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HOT OFF THE GRIDIRON #101
「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」

 先週の日曜日、敵チームが勝つことはごく希なランボー・フィールドの第4クォーターで、パッカーズはチーフスを17点引き離していました。2桁リードの後、グリーンベイは、ランボー・フィールドでは56試合連続で勝利していましたが、カンサスシティ・チーフスは、第1クォーターで14対0そして第4
クォーターで31対14と、同じ試合で2度も2桁のリードを許しながら勝利を収めました。フットボールにはよくある延長戦でチーフスは、めったにボールをファンブルしないRBアーマン・グリーンに襲いかかり、ファンブルを誘いました。そのターンオーバー後のビッグプレーで、チーフスQBトレント・グリーンはワイドオープンとなったエディー・ケニソンにパスをヒットさせ、51ヤードタッチダウンパスを決め、パッカーズ、そしてファンを落胆させました。
 フットボールの試合で敵地で逆転するということは、実力のあるチームであるという証拠で、勝利する事は、彼らへの自信へとつながります。3年目のコーチ、ディック・ヴァミールはチーフスをNFLで最も優秀なチームの内の1つに育て上げました。第7週を終えて6勝0敗とAFCで唯一の無敗チームであり、驚異的なミネソタ・ヴァイキングスとカロライナ・パンサーズ、そしてチーフスの3チームは現時点での無敗チームです。言葉を聞くべきです。

チーフスを率いるヘッドコーチ ディック・ヴァミール
 ディック・ヴァミールはラムズをスーパーボウル優勝チームにするのに3年かかりました。ヘッドコーチ歴当初の頃、彼は弱いチームであったフィラデルフィア・イーグルスを、12年ぶりにプレイオフ出場まで導きました。NFLヘッドコーチとして102勝を記録しているヴァミールは、チーム構築に独特の方法を用いており、その戦略の要は「忍耐」です。彼はいつもチームを化学的に構築しようと、選手の底上げを目指しています。多くのコーチ達とチームオーナーと違い、彼は、結果がすぐに出ないことをわかっています。もちろん全てのコーチ達と同じように彼も負けることは嫌いですが、チームを勝者に変えるには段階が必要なこともわかっているのです。
 昨シーズンチーフスの守備は、NFLで最悪の守備の内の一つでした。彼らは他のどのチームよりも相手チームにヤードを稼ぐことを許し、そして3チーム以外のチームからのポイントを諦めてしまいました。そんな情けない結果では、大抵のヘッドコーチは守備コーディネイターを解雇するでしょう。ヴァミールは、守備コーディネイターのグレッグ・ロビンソンを解雇するかわりに、守備を改善する何人かのフリーエージェント選手と契約する為の資金をだしてくれるよう、チームの社長カール・ピーターソンに、頼みました。ピーターソンは同意し、DEボニー・ホリディと、アウトサイドLBショーン・バーバー、CBデクスター・マクレオンと契約しました。
 ロビンソンの守備はまた、フリーセイフティーのジェローム・ウッズそして怪我から復帰したライアン・シムズにより、より強力になりました。彼はまた、コーナーバックを危険の多い1対1の状況よりも、より深いゾーンでパスカバレッジをするように変更しました。ヴァミールとロビンソンはタンパベイ・バッカニアーズの守備の成功について、会って話をし、プレイコールを25%減らすことによって、ディフェンシブスキームを単純にすることに決めました。昨年チーフスはほとんどのプレイでブリッツをかけましたが、現在より厳選された、ブリッツパッケージはより「効果的なディフェンス」になりました。
 攻撃においては、ランニングバックが常にヴァミール戦略の焦点となります。彼がラムズに居た時、当時NFLでトップのランニングバックであったマーシャル・フォークが居ました。今チーフスには、プロボウルに2度出場した、NFLでおそらくトップのRBプリースト・ホームズが居ます。フォークに似ているホームズはまた、パスレシーバーとしても活躍します。過去2シーズンでホームズは、3,170ラッシングヤードと1,286レシービングヤードを記録し、それはNFLのどのランニングバックの成績をも上回っています。テキサス大学を卒業してドラフトされなかったホームズは、ヴァミールの指導の下育ち、強力なアウトサイドのランニングプレイを作り上げました。

