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HOT OFF THE GRIDIRON #110
「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」

アイオワ大学 OT ロバート・ギャラリー(右側の#78の選手)
© Iowa Sports Information

 先月あたりから、FA選手の動向にともない10億ドル以上のお金が動いています。これだけのお金が動くということは、それだけ今オフシーズンのFA動向がこれまでになく激しいものとなっていることの現れです。ほとんどのチームは、あと2、3人のいい選手がいればスーパーボウルの優勝争いに加われると信じているのです。
 インディアナポリス・コルツはQB ペイトン・マニングとNFL史上最高の契約を結びました。ワシントン・レッドスキンズはデンバー・ブロンコスからRB クリントン・ポーティスを獲得し、ブロンコスはレッドスキンズからプロボウル出場経験のあるCB チャンプ・ベイリーを獲得しました。また、オークランド・レイダースはタンパベイ・バッカニアーズからウォーレン・サップを獲得しています。
 NFLチームにとって、ドラフト(4月24日−25日)は、チームを強くするために必要な将来のNFLスターを獲得できる最高の場です。各チームはそのドラフトに向けて策を練り続けています。
ドラフトの成否は先々のシーズンの勝敗を握っています。成功すればたくさん勝てる見込みがあるだろうし、失敗すれば、試合に負けるためにドラフトでお金を使ったというような結果になってしまいます。

 プレイオフに出場したチームは高順位での指名権が得られません。そのため、ドラフトはそれほど重要ではありません。また、これらのチームに入る新人の数も少なくなります。
スーパーボウルで優勝したペイトリオッツは第4巡目までに7つの指名権、合計で10の指名権をもっています。昨年も10の指名権をもっていて、そこで指名した10人の選手のうち9人がロースターになりました。
 今年は、サンディエゴ・チャージャーズが全体第1位指名権をもっています。ミシシッピー州立大学出身のQB イーライ・マニングを指名するだろうというのが、大方の予想です。しかし、チャージャーズには問題があります。WR デイヴィッド・ボストン、DE マーセラス・ワイリーを含む何人かのFA選手を失ったことにより、いいレシーバー、しっかりしたオフェンスラインがいなくなり、若いマニングを活かせるだけの十分なロースターがそろっていないのです。
 サンディエゴ地域の記者によると、いい選手をもっと獲得できなければ、今シーズンのチャージャーズはすべての試合に負けるかもしれないという可能性があります。
 チャージャーズ゙は、より多くの指名権と選手を手に入れるために、この全体第1位指名権をトレードしたいと考えているかもしれません。
 全体第4位指名権をもっているニューヨーク・ジャイアンツがQBを、できればQB イーライ・マニングを欲しがっていることは間違いありません。マイアミ大学(オハイオ州)出身のQB ベン・ロースリスバーガーにも興味を示しています。この2人のクォーターバックのうちどちらかを獲得するために、ジャイアンツは指名順位を上げておかなければならないかもしれません。なぜなら、マニングはもちろんのことですが、おそらくロースリスバーガーも第4位指名まで残っているかどうか疑わしいからです。もし、ジャイアンツがチャージャーズと第1位指名権をトレードするとしたら、チャージャーズは必要としている経験豊富なWR アイク・ヒリアードを手に入れることができるでしょう。
 ジャイアンツだけでなく、少なくとも他に2チームがチャージャーズと指名権のトレードについて話し合いをしています。しかし、このような大きなトレードはドラフト直前か、ドラフトが行われているその最中まで決まることはありません。
 また、マニングの代理人 トム・コンドン(IMG)は、コマーシャルのことを考えて、サンディエゴではなくニューヨークでプレイさせることを交渉する可能性もあります。
 チャージャーズはノースカロライナ州立大学出身のQB フィリップ・リヴァースにも興味を示しています。ドラフト後半でも獲得できるだろうと考えています。
 全体第1位指名権をトレードした過去(2001年のQB マイケル・ヴィック)のあるチャージャーズが、今年はどうするのか? 興味深いものがあります。
 大学卒業時点で比較すれば、イーライ・マニングはペイトン・マニングと同じぐらいの可能性を秘めています。マニングという血統は偉大です。第1位指名権をもちながら、将来オールプロに選ばれるであろうという選手を見過ごそうとするチームがあるとは思えません。
 チャージャーズは8シーズン連続で負け越しています。サンディエゴのファンは、チームオーナーのアレックス・スパノスとヘッドコーチ マーティ・ショッティンハイマーに対していらついてきています。今シーズンこそは勝ち越さなければならないというプレッシャーのかかっているヘッドコーチ マーティ・ショッティンハイマーには、将来の選手を獲得しているだけの余裕はないかもしれません。
 全体第2位指名権をもつレイダースはアイオワ大学の巨漢OT ロバート・ギャラリー( 201cm、145kg)に興味を示しています。その体の大きさにもかかわらず、十分走ることができます。NFLスカウトがアイオワ大学に視察に訪れた際、ギャラリーは彼らに畏怖の念を抱かせました。
 今ドラフトで最初に指名されるオフェンスラインがギャラリーであることは間違いありません。来シーズン早々にも、スターターとして活躍するだけの力はもっています。上位指名される選手の中では、もっともリスクの少ない選手といえます。
 しかし、アル・デイヴィスはルーキーのために大枚をはたくことは好きではありません。そのため、もし、それなりのオファーがあれば、第2位指名権をトレードすることも考えられます。
 デイヴィスは、体が大きく、4.37秒/ 40ヤードの記録をもつ俊足WR ロイ・ウィリアムズ(テキサス大学)に関心があります。
 クリーブランド・ブラウンズもギャラリーを獲得したいと思っているので、もしかしたらブラウンズのもつ第7位指名権をさらに高順位の指名権とトレードするかもしれません。
 
