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HOT OFF THE GRIDIRON #107
「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」

ペイトリオッツ・ヘッドコーチ ビル・ベリチック
テキサス州ヒューストン
白熱のプレーオフが終了し、第38回スーパーボウルは、AFCは実力チームのニューイングランド・ペイトリオッツ、対するNFCは予想外のカロライナ・パンサーズの出場となりました。ペイトリオッツはNFL史上2番目の成績となった14連続勝利を記録。対するパンサーズはワイルドカードチームで、敵地でのラムズとイーグルスに負けるであろうと見られていました。ヒューストンで行われる今年のスーパーボウルは、勝ち進むだろうと見込まれてきたペイトリオッツと、なぜ勝てないかという話題さえもでる事なく、人々から忘れ去られていたパンサーズとの対戦、という、どちらも守備の強いチーム同士のある意味興味深いものになりました。


アメリカでは6.5ポイント差でペイトリオッツが勝つ事が予想がされていますが、それほど高くないことは驚きです。近年のNFLはフリーエージェンシーとサラリーキャップ制限の為に、5年をかけてチームを作っても、その王朝は崩壊してしまうのが常でした。しかし、2年前、予想で13ポイント下回りながらも、ニューオリンズのスーパーボウルでラムズに20対17で劇的勝利をした時よりも、ペイトリオッツ強力なチームとなっています。ヘッドコーチのビル・ベリチックは守備の天才 で、チャンピオンチームになる重要な要素である、NFLで最も激しい(NFL一番と僅差の)ディフェンスを作り上げました。第36回スーパーボウルのMVPであるQBトム・ブレイディはシーズン中、平均214.5ヤード/試合のフィールドを広く利用したパッシングオフェンスを展開し、相手チームを撃沈しました。ブレイディは1,000ヤードラッシャーやレシーバーが居なくともスーパーボウル出場を果たしたペイトリオッツのオフェンススターです。

パンサーズ・ヘッドコーチ ジョン・フォックス
ペイトリオッツが2年前、スーパーボウル勝利に湧き上っていた頃、パンサーズは1勝15敗という成績に低迷し、NFLの最悪のチームの内の一つとなっていました。パンサーズのヘッドコーチ、ジョン・フォックスはビル・パーセルズの様なヘッドコーチです。フォックスは2年前にNYジャイアンツの守備コーディネイターからパンサーズのヘッドコーチとして雇われ、パンサーズの選手達との初対面の挨拶で、「君達の運動能力は問題ない、だが君達の強靭さには疑問を持っている。とても君達が強いとは言えない。」と言いました。パーセルズが1勝15敗のNYジェッツを2年後の1998年AFCチャンピオンシップゲームに導いたように、フォックスは1勝15敗のチームを僅か2年でスーバーボウル出場に導いた2人目のNFLコーチになります。パンサーズは今確実に強くなっており、2年前のペイトリオッツと似ています。彼らは強力な守備、優秀なスペシャルチーム、そして2年前のブレイディの様に経験が乏しくまだ知られていないけれども注目のQBジェイク・デロームを擁して、不利と予想されるスーパーボウルに臨みます。

勝利のキーポイント

ペイトリオッツ

今シーズンの快進撃を支えてきたペイトリオッツ・ディフェンス
ペイトリオッツは速攻を決める必要があります。なぜなら、パンサーズはランプレーを好むからです。
リードした場合、ペイトリオッツのアグレッシブなセカンダリーは、パスを投げなければならないパンサーズを押え込むことができるでしょう。なぜなら、彼らはQBジェイク・デロームよりも優秀なコルツのQBペイトン・マニングから4インターセプトを奪ったからです。
プレーオフの2試合でトム・ブレイディは試合のファーストポゼッションでタッチダウンドライブを決めました。ペイトリオッツのディフェンスはスティーヴン・デーヴィスとデショーン・フォスターにボールを運ばせるのが好きなパンサーズを止める必要があります。怪我をしたペイトリオッツのLBテッド・ブルースキはプレーすると予想され、バンサーズのRB達を止める要となります。


パンサーズ

勝利のカギを握るQBジェイク・デローム
パンサーズのディフェンスラインはNFLベスト選手にあげられるDEジュリアス・ペッパーズとマイク・ラッカーに率いられ、もしブリッツ無しでトム・ブレイディにプレッシャーを与えることができたら、ペイトリオッツのパッシングゲームを粉砕できるでしょう。カロライナのディフェンスはプレーオフ3試合で10サック、9ターンオーバー、13ポイントをあげました。もしディフェンスが、おそらくCBリッキー・マニングがターンオーバーをするか、ビッグスペシャルチームプレーが試合前半で決まったら、パンサーズのランニングゲームが時計を支配する可能性もでてきます。QBジェイク・デロームはフットボールに細心の注意を払わねばなりません。ベリチックは彼を、様々なバスカバレッジとブリッツパッケージで混乱させようとするでしょう。そしてもし彼がターンオーバーしたなら、パンサーズが勝つ事は大変難しくなるでしょう。

キーマッチアップ

カロライナが勝つ為には、オーバータイムのビッグタッチダウンキャッチでラムズを破ったWRスティーブ・スミスが、幾つかのビッグプレーをする必要があります。デロームはキャッチの後ロングランができる俊足のスミスの手にボールを渡そうとするでしょう。スミスに対抗するのは、ペイトリオッツCBタイ・ローでしょう。ローはNFLで最高のシャットダウンカバーCBであることに疑問の余地はありません。ローはAFCチャンピオンシップゲームでコルツのWRマーヴィン・ハリソンを完封し、ローとペイトリオッツと対戦する以前に勝利したプレーオフ2試合において、完璧なプレーをしたQBペイトン・マニングを3つのインターセプトで打ち破りました。このマッチアップでスミスがどちらのサイドにでてきても、左右に軽快に影の様につきまとうタイ・ローを見るのが楽しみです。スミスは爆発的なスピードを持っていますが、ローはとても運動能力が高く、小さなスミスに対してサイズでも上回っているハードヒットディフェンダーで、ミスをすることは殆どありません。

