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HOT OPFF THE GRIDIRON #44
「12月はコーチの入れ替わる時期です」
 

 間もなく20世紀に別れを告げ、新しい世紀を迎えようとしている年末、NFLではもうすぐプレーオフが始まり、カレッジの方はボウル・シーズンです。

 NFLのAFCではタイタンズが絶好調、又、NFCでは去年のチャンピオンのラムズが最後のプレーオフの席にすべり込むという苦戦でした。どんなプレーオフになるのか楽しみですね。

 厳しいチーム環境のシーズンに運良く生き残ったヘッドコーチは、オフェンス、もしくは、ディフェンスユニットが立て続けに良くないパフォーマンスを繰り返したとき、コーディネーターをすぐに解雇してしまいます。

 スティーラーズではチャージャーズに勝ってシーズンを終えた3日後、ヘッドコーチのビル・カウワーが、スティーラーズのパッシングゲームが改善されなかったことを理由に、オフェンシヴコーディネーターのケヴィン・ギルブライドを解雇しました。

 ピッツバーグ・スティーラーズは、ギルブライドの下、99年シーズン、パス獲得ヤードで29位に終わると、その翌シーズンの今季も29位に終わり、プレーオフ進出を逃してしまいました。

 これで、QBコーデル・スチュワートとビル・カウワーは、3シーズンで3人目のオフェンシヴコーディネーターを迎えることになったのです。


 さて、12月は次のシーズンのコーチング・スタッフを決定するのにNFL、カレッジ共に動きが忙しくなる月です。

 多くのコーチが空席となっているコーチ職に対して、表向きは興味を示さない一方で、密室ではサラリーや契約期間の交渉が行われているのです。

 何人かの人間は、複数のチームと同時に密室のやり取りを繰り広げ、次から次へとオファーを受けるのです。

 ここでよく問題になるのが、コーチ自身がリクルートした高校生が、コーチが突然異なるチームに移ることになった時、コーチについて異なる学校に進学することになったり、又、コーチがいなくなり、その学校に進学できなくなったりすることがあります。


 12月と1月はリクルーティングに大事な時期だけに、カレッジは11月の終わりまでにコーチを固めておきたいのです。

 NFLチームもまた、フリーエージェントと4月のドラフトを控えるだけに、1月までにコーチを固めておきたいのです。

 アメリカン・フットボール・コーチ・アソシエーションの会合が、ボウルゲームシーズンの終了した1月第2週に行われます。

 その会合では、ホテルのロビーはフットボールコーチでいっぱいになります。

 彼らの多くは、かばんの中に履歴書を持ち、新しいアシスタント、コーディネーターのコーチ職を探しているのです。

 多くのカレッジの新ヘッドコーチは、その会合で、コーチを見つけるのです。

 ある年のことでしたが、私が知り合い、この会合へ連れていった3人のコーチのうち2人は、会合が終わるまでに学校を変えていました。


 今や、カレッジもNFLも勝たなければならないというプレッシャーが大きくなっています。

 どのレベルでもいえることですが、チームが勝てないと、観客の動員減がチームに対して財政的なダメージを与えてしまうのです。

 さらに、カレッジにとって、一般的に、女子スポーツ同様、野球やサッカーといった利益の上がらないスポーツに対するサラリーやスカラーシップを払うなどするアスリートディパートメントをサポートするための利益を、フットボールプログラムがもたらしているのです。

 NFLでは、サンディエゴ・チャージャーズのような大きく負け越しているチームのムードは、空席がどんどん目立っていくように、恐ろしいものがあります。


 昨季、ラヴァー・アーリントン(レッドスキンズ)、コートニー・ブラウン(ブラウンズ)を擁するペンステイトに、スパルタンズがホームで勝利してシーズンを終えた直後に、ミシガン州立大のヘッドコーチに会って、話を聞きました。

 セイバンはMSU(ミシガン州立大)が次に控えているシトラスボウルのことについて話してくれましたが、同時に彼のエージェントは、セイバンのために、彼がMSUから毎年もらっていた60万ドルのほぼ倍の額で、ルイジアナ州立大と交渉していました。