 ドラフトが近づくにつれ、チャージャーズが指名権をトレードする可能性は低くなってきています。その理由の1つになっているのが OT ロバート・ギャラリー(アイオワ大学)の存在です。全体第3位指名以下ではギャラリーを獲得できる見込みがないことが見えてきたのです。
チャージャーズが補強しなければならない最大のポジションはオフェンスタックル、そしてクォーターバックです。もし、ギャラリーが予想通り第2位で指名されれば、チャージャーズ゙は指名権をトレードすることによって、オフェンスラインの第1位候補だけでなく、クォーターバックの第1位候補イーライ・マニングも獲得できなくなります。

 今年のドラフトには、アーリーエントリーしたラリー・フィッツジェラルド(ピッツバーグ大学)をはじめとして、ワイドレシーヴァーに逸材が揃っています。アリゾナ・カーディナルス ヘッドコーチ デニス・グリーンは、ヴァイキングズでヘッドコーチをしていた頃から、フィッツジェラルドの父親と親交があるため、グリーンはフィッツジェラルドを指名するのではないかという噂もあります。第3位指名権をもつカーディナルスですが、フィッツジェラルドを獲得するためには、その指名権を第2位指名権とトレードしておく必要があるかもしれません。たとえ、レイダースがギャラリーに興味を示していたとしてもです。
 ピッツバーグ・スティーラーズは第11位指名権をもっています。クォーターバックが欲しいところですが、QB ベン・ロースリスバーガーを獲得するためには、高順位の指名権にトレードしておかなければならないでしょう。第11位指名までロースリスバーガーが残っている可能性は極めてすくないです。
 第4位までに指名される選手は、イーライ・マニング、ロバート・ギャラリー、ベン・ロースリスバーガー、そしてラリー・フィッツジェラルドで間違いないでしょう。
 マイアミ大学出身のFS ショーン・テイラーはディフェンスで最初に指名される選手でしょう。テイラー( 191cm、102kg)はスピード( 4.45秒/ 40ヤード)があり、ラインバッカーのように相手をとめることもできれば、コーナーバックのように走ることもできます。
 テイラーのチームメイトだったTE ケレン・ウィンスロー・ジュニアはもっとも有望なタイトエンド候補です。チャージャーズでプレイしていた彼の父親ケレン・ウィンスロー(1979−1987年)のように、将来はオールプロになる素質は十分あります。
 先週、サザンカリフォルニア大学の大柄なWR マイク・ウィリアムズはNFLスカウトにいい印象を与えました。
しかし、オハイオ州立大学RB モーリス・クラレットと同様、ドラフトされる資格があるかどうかはまだはっきりしていません。  4月19日に、NFLのドラフト3年規定について連邦裁判控訴審が行わることになっています。最近のことでは、NCAA 委員長 マイルズ・ブランドが、年齢に関係なくクラレットやその他の選手がドラフトにエントリーすることができるとした判決に対するNFLの控訴を支持する法的書類を提出しています。
 NCAA 委員長 マイルズ・ブランド
 「この判決が覆されることがなければ、高校を卒業すればプロフットボール選手になれるという非現実的な期待や希望を抱かせ、教育というものがないがしろにされることになります。そして、結果的に、人生の支えとなる教育も十分に受けていない、プロ選手になることもできない若い選手が増えていることにもなりかねません。」
 NFLは迅速な判決を望んでいます。もし、判決がNFLの勝訴となれば、クラレットやウィリアムズは1年間、何もできないことになります。大学でプレイすることもできなければ、NFLでプレイすることもできません。
 ドラフトまで、およそ1週間を残すのみとなりました。ドラフトで成功をおさめるために、NFL各チームのゼネラルマネージャーの行動はヒートアップしてくることでしょう。


SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
#61 「ペンステイトのパターノが、NCAA通算最多勝利を記録」
#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
#54 「ジェリー・ライスとサラリーキャップ」
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#52 「NFLドラフトレビュー」
#51 「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
#50 「NFLドラフト プレビュー」
#49 「NFLセカンドシーズン」
#48 「RBロバート・スミス引退!」
#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
#45 「NFLプレーオフには、フットボールの興奮が詰まっています!」
#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
#42 「レイダースが、AFC各チームをびびらせています!」
#41 「ダンテ・カルペッパー、ヴァイキングスをNFLトップに導く」
#40 「ラムズオフェンスは、NFL史上最高に得点力のある攻撃なのです」
#39 「多くの日本のNFLファンには辛い時期ですね」
#38 「カレッジシーズン、キックオフ!」
#37 「フットボールの匂いが漂ってきました!」
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#35 「チームメイトだったブラウンとアーリントンがドラフト1-2番目」
#34 「ミシガン州立大とNFLドラフト」
#33 「エディー・ジョージ "THE BEAST"」

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