ペイトリオッツの攻撃ライン対パンサーズ守備ラインの戦いもキーマッチアップとなるでしょう。ペイトリオッツの速攻パスゲームとOTマット・ライトは、コルツのサックスペシャリストのDEドワイト・フリーニーを封じ込めました。ライトはマイク・ラッカーの封じ込めに成功するでしょうか?問題は時間です。ブレイディはクイックパスを好みます。もし彼が、オープンになっている選手を見つけたら、ライトはスクリメージの戦いに勝つでしょう。もしパンサーズがペイトリオッツのレシーバーのカバーに成功したら、ラッカーとペッパーズはブレイディをとらえることができるでしょう。つまりレシーバーがカバーされていれば、パンサーズのラッカーとペッパーズはトム・ブレイディを混乱させる可能性がでてきます。

チーム成績比較
 
PATRIOTS (16-2)
AFC #1 SEED
  PANTHERS (14-5)
NFC #3 SEED
21.6 POINTS PER GAME 20.9
14.8 OPPONENTS PTS/GAME 17.9
100.4 YDS/GAME RUSHING OFFENSE 130.7 YDS/GAME
214.5 YDS/GAME PASSING OFFENSE 190.6 YDS/GAME
314.9 YDS/GAME TOTAL OFFENSE 321.3 YDS/GAME
89.6 YDS/GAME RUSHING DEFENSE 107.6 YDS/GAME
202.0 YDS/GAME PASSING DEFENSE 187.7 YDS/GAME
291.6 YDS/GAME TOTAL DEFENSE 295.3 YDS/GAME

コーチ陣とスペシャル・チーム

日曜日にヒューストンに到着したペイトリオッツヘッドコーチ、ビル・ベリチックは「過去は関係ありません。パンサーズを打ちのめす事だけを考えます。」と述べ、パンサーズヘッドコーチ、ジョン・フォックスは「スーパーボウルに来て驚きましたか?」と尋ねると、速答で「いいえ!」と答えました。ペイトリオッツにはスーパーボウル経験のある選手が25人居ますが、パンサーズには7人です。ビル・ベリチックはペイトリオッツコーチとしてプレーオフ5勝0敗の成績を持っており、トム・ブレイディもまた5勝0敗です。ジョン・フォックスはパンサーズで3勝0敗、ジェイク・デロームもまた3勝0敗ですが、ベリチックとブレイディがフォックスとデロームと大きく違うのは、スーパーボウル優勝経験があるということです。フォックスはジャイアンツの守備コーディネイターの時に、第35回スーパーボウルに出場しましたが、レイヴンスに負けてしまいました。優勝経験という大きな有利がニューイングランド・ペイトリオッツにあるのです。

試合が第4クォーターにさしかかると、ペイトリオッツはアダム・ヴィナティエリ、パンサーズはジョン・ケイシーという両チームとも素晴らしいキッカーを出してくるでしょう。私は、雪の中の対タイタンズ戦でロングフィールドゴールを決め、2年前のスーパーボウルのラムズ戦のオーバータイムでフィールドゴールを決めたヴィナティエリに歩があると思います。スペシャル・チームはパンサーズに歩があると思います。その理由は、スティーヴ・スミスのスピードが守備選手のパントリターンのミスを誘えるからです。

概要

ニューイングランドはカロライナ相手にランプレイでボールを進めたり、ロングパスをすることは難しいでしょう。パンサーズはランプレーではいくつかビッグプレーをするでしょう。しかし、ペイトリオッツの素晴らしいセカンダリーに対してボールをパスすることは難しいでしょう。パンサーズは基本的にはペイトリオッツと似ていますがWRとRBでよりよいプレーができるでしょう。しかし、重要なQBの活躍は見られないでしょう。トム・ブレイディは素晴らしいパッサーで、私が考えるに、彼は試合でまた活躍し、NFLスターティングQB3年目にして2度目のスーパーボウルMVP賞を抱えて家に帰ることができるでしょう。
ターンオーバーが、フットボールの大きな試合で重要なポイントになります。そしてパンサーズはNFCプレーオフでこの点についてはよくできたとしても、私は、ペイトリオッツの強力ディフェンスがこれを防ぎ、試合に勝つと思います。ビル・ベリチックはパンサーズの為に2週間の準備をしました。彼はデロームを混乱させ、パスのミスを誘うことができると思います。
今迄のスーパーボウルでNFCが21回勝ち、AFCは16回勝っています。近年の10回をみてみますと、NFC6回、AFC4回の成績となっています。アメリカでは、NFCのチームが勝った年は株価が上がると言われています。昨年勝利したのはNFCのバックスでしたが、確かに株価がかなり上がりました。
何人かの人々は、パンサーズが王位を狙っても、ペイトリオッツが14点かそれ以上の差で勝つと予想しています。私はその予想よりはカロライナを評価しますが、NFLの最優秀コーチ陣に指揮され、経験のあるチームに勝つにはまだ実力が足らないと思います。
ニューイングランド24対カロライナ14、が私の予想です,

SEE YOU NEXT TIME!
BILL MARKLEVITS

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
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