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HOT OFF THE GRIDIRON #36
「ジョーイ・ギャロウェイ〜カウボーイズ期待の選手」
 

 1993年10月16日、私はオハイオ州立大対ミシガン州立大のビッグテンの一戦を見に、オハイオ州コロンバスにいました。

 私はそのとき、40ydsを4秒3で走り、かつベンチプレス183kgというスピードのある3年生WRジョーイ・ギャロウェイという選手がいることを聞いていました。

 オハイオ州立大はこのシーズン中、ずっと最初のシリーズに得点をあげていました。
 そしてその日も、バッカイズはオープニングキックオフをレシーブすると、ミシガン州立大陣22yds地点までドライブしてきました。

 #7のWRジョーイ・ギャロウェイはスロットレシーバーの位置にセットしました。
 バッカイズQBボビー・ホイング(現レイダース)はスナップを受け、3歩のドロップバックから、ショート・スラントパターン(スラント=斜めインサイドへ切れ込んでくるパスルート)を走るWRギャロウェイにヒットさせました。
 その次の瞬間に見たのは、WRギャロウェイがボールを持って、エンドゾーンへ駆け込む姿でした。

 ギャロウェイがディフェンスの間を瞬く間に駆け抜けると、それは「グッバイ、ディフェンス!」を意味していました。

 このゲーム、ジョーイ・ギャロウェイは9回レシーブ、186yds、3TDをマーク。
 私は彼の能力に強烈な印象を覚えて帰ってきました。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 1994年、私は、ビッグテンがプレシーズンに行うメディア向けのキックオフミーティングの席上で、初めてギャロウェイに会いました。

 GAORAのビッグテンフットボール中継用にインタビューを収録しました。
 すでに、オハイオ州立大のオールアメリカンWRとなっていたWRギャロウェイでしたが、収録では、日本語で「ニホンノミナサン、ビッグテンフットボール、ミテクダサイ! (そして大笑いして)ヨロシク!」と言ってくれました。
 ギャロウェイはアカデミックなオールアメリカンで、すぐに日本語のフレーズを覚えました。
 そして、私は1年前にミシガン州立大戦で感じた印象と同じ位強烈に、彼は知的な人間だと感じて帰ってきました。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 このオフシーズンの最大のトレードの一つは、カウボーイズがシーホークスから、スピードのあるWRジョーイ・ギャロウェイを獲得して、2000年、2001年のドラフト1巡目位指名権を手放したものです。

 カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは、スーパーボウル終了後すぐに、シーホークスのフランチャイズプレーヤーのWRギャロウェイを、ビックリするようなトレードで獲得したように、これ以上待つことが出来なかったのです。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 誇り高き、幾多の伝説的ストーリーを持ち、多くの人々から「アメリカズNFLチーム」と呼ばれるカウボーイズですが、ここ数シーズンは誇れるものがそんなに多くありませんでした。

 90年代に3度スーパーボウル(96、94、93年)を征したカウボーイズですが、1996年NFCワイルドカードプレーオフでミネソタ・ヴァイキングズに40-15と勝利して以来、プレーオフゲームでは勝ち星がありません。
 事実、カウボーイズは96年以降に限られば、24勝25敗と悲惨な成績になっています。

 確かにチームは94年から96年の間に25人の選手をFAで失いましたが、よく言われる大きな理由は、ビッグプレー不足。
 野球で言えば、QBトロイ・エイクマンとコンビを組むホームランバッターの欠如です。

 カウボーイズ史上最高のWRで、ちょうど引退を宣言したばかりのマイケル・アーヴィンは、ポゼッションタイプ(コンスタントにパスターゲットになるタイプ)のレシーバーで、エイクマンが求めていたロングプレーの脅威のある選手ではありませんでした。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 エイクマンは、チームにジョーイ・ギャロウェイを獲得して欲しかったがために、彼はギャロウェイを説得して、エイクマンのエージェントでもあるリー・スタインバーグにエージェントを変更させました。

 そして、エイクマンは、ジェリー・ジョーンズとスタインバーグに、契約がまとまるようにプレッシャーをかけました。

 実際、ある夜、エイクマンはコンサート会場にいたにもかかわらず、20分毎にスタインバーグに電話をかけ、ギャロウェイがカウボーイズと契約するようにプッシュしていたのです。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 今回のトレードは、熱血漢ジェリー・ジョーンズが5年前のディオン・サンダース以来にうった、オフシーズンの最も大胆な動きでした。

