内プロリーグのアリーナフットボールリーグ(AFL)、タンパベイ・ストームに入団したことが転機になった。選手として4度のリーグ制覇、96年に現役を引退し、98年にヘッドコーチに就任したオーランド・プレデターズでも2度のリーグ優勝とAFL史上に燦然と輝く戦績を残している。
2002年、バッカニアーズの指揮官に就任した兄に、バッカニアーズのコーチ陣に加わるよう誘われた。しかしジェイはその誘いを断ったばかりか、何と現役復帰してしまったのだ。
シーズン終了後、ジェイは兄の誘いに応え、バッカニアーズのアシスタントコーチとなった。昨季の4番手QBジョー・ハミルトンがNFL欧州のゲームで負傷してしまったため、夏のサマーキャンプではQB役となって自慢のパス力を披露する場面もあった。
見事NFL王座を手にした後、ジェイは再びアリーナへと戻っていった。「プレイしたい気持ちはなくなることがない」常に現役志向のジェイなのだ。現役復帰2年目の今季もプレデターズのエースQBとして活躍、チームをプレイオフ準決勝まで導いている。
この試合でプレデターズはジェイの古巣ストームに敗戦したが、ジェイの2003年は、まだ始まったばかり。再びバッカニアーズのコーチングスタッフに加えたい意向を兄は持っている。「何とか奴をコーチ専任にしようと誘っているんだけどね。私とバッカニアーズを助けてもらいたいと思うからね」。弟も「兄以外に部下として働きたいチームはないね。別に兄貴だから、ってわけじゃなくて、いつもすばらしいオフェンスを築いてきた人だから」。
現在36歳のジェイ。現役を引退し、兄の希望通りコーチに専念した暁には、NFLの舞台で夢の兄弟ヘッドコーチ対決が見られるかも。 |