Thu, 01/08/2004 8:56 pm UPDATE
2004シーズン NFLとは NFLヨーロッパ NFLイベント NFLフラッグフットボール サイトマップ
NFLビギナー NFLマニア NFLエンタメ コミュニティレポート NFL JAPAN チアリーダー
   NFL JAPAN top page>NFLマニア>コラム
NFLマニア
シーズン関連トピックス
チーム関連トピックス
今週のプレイヤー、コーチトピックス
フランチャイズ物語
NFL戦略アナライシス
ビジネストピックス
コラム
NFL Report Japan

コラム


HOT OFF THE GRIDIRON #106
「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」

 凍える気温の中グリーンベイのランボーフィールドで行われたNFCワイルドカードゲームは延長戦で、アル・ハリスがシーホークスのマット・ハッセルベックのパスをインターセプトして52ヤードリターンTDを決め、グリーンベイ・パッカーズが33対27で勝利を飾りました。このハリスのプレーは、NFLのプレーオフ史上初のディフェンスによるオーバータイムでのタッチダウンとなりました。この結果、ブレット・ファーヴと彼率いるパッカーズはNFCトップシード、フィラデルフィア・イーグルスとの対戦の為、フィラデルフィアに向かいます。

 感謝祭の日のデトロイト・ライオンズ戦敗退以来グリーンベイ・パッカーズは、壁にぶつかりました。多くのミスにより、プレーオフ出場争いから遠ざかっていましたが、ベアーズ戦と敵陣でのサンディエゴ戦に勝利してからパッカーズは調子があがり、5連勝を飾りました。12/14に38対21でサンディエゴを下した後、ブレット・ファーヴはメディアに対して、「貴方達は私をもう歳だし、お払い箱だと思ったでしょう…、私はまだプレーできるし、勝ちたいのさ。」と冗談を言っていました。

 12/22のオークランドでのマンデーナイトゲーム前、ファーヴの父アービン・ファーブが亡くなったという悲しいニュースが公表されました。アービン・ファーヴは、ミシシッピ州キルンの彼の家の近くで運転中に、58歳という若さで心臓発作で亡くなりました。アービン・ファーヴはミシシッピの高校でフットボールコーチをしており、ブレット・ファーヴにフットボールの魂と情熱を教えました。ブレットはハンコック・ノースセントラル高校で、パスの仕方を学ぶというより、父親の為にQBとしてプレイしました。確実にNFL殿堂入りするであろうファーヴは、高校時代に充分パスをしていなくても最高のQBとなった人といえるのです。アービン・ファーヴは走るフットボールが好きで、彼は息子に勝利の仕方と、チームメイトとの和を教え、ブレットはパスを多く投げることができなくても、父親に文句を言うことはありませんでした。

 ファーヴの妻は、彼の父親が亡くなったことを直接ファーヴに伝える勇気がありませんでしたので、丁度キッカーのライアン・ロングウェルと一緒にゴルフをしている最中であった、ファーヴの親友であり、控えQBであるダグ・ペダーソンにブレットに伝えてもらいました。多くのメディアは12/22のレイダース戦でファーヴがプレーするかどうか懐疑的でした。パッカーズのヘッドコーチ、マイク・シャーマンはファーヴの意志に任せていましたが、私はどれだけ彼が傷ついていようともプレーするだろうと思っていました。21日の夜ファーヴはチームメイトと共に集まり、「私の父が亡くなりました。私は明日の夜プレーするつもりです、なぜなら父がそう望んでいるからです。私は父の為にプレーします、ですがそれだけではありません、自分の為に、そして貴方達の為にプレーします。なぜなら貴方達は皆私の家族だからです。私は努力します、そして貴方達が勝てるようにします。」と言いました。

レイダース戦後、妻とともにフィールドを後にするファーヴ
 もし12/22のグリーンベイ・パッカーズがオークランドでレイダースを41対7で下した試合を見逃していらっしゃるとしたら、NFLの歴史の中で、素晴らしいクォーターバックの偉業の中の一つを見逃してしまったことになるでしょう。ブレット・ファーヴは完璧に近い4タッチダウンパスを決め、パッカーズを感動的な勝利に導きました。右膝の怪我と、4番のジャージの下に隠された悲しい気持ちと共にファーヴは、まるで彼のショルダーパッドに天使がとまっているかのようにプレーしました。ファーブは白いジャージの仲間のレシーヴァー達の方へボールを投げ、黒いディフェンダー達は彼を止める力が満ちて来ず、前半で4つのタッチダウンパスを決めました。成功するかに見えた、第3クォーターのタッチダウンパスはこぼれてしまいました。ファーヴの以前のポジションチコーチ、現デトロイト・ライオンズのヘッドコーチ、スティーヴ・マリウーチは、「ブレットのあのパフォーマンスは奇跡的だ、まるで映画をみているようだった」と言っていました。

 そのゲームでファーヴは22成功/30パス/399ヤードと4タッチダウンを決めました。彼の前半のパス成功率は完璧でした。輝かしいパフォーマンスの後ファーヴは「父が私にプレーしてほしいと思っていることがわかっていました。」と言い、声を詰まらせながら、「私は父を愛していますそして、この試合も愛しています。そのことが私にとっても、そして父にとっても、私の家族にとっても、とても大切なことでした。私はこの様なパフォーマンスができると思っていませんでした。でも、父が今夜みているということがわかっていました。」と言いました。その夜のファーヴのチームメイトへのスピーチからわかるように、強固な決意の前には4勝11敗という成績のレイダースはかないようがありませんでした。彼が投げるどのパスも、例えよくカバーされていたとしても、彼のレシーヴァー達が苦もなくキャッチすることができたのです。