 私たちが話をしてから1週間以内に、セイバンはオフィスをきれいにして、ルイジアナ州立大へと去っていきました。

 そのため、ミシガン州立大のチームと大学はヘッドコーチなしでシトラスボウルに臨むことになったのです。


 NCAAディヴィジョン1-Aの122校のうち、今年すでに20人のヘッドコーチが解雇されるか、引退するかなどで任務を離れました。


<学校>         <前コーチ>           <新コーチ>
アラバマ大        マイク・デュボーズ(解雇)    デニス・フランチョン(テキサス・クリスチャン大ヘッドコーチ)
アリゾナ大        ディック・トーミー        ジョン・マコヴィック
アリゾナ州立大      ブルース・スナイダー(解雇)   ダーク・ケッター(ボイズ州立大ヘッドコーチ)
ボイズ州立大       ダーク・ケッター(辞任)     ダン・ホーキンス(アシスタントコーチ)
ボーリング・グリーン大  ゲイリー・ブラックニー(解雇)  アーバン・メイヤー(ノートルダムレシーバーコーチ)
ブリガムヤング大     ラヴェル・エドワーズ(引退)   ゲイリー・クロートン(シカゴ・ベアーズ攻撃コーディネーター)
バッファロー大      クレイグ・サーバス        ジム・ホファー(シラキュース大QBコーチ)
ジョージア大       ジョン・ダナン(解雇)      マーク・リクト(フロリダ州立大攻撃コーディネーター)
メリーランド大      ロン・ヴァンダーリンデル(解雇) ラルフ・フリージェン(ジョージア工科大攻撃コーディネーター)
メンフィス大       リップ・スカーラー        トミー・ウェスト(守備コーディネーター)
ミズーリ大        ラリー・スミス(解雇)      ゲイリー・ピンケル(トレド大ヘッドコーチ)
ノースカロライナ大    カール・トーブッシュ       ジョン・バンティング(ニューオリンズ・セインツLBコーチ)
オクラホマ州立大     ボブ・シモンズ          レス・マイルズ(ダラス・カウボーイズTEコーチ)
ラトガー大        テリー・シャイ          グレッグ・シアノ(マイアミ大守備コーディネーター)
サンホセ州立大      デイヴ・バルドウィン       フリーツ・ヒル(アーカンザス大アシスタントヘッドコーチ)
テキサス・クリスチャン大 デニス・フランチョン(辞任)   ゲイリー・パターソン(守備コーディネーター)
トレド大         ゲイリー・ピンケル(辞任)    トム・アムスタッツ(守備コーディネーター)
サザンカリフォルニア大  ポール・ハケット(解雇)     ピート・キャロル(前ニューイングランド・ペイトリオッツヘッドコーチ)
ヴァージニア大      ジョージ・ウォルシュ(引退)   選定中
ウェイク・フォレスト大  ジム・カルドウェル        ジム・グローブ(オハイオ大ヘッドコーチ)

注)ヴァージニア大 −−−−32年間ペンシルバニア州立大でアシスタントコーチをして、一昨年引退した、ジェリー・サンダスキにアプローチしています。


 さぁ、今シーズンが終了したら、何人のNFLコーチが解雇されることでしょうか。

 すでに、レッドスキンズのノーヴ・ターナーが、スーパーボウルを金で買えると思っていたオーナー、ダニエル・スナイダーによって解雇されました。

 1月が過ぎた時点で、スナイダーが現在の昇格したヘッドコーチ、テリー・ロビスキーを据えてはいないことはみなさんでも分かることでしょう。

 他のNFLヘッドコーチでホットなのは、ベアーズのディック・ジャウロン、カーディナルスのヴィンス・トービン、カウボーイズのデイヴ・カンポ、さらにはファルコンズのダン・リーヴスのようなやはり負け越しているチーム、もしくは、コルツのジム・モーラ、ジャガーズのトム・コフリン、ペイトリオッツのビル・ベリチック、パンサーズのジョージ・シーファートら高給のわりに期待に添えなかったチームなどです。


 NFLのワーストレコードチーム、チャージャーズのヘッドコーチ、マイク・ラリーも解雇されると思うことでしょう。

 以前、ライリーがアシスタントコーチを務めていたこともあるサザンカリフォルニア大(USC)が、ライリーを雇い入れることに興味を示しましたが、チャージャーズのオーナー、アレックス・スパノズは、3年の契約期間が残っていることから、放出しようとはしませんでした。

 まだ、しばらくは注目している必要がありそうです。
 本当にライリーがチャージャーズを離れて、USCに行きたいのであれば、なにか方法を考えるでしょうから。

 たくさんあるチャージャーズの問題の一つに、NFLドラフトの失敗が挙げられます。

 とくに、99年の1巡目指名QBライアン・リーフは、非常に大きな失敗で、NFL史上でも最大級のドラフト失敗劇と言えるでしょう。

 もっとも、ライリーはこの件に関して責任はなく、GMボビー・べサードが昨シーズン限りで責任を取る形で、引退しています。

 USCのコーチングポジションについては、多くのメディアが注目を寄せています。

 パックテンカンファレンスで最多優勝回数を誇るUSCですが、最近は苦戦を強いられています。

 カンザスシティ・チーフスのオフェンシヴコーディネーターの後、USCに復帰していた攻撃の専門家、ポール・ハケットは2年契約が残っていたにもかかわらず、わずか3年で解雇されてしまいました。

 USCは今季もカンファレンス内で2勝6敗と悲惨な成績に終わり、2年連続してボウルゲームへ進むことができませんでした。

 ハケットは、ホームでの最終戦、ノートルダム大に負けた次の日に解雇されました。

 それに続いて驚かされたのは、以前はパックテンのお荷物チームで、今では強くなったオレゴン州立大のデニス・エリクソン、さらにオレゴン大のマイク・ベロッティのいずれもが、USCからの高額オファーを断ったのです。

 非常に大事な高校生選手のリクルーティング期間が、すでに1ヶ月過ぎてしまいましたが、USCは依然、ヘッドコーチが不在の状態が続いているのです。


 マイク・ライリーの名前は依然、有力ですが、前ニューヨーク・ジェッツ、ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチのピート・キャロルが代替候補として浮上してきました。

 キャロルの娘、ジャイミーは、USCのバレーボールチームの1年生なのです。

 49歳のキャロルは、6勝10敗の成績を残し、わずか1シーズンでジェッツを追われた後、3年間で27勝21敗という成績を残しながら、昨季限りでペイトリオッツを解雇されました。

 さらに、マイク・ライリーがチャージャーズを離れず、1983年以来カレッジを遠ざかっているキャロルにしないとすれば、USCトロージャンズのヘッドコーチ候補として、俄かにノーヴ・ターナーの名前も挙がっています。


 ヘッドコーチたちは通常、カレッジのリクルーティングサイクルである5年間を任期とされます。
 しかし、今では、2シーズンが経過しても目に見える改善がなされない場合は、多くのコーチが極度のプレッシャーをかけられるか、放出の憂き目に遭っています。

 まさに12月は、ヘッドコーチの去就が注目され、さらに次の3週間には数人のNFLコーチの解雇が予想される面白い時期なのです。


SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits


back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
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#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
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#50 「NFLドラフト プレビュー」
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