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HOT OFF THE GRIDIRON #108
SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」

ヒューストン:

劇的なスーパーボウル制覇を喜ぶペイトリオッツ

 第38回スーパーボウルは、NFL史上最も白熱したシーズンの幕切れにふさわしい試合となりました。 この試合は、3億人の視聴者の居る中国で初めて放送され、今迄のスーパーボウルの中で一番の視聴者数を記録しました。

  この試合は、圧迫感のあるディフェンス、そしてオフェンスのビッグプレイ、トム・ブレイディが導いたドライブ、そしてアダム・ヴィナティエリの残り4秒の41ヤードフィールドゴールによりペイトリオッツは劇的な勝利をおさめました。論議となっているハーフタイム・ショウ とイギリスのストリーカーについて述べるのはやめておきましょう。

 バランスを崩してインターセプトされた1つのミスを除いて、ブレイディは試合中輝かしい活躍をみせました。トム・ブレイディは32/48パッシング、354ヤード3タッチダウンパスで、ジム・ケリーの持つ1試合のパス成功回数31回という記録を破りました。そうしてブレイディは第38回スーパーボウルでペイトリオッツを落ち着いて導き、ゲーム初盤に2度のミスをしたアダム・ヴィナティエリのゲーム終了間際の決勝フィールドゴールへ結び付けたのです。


名実ともに名将となったヘッドコーチのビル・ベリチック

 試合後の記者会見でペイトリオッツのヘッドコーチ、ピル・ベリチックは、「自分は500以上のNFLフットボールの試合をコーチしてきましたが、今回のスーパーボウルの試合が、今迄コーチしてきた中で一番体力的にキツい試合でした。」と述べていました。ゲーム初盤は強力なディフェンス戦が繰り広げられ、第一クォーターは両チームとも無得点のまま終わり、両チームに2桁の得点が入ったのは、第二クォーターでした。第三クォーターには再び無得点となり、そしてまた両チームとも、最終クォーターで3回の得点をします。最近現地で15回観たのを含め、ほとんどのスーパーボウルを私は観ていますが、ヒューストンのリライアント・スタジアムで観た今年の試合は最高の試合の内の一つでした。

 この試合では、多くの主要選手の活躍が見られました。しかしカロライナが29対29で追いついた第四クォーターの1:08秒にKジョン・ケーシーはキックオフでボールをアウトオブバウンズに出してしまう反則を犯してしまい、ケーシーのミスでボールはペイトリオッツ陣40ヤードに置かれてしまいました。その時点でトム・ブレイディはかれのオフェンスを30数ヤード進めて、アダム・ヴィナティエリのフィールドゴール範囲に持って行けばいいだけでした。もし、ケーシーがボールをエンドゾーーンの外に蹴り、リターンを阻止していたら、ニューイングランドがフィールドゴールに持ち込むのは難しくなり、初のスーパーボウル延長戦になっていたかもしれません。

 第6ラウンド、199位指名でドラフトされたトム・ブレイディはミシガン大学時代はほとんど先発QBではありませんでした。ですが現在、スーパーボウル3回優勝、2回以上スーパーボウルMVPに輝いたテリー・ブラッドショウやバート・スター等名声を博した選手達の仲間入りをしています。ブレイディは26歳という最年少のスーパーボウルMVP2度受賞の選手となりました。トム・ブレイディがこのままの調子でいけば、今後10年間の内に、スーパーボウルMVPに三度輝いたジョー・モンタナの記録と並ぶことができるでしょう。

2年前に続き決勝FGを決めたKアダム・ヴィナティエリ

 スーパーボウルの歴史上、QBがスーパーボウルMVPを獲得したのは38回中20回でした。ペイトリオッツOLBマイク・ブレイベルの活躍も表彰に値します。ブレイベルは試合中2度QBジェイク・デロームをサックし、デロームに「トマホーク・チョップ」をくらわしファンブルさせ、ニューイングランドの初タッチダウンに結び付けました。加えてディフェンスで6タックルをし、またスペシャルチームでもプレイをし、TEとして第四クォーターでトム・ブレイディからの1ヤードTDパスを受け取り、ニューイングランドを29対22のリードにしました。試合後、前オハイオ州立大学DEであったブレイベルは、彼が得点したそのプレイは「“136XクロスZフラック゜“と呼ばれるもので、そのプレイがコールされた後、自分にボールが絶対来ると思い、興奮した。」と述べていました。ブレイベルは続けてブレイディから受け取ったスーパーボウルタッチダウンパスについて、「得点することはほんとうに素晴らしく、ただただ素晴らしかった。」と言っていました。

 現在3年間で2度のスーパーボウルタイトルを勝ち取ったペイトリオッツは、ヘッドコーチ、ビル・ベリチックとQBトム・ブレイディの元で今後も勝ち続けられるでしょうか?ブレイディは「三つ目のリングを獲得したい。」と言っており、ベリチックは、「昨年その”王朝話”を充分聞きました。32チームの内1チームが他の31チームを永久に倒し続けることができると考えるとき、その様な事が何故、どの様に起こっているかを理解することは概念的にとても難しいことだ。」と、ヒューストンから、ボストンでの大凱旋式典へ帰る前の記者会見で述べました。


26歳の若さで2個目のスーパーボウルリングを手にしたQBトム・ブレイディ

 ペイトリオッツは今、1972年のマイアミ・ドルフィンズが成し遂げたシーズン17勝0敗の記録に続く、シーズン15連勝記録を作っています。ベリチックは、2004年シーズンが既に始まっており、ペイトリオッツが来シーズンのロスターを決めるにあたって、他のチームより遅れているということをわかっています。選手達との契約の切れる3月には、ニューイングランドはNFLで最も多くのフリーエージェント選手を抱えていることになるでしょう。サラリーキャップの中で、誰を残していくら払うかという重要な決定がなされようとしています。NFL一のスターCBといえるタイ・ローはサラリー大幅増を要求するでしょう。ペイトリオッツが彼をキープできるかどうかは、チームに直面した重要な問題なのです。
ベリチックは、「毎年毎年がNFLでは挑戦です。我々はスリリングなシーズンを成し遂げました。しかし2004年シーズンは全チームが0勝0敗から始まります。来年も今年の様に、激戦になるでしょう。そして我々は今シーズンよりもよくならなければならないでしょう。」と述べました。

 ひとつ明白なのは、ビル・ベリチックがコーチし、トム・ブレイディが彼のクォーターバックを務める事が、ペイトリオッツがスーパーボールチャンピオンのチームになる2大要素だということです。ブレイディは、多くのビッグテンチャンピオンリングを持つ、ミシガン大学のベテランの防具マネージャーから、「一番大切なリングは、今自分が持っているリングではなく、次に手にするリングなのだ。」と教えてもらったそうです。


SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
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#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
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#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
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