 NFLで唯一3度MVP(1995-97)に輝いた選手であるブレット・ファーヴは、みていておもしろい選手です。もちろん彼は豪腕で、速さと注意深いリリースで知られていますが、彼の意志と決断力は他のNFLクォーターバックからかけ離れています。ファーヴは信じがたいですが、207連続先発出場を果たし未だ記録更新中で、おそらくこのNFL記録は今後破られることはないでしょう。パッカーズの攻撃の焦点は今、ランプレーですが、ファーヴは今シーズンを含め、タッチダウンパスでNFLをリードし続けています。
 
NFL CAREER TD PASS LEADERS
Dan Marino Dolphins 1983-1999 420
Brett Farve Packers 1991-2003 347
Fran Tarkenton Vikings/Giants 1961-1978 342
 
 父親が彼に教えた様に、ブレット・ファーヴにとって、個人賞や成績よりも、勝利が彼にとって何よりも大切なのです。ファーヴがNFL記録である、プレーオフでの14試合連続タッチダウンを決めてシーホークスを破った後ファーヴは、「私はここグリーンベイで、ファンの皆、そしてパッカーズの選手達といった家族達とともに居てとても幸せです。なんと言ったらいいかわかりませんが、皆が私に何か特別なことを望んでいるかもしれません、そして、多分皆はそれを丁度今見たと思います。」と言いました。
 
パッカーズQBブレット・ファーヴ
 ファーヴは、「リーダーである人は、指揮棒に成り得るということを知らなければなりません。ある試合で、私が350ヤード投げるかもしれないけれど、次の試合には150ヤードかもしれない。一方ある試合で100ヤード走っても、次の試合では、250ヤードかもしれない。どの試合も違うものですが、リーダーはどの試合にも同じアプローチで臨まなければなりません。何人かの選手が、プレーオフではリーダーが努力することによって踵を返さなければならないと言ってもそれを信じません。その様に言う人々は私に言わせれば、彼らがそのチームで、どの試合も一生懸命にやらずに逃げているのだと言えるのです。」と言いました。これがブレット・ファーヴが、どのような痛みや苦痛を抱えていてもどの試合にも最高の結果をもたらす由縁なのです。ブレット・ファーヴのプレイを見たり、話を聞けば聞くほど、私は彼をより尊敬します。

 バイキングスがカーディナルスに、その試合最後のTDパスで敗れ、パッカーズがNFC北地区のチャンピオンとなり、プレーオフに返り咲いた後、多くの人が、グリーンベイ・パッカーズは「運命のチーム」だと思っています。それが真実かどうかはわかりませんが、パッカーズが最後の5試合に連続勝ちしたことを見れば、人々がそれを信じるのは納得がいきます。今パッカーズは、非常に厳しい試合になるであろう#1シードのフィラデルフィア・イーグルス戦に備えなければなりません。グリーンベイは11/10、イーグルスにランボーフィールドで6ターンオーバーの末、14対17で負けました。パッカーズはイーグルスディフェンスに対してRBアーマン・グリーンを利用するでしょう。しかしパッカーズは敵地でのイーグルス戦に、勝つ可能性は4.5 ポイント不利であるとされています。

 プレーオフでは敵陣で勝つことは非常に難しい事です。先週のワイルドカードで勝った4チームは全てホームゲームでした。ファーヴは、「パッカーズは熱狂的に戦ってきて、そしてそれを楽しみもしました。結果私達のチームは何事も可能になったのです。」と認識しています。パッカーズのコーチ、マイク・シャーマンは、「私達は予想もしませんでしたが今日まで5連勝を成し遂げました。」と言っています。ブレット・ファーヴはグリーンベイに勝つチャンスをもたらします。そして彼がチームを勝利に導く為には何でもすることがわかるでしょう。ブレット・ファーヴがプレーするどの試合も必見です!
 
SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

BILL'S NFL POWER RATINGS

#1 New England Patriots
#2 Kansas City Chiefs
#3 Philadelphia Eagles
#4 Indianapolis Colts
#5 St. Louis Rams
#6 Green Bay Packers
#7 Carolina Panthers
#8 Tennessee Titans

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
#61 「ペンステイトのパターノが、NCAA通算最多勝利を記録」
#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
#54 「ジェリー・ライスとサラリーキャップ」
#53 「2002年 NFL再編成」
#52 「NFLドラフトレビュー」
#51 「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
#50 「NFLドラフト プレビュー」
#49 「NFLセカンドシーズン」
#48 「RBロバート・スミス引退!」
#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
#45 「NFLプレーオフには、フットボールの興奮が詰まっています!」
#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
#42 「レイダースが、AFC各チームをびびらせています!」
#41 「ダンテ・カルペッパー、ヴァイキングスをNFLトップに導く」
#40 「ラムズオフェンスは、NFL史上最高に得点力のある攻撃なのです」
#39 「多くの日本のNFLファンには辛い時期ですね」
#38 「カレッジシーズン、キックオフ!」
#37 「フットボールの匂いが漂ってきました!」
#36 「ジョーイ・ギャロウェイ〜カウボーイズ期待の選手」
#35 「チームメイトだったブラウンとアーリントンがドラフト1-2番目」
#34 「ミシガン州立大とNFLドラフト」
#33 「エディー・ジョージ "THE BEAST"」

→戻る