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HOT OFF THE GRIDIRON #103
「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」

今シーズンからベンガルズを率い、第11週を終え5勝5敗でNFL北地区1位タイに導いているマービン・ルイス
マービン・ルイスは、NFLヘッドコーチとして初めてのシーズンに、シンシナティ・ベンガルズに自信を与えています。シーズンスタートして0勝3敗を喫したベンガルズでしたが、残り7試合の内5試合で勝利を飾ったのです。そう、NFLで唯一の無敗チーム、あのカンザスシティ・チーフスを逆転の末、堂々24対19で下したのです。ベンガルズはここ何年か、NFLの最悪のチームといわないまでも、下位のチームのひとつには数えられていました。昨年のシンシナティは2勝14敗と無惨な結果を残しました。しかし今、マービン・ルイスのもとで息を吹き返し、勝ち続けているのです。

私は、ベンガルズがブラウンズを21対14で下し今シーズン初勝利を決めた第4週に、クリーブランドに居ました。その試合は、WRチャド・ジョンソンが、絶妙な55ヤードパスキャッチを含む2つのタッチダウンパスをキャッチし、マ−ビン・ルイスにNFLヘッドコーチとしての初勝利をもたらしたのです。昨シーズン、レッドスキンズの守備コーディネイターで、NFLで知る人ぞ知る守備の達人でした。レッドスキンズに来る前、ルイスはレイヴンスの守備コーディネイターを5年務め、MLBレイ・ルイス率いる守備でレイヴンスを2000年のスーパーボウルタイトルを勝ち取るチームにつくり上げました。そのチームはシーズン中の16試合で僅か165点を許しただけの、NFL記録をつくりあげ、史上最も優秀な守備陣の内に数えられています。

ルイスは明らかに彼のチームの選手達からの尊敬を得ており、彼らが勝つことができるのだという自信を与えています。最初の勝利の後、ルイスが幸せなことは一目瞭然でしたが、このチームがまだまだ改善の余地があることを明らかにしました。フットボールのコーチ達は、この様にチームを見るのです。彼らが勝利や敗退について話すことはまれで、シーズン中一週ごとに自分のチームが成長する様に努力しており、今まさにベンガルズはそれをしているのです。

カンザスシティとの対戦で、ルイスの守備陣はNFL最高のハイスコアーオフェンスを、最初の3クォーターで7ファーストダウンと6点に抑え込みました。チーフスはその後追い上げ、残り6分でベンガルズを17対12と引き離しました。それまでのベンガルズでしたら、そこで粉砕し、敗退したでしょう。しかし今年は違います。ベンガルズのオフェンスは、反旗を翻し、7年目のQBジョン・キトナがWRピーター・ウォリックへの77ヤードロングパスを決め、ベンガルズの逆転勝利を決定付けました。試合前、WRチャド・ジョンソンはベンガルズの勝利を保証する発言をしていましたが、すべての守備からの注目は、ベンガルズの勝利を決定づけた彼のチームメイトであるピーター・ウォーリックに注がれました。


チーフス戦でのヒーロー、WRピーター・ウォリック
ベンガルズに敗退した直後、チーフスのディック・ヴァーミールは「我々は統制がとれずに負けました。ヘッドコーチからの指示通りにプレイできませんでした。」ヴァーミールはまた、ベンガルズがここ2〜3年多くの優れた選手をドラフトしていることにもふれました。今、埃だらけの黒とオレンジのキャップとジャージを洋服だんすから引っ張り出して着ているベンガルズファン以外に、チーフスを逆転勝利で下したことに最も喜んでいる人は誰でしょう?答えは簡単です。ドン・シュラ、ボブ・グリーシー、ラリー・ゾンカ、ポール・ウォーフィールドなど、NFLのチームで無敗(17勝0敗)でシーズンを終え、スーパーボウルで勝利した史上唯一のチームとなっている1972年のマイアミ・ドルフィンズの面々でしょう。

多くの人が、マービン・ルイスがベンガルズのコーチ職を務められるかどうか疑問に思っていました。負けがこんでいるベンガルズのコーチをしようと思う人がいるでしょうか?ルイスは長いことNFLのヘッドコーチ職の候補者だと噂されてきました。彼はバッファローとタンパベイと交渉しましたが、雇われませんでした。間断なく成長しヘッドコーチになりたいと思っていたルイスは、ミシガン州立大学ヘッドコーチのポジションも考えていたようですが、彼は心の奥底でNFLのヘッドコーチになることが自らのゴールだと悟っていました。長いことNFLの最悪のフランチャイズとして知られてきたシンシナティからその機会が来ると、ルイスはすぐに応じました。ベンガルズは新設されたポール・ブラウン・スタジアムでプレイしていますが、ルイスがピッツバーグ大学のアシスタントコーチをしていた1990年以来勝率5割以上を上回っていないチームなのです。ルイスのNFLヘッドコーチ就任を最初に祝福した人々の一人が、チャージャースのヘッドコーチ、マーティ・ショッテンハイマーです。ルイスはショッテンハイマーより15歳年下ですが、ショッテンハイマーが卒業したピッツバーグ近郊のフォートチェリー高校出身で、ショッテンハイマーはことあるごとにルイスに必要なアドバイスをしてきたのです。

ルイスは彼の選手達に、「シンシナティに、もはや呪いはない。墓場でのプレイを知る古びた船のキャプテンや船員もいない。過去は過去である。今日この日から、全ては前向きに上昇するのみなのだ。」と話しました。ルイスはLBタケオ・スパイクスをビルズに放出し、代わりに3人の新しいフリーエージェントの守備スターター、LBケビン・ハーディ、CBトリー・ジェイムス、DTジョン・ソーントンを雇いました。

ベンガルズを方向転換させ、驚かせたことは、彼らが彼らの誇る最高の選手、RBコリー・ディロン抜きで勝っていることです。ディロンが鼠蹊部の怪我でサイドラインに居る間、3年目のルディ・ジョンソンが躍り出てきました。ジョンソンはここ2試合で347ヤードを走り活躍しているので、マービン・ルイスは、ディロンが12月に再起したときに、2人のランニングバックを使おうと考えていると述べています。ベンガルズは勝利をあげていますが、昨シーズンUSCでハイズマン賞を受賞したドラフト第1位指名選手、QBカーソン・パーマーを使っていません。ルイスはパーマーに、先発QBジョン・キトナを見て勉強し、将来のベンガルズのエースQBになる準備をさせています。


今シーズンのドラフト1位ルーキー、カーソン・パーマー(右端)は、サイドラインで将来のスターターとしてプレーを学ぶ
ベンガルズは1990年以来、プレイオフに出ていません。これほどの間プレイオフにでていないNFLチームは他にありません。ベンガルズは今、AFC北地区でレイヴンスと並んでおり、五分五分です。彼らは今、ルイスのもとで、この13年で初めての見込みのある機会に直面しているのです。

チーフスのディック・ヴァーミール、カウボーイズのビル・パーセルズ、シーホークスのマイク・ホルムグレン、パンサーズのジョン・フォックス、コルツのトニー・ダンジー、タイタンズのジェフ・フィッシャーが皆、NFLコーチ・オブ・ザ・イヤー候補者です。もしシンシナティ・ベンガルズがAFC北地区で勝ち、プレイオフに進出すれば、マービン・ルイスが表彰されるでしょう。なぜなら彼が、病気のチームに息を吹き返させた、注目すべき仕事を成し遂げたことになるからです。

SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

back number
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#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
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#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
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#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
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#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
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#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
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#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
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#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
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#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
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