 シアトルでは不遇だったギャロウェイは、昨シーズンの8試合欠場の間に、すでにジェリー・ジョーンズと話し合いを持ち始めていました。

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☆カウボーイズの高額サイニングボーナス選手
(ジェリー・ジョーンズがオーナーに就任したここ10年間)

   選  手       ボーナス  年度
 トロイ・エイクマン   2,000万ドル  1999
 ディオン・サンダース  1,290万ドル  1995
 ジョーイ・ギャロウェイ 1,250万ドル  2000
 エミット・スミス    1,050万ドル  1996
 ラリー・アレン      610万ドル  1998
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 NFLのオフェンス選手でトップ級のジョーイ・ギャロウェイは、星のヘルメットをかぶるために、緩やかな7年契約を結びました。

 NFL選手は1,250万ドル(約13億円)のサイニングボーナスをもらって、何をするんでしょうか?

 ギャロウェイの場合、自宅近くのオハイオ州ベルエアーのホテルで、750人の友人、関係者を招いてビッグなパーティーを開きました。

 ギャロウェイのパーティーは、警察官がやってきて、泥酔のあまりに殴りあいのけんかをした男女を連れ出したため、全米のニュースになってしまいました。

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ジョーイ・ギャロウェイの契約内容
 シーズン  ベースサラリー  キャップサラリー
  2000    $440,000     $2,220,000
  2001    $500,000     $2,280,000
  2002    $1,395,000    $3,175,000
  2003    $4,855,000    $6,033,000
  2004    $6,310,000    $8,090,000
  2005*    $7,500,000    $9,280,000
  2006*    $8,500,000    $10,280,000
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 現在のNFLチームのサラリーキャップは、6億2,100万ドルです。

 ギャロウェイの契約の6年目と7年目は、彼が最初の5年間のうちに4回以上プロボウルに出場したら、無効となります。ちなみに4回以上プロボウルに出場したら、ギャロウェイはもっと高いサラリーの契約を望むことになります。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 1995年にNFLのオフェンシヴ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーになったギャロウェイは、NFLでの最初の4年間で、平均1,030ydsを獲得、通算で36TDをもマークしました。

 新しいカウボーイズのヘッドコーチ、デイヴ・カンポは、ギャロウェイを獲得できて、次のように話すなど大喜びしています。
「彼は私たちの銃にとって、今までにない弾丸となってくれるだろう。野球、フットボールにかかわらず、勝つチームにはホームランバッターが必要なのさ。ジョーイはまったくわくわくさせてくれる選手であり、ホームランバッターであり、いつでもビッグプレーを出来る選手だ」

 デイヴ・カンポの下、カウボーイズは、90年代の3度スーパーボウル優勝に大きく貢献したタイミングパススキームを復活させるつもりです。

 ギャロウェイとラギブ「ロケット」イズマイルのいるカウボーイズは、今やNFLで最速のレシーバーコンビとなりました。

 もはや、ディフェンスはスクリメージラインに選手を集めて、RBエミット・スミスのランだけを止めようとはできなくなりました。
 というのも、ギャロウェイとイズマイルをオープンスペースに走り込ませて、パスを決めれば、フィールドのどこからでもエンドゾーンにボールを運ぶことができるようになったからです。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 ダラス・カウボーイズは、今年NFC東地区で、ワシントン・レッドスキンズを追いかける立場にあります。
 当然のごとく、ジェリー・ジョーンズが追いかける立場であることを好むはずがありません。
 新しいハイパワーオフェンスは、昨年に比べ飛躍的に良くなったことは間違いありません。
 しかし、ディフェンスはCBディオン・サンダースがライバルのレッドスキンズへ行ったことにより、疑問符を付けざるを得ません。

            ◇HOT◇OFF◇THE◇GRIDIRON◇

 東京ドームで行われるアメリカンボウル(「NFL TOKYO 2000」)では、QBトロイ・エイクマンとプレーする#84のWRジョーイ・ギャロウェイを見れば楽しいでしょう。

 ファンは、#84とトロイから目を離してはいけません。
 まばたきすらしてはいけません。
 もし、ちょっとでも目を離したら、彼がどこへ行ったのか見失ってしまいますから。

 もし、みなさんが、ジョーイ・ギャロウェイに会う機会があったら、「ヨロシク!」と言ってみてください。
 もしかしたら、ビッグテンのオハイオ州立大時代を思い出すかもしれませんから。


SEE YOU NEXT

Bill Marklevits


追記)
ファルコンズファンのみなさん、スイマセン!
アイオワ大出身の俊足#83WRティム・ドワイトも注目です。


back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
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