チーフスRBプリースト・ホームズ
 ヴァミールは走れる攻撃ラインマンを好み、現在では調和した、チーフスの攻撃はNFLで一番だと言えます。ライトガードのウィル・シールズは素晴らしいガードです。センターのキャセイ・ウェイマンは大変運動能力に優れダウンフィールドのスクリーンプレイでは、機敏な動きでブロックをリードします。レフトタックルはQBの死角を守るラインマンで、チーフスのウィリー・ローフは8回プロボウルに出場しており、現在絶好調です。レフトガードのブライアン・ウォルターズとライトタックルのジョン・テイトはヴァミールのオフェンスを修得するのに時間がかかりましたが、現在は良く機能しています。この強力な攻撃ラインとホームズの視野の広いランニング能力で、チーフスはNFLで一番のスクリーンパッシングチームとなっています。
 フットボールをコーチするディック・ヴァミールのその他の特色は、強力なスペシャルチームプレイです。実際にヴァミールは1969年にラムズでNFLで初のスペシャルチーム専門コーチでした。そして現在、コーチングスタッフの中にスペシャルチームコーチがいることは、NFLで一般的になっています。今シーズンここまで、チーフスはキックオフもパントもリターンできるダンテ・ホールの活躍で、NFLで最高のリターンゲームを成し遂げています。テキサスA&M大学でランニングバックだったホールは今シーズン4試合連続で、これまでのNFLでは見たこともないようなリターンタッチダウンを決めています。プリースト・ホームズとのランニングとショートパスゲームでキックオフ戦略はカヴァレッジにレーンかシームを作り出すことよってダンテ・ホールは歯車の合ったリターンをすることができ、そして彼の持つスピードを生かせるのです。ホールは平均22.9ヤードを記録するNFLでトップのパント・リターナーで、彼の平均28.7ヤード/キックオフリターンの記録はリーグで3位タイの記録です。しかし、ホールは今シーズン4回のキックオフリターンタッチダウンを決めた唯一の選手なのです。将来NFL殿堂入りする43歳のモーテン・アンダーセンは、未だに頼もしい存在のキッカーです。そしてジェイソン・ベーカーは平均41.3ヤード/パントとまずまずの記録です。

今シーズンすでにNFL記録に並ぶ4個のキックによるリターンTDを記録しているチーフスKR/PRダンテ・ホール
 もちろんチーフスが勝ち続け、スーパーボウル優勝候補にあがる為には、よいクォーターバックプレイが必要です。ヴァミールがラムズからチーフスに移籍させたトレント・グリーンはオールプロではないですが、辛抱強く、ヴァミールの望む所が何かを理解しています。グリーンは、61%の高いパス成功率を誇る選手です。大抵のパスはショートパスですが、パッカーズを破った、ケニンソンへの51ヤードパスのようなビッグパスを決めることもできるのです。加えて、チーフスは、4回オールプロとなったTEトニー・ゴンザレスがおり、彼は今シーズン迄はスロースターターでしたが、これからの試合で活躍することでしょう。俊足のWR達、ジョニー・モートンとエディー・ケニンソンは最高というわけではないですが適確にフィールドを駆け抜ける能力を持ち、守備陣がプリースト・ホームズに詰め寄るのを防げるのです。

 ディック・ヴァミールはチーフス最初のシーズンは6勝10敗、そして2年目の昨シーズンは8勝8敗でした。今、彼はチーフスを、プレイオフを睨んだチームに仕立てあげていますが、AFC西地区で彼らは好調にプレイし続け、デンバー・ブロンコスを引き離す必要があります。チーフスは今、1試合差でデンバーを上回っています。そして12/14にデンバーでブロンコスと対決しますが、もしチーフスが勝ち続ければきっと、AFC西地区での勝利を収めるでしょう。なぜならチーフスのスケジュールはブロンコスよりも有利だからです。

 トレント・グリーンはレッドゾーンで非常に力を発揮する選手で、チーフスが何度か第四クォーターで逆転勝利を収めた事が示すように、非常にプレッシャーに強いのです。その中でも、非常に印象的だったのは、先日のパッカーズを17点差で破った第4クォーター逆転劇でした。トレント・グリーンはプレイオフの経験がありませんから、彼がチーフスをプレイオフからスーパーボウルまで導けるかどうかの疑問の声はあがってくるでしょう。ディック・ヴァミールは2000年のスーパーボウルで未経験のカートワーナーで、ラムズ優勝を成し遂げることができたのです。ヴァミール(イーグルス/ラムズ)、ビル・パーセルズ(カウボーイズ/ペイトリオッツ)、ドン・シュラ(コルツ/ドルフィンズ)、ダン・リーヴス(プロンコス/ファルコンズ)が、2つの異なるチームをスーパーボウルに導いた監督です。もし、チーフスがこのまま持てる力を出し続け、スーパーボウルに出場したとしたら、ディック・ヴァミールは、初の3チームをスーパーボウルに導いた監督となるでしょう。

SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
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#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
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#94 最善のオーバータイム方式とは?
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#89 「グルーデンは高くなかった」
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#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
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#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
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#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
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#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
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#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
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#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
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#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
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