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私も、カンファレンスチャンピオンシップゲームをショックを受けながら見た多くのNFLファンの一人です。
だれが、昨年8勝8敗でしかなかったボルティモア・レイヴンズがAFCチャンピオンになって、スーパーボウルにいくと考えたでしょうか。
攻撃力の高いミネソタ・ヴァイキングズをNFCチャンピオンシップでシャットアウトしたニューヨーク・ジャイアンツについても同様に、あっけにとられました。
年間最優秀守備選手に選ばれたLBレイ・ルイスを中心としたレイヴンズディフェンスは、多くの人々がおそらく史上最高のディフェンスであろうと話しています。
それを成し遂げるため、1986年のシカゴ・ベアーズ、1970年代のピッツバーグ・スティーラーズの「スティール・カーテン」ディフェンスと肩を並べるためにも、レイヴンズはスーパーボウルに勝たなければなりません。
私の予想では、レイヴンズはタンパでジャイアンツに勝って、レイヴンズディフェンスがNFL史上最高のディフェンスと言われるようになると思います。
1970年代のピッツバーグ・スティーラーズの「スティール・カーテン」は、ジョージ・パーレスによって作られたもので、4-3スタント・ディフェンスを用いていました。
これはディフェンシヴタックルの一人がセンターの対面にノーズタックルのようにセットしますが、完全にノーズタックルの位置にはつかないオフセットにセットするものでした。
ラインメンがブロッカーに対処し、MLB(ミドルLB)ジャック・ランバートがメインタックラーとなっていたのです。
このディフェンスから、DTミーン・ジョー・グリーン、LBジャック・ハム、LBジャック・ランバート、CBメル・ブラントの4人が、NFL75年間のオールタイム・チームに選出されたのです。
あるディフェンスからNFL75年のオールタイムチームに4人が選出されることは非常に印象深いことです。
この男たちがしたことは、非常に鮮烈で、4度のスーパーボウル優勝に至ったのです。
1975年のスーパーボウルでは、スティール・カーテンは有利と見られていたヴァイキングズを獲得ヤードでわずか119yds、得点にして6点に封じ、初のスーパーボウル優勝を飾ったのです。
彼らは翌年も最もスリリングなスーパーボウルの一つとなったスーパーボウルに戻ってきました。
スティール・カーテンは、ゲーム終盤の点の取り合いを、ゲーム最後のプレーでカウボーイズのパスをエンドゾーン内でのインターセプトで、21-17と制しました。
スティール・カーテンディフェンスは、1979年にもダラスを相手にスーパーボウルを制し、翌1980年にもロサンゼルス・ラムズを破って連覇を果たしました。
明らかに、ピッツバーグ・スティーラーズの「スティール・カーテン」は、史上最高のディフェンスなのです。
バディー・ライアンに率いられた1986年のシカゴ・ベアーズディフェンスもまた、史上最高のディフェンスと言われました。
パーレスの4-3スタント・スティール・カーテンのように、ライアンの46ディフェンススキームは、NFLで新しく、偉大なラインバッカー、マイク・シングレタリーを擁していました。
第20回スーパーボウルでペイトリオッツを46-10と下して優勝した道のりで、ベアーズはプレーオフでジャイアンツを、NFCチャンピオンシップゲームでラムズをそれぞれシャットアウトしています。
スーパーボウル優勝の陰で、ベアーズのリーグトップディフェンスは7QBサックでスーパーボウルレコードタイをマークし、ペイトリオッツのラッシング獲得ヤードをわずか7ydsに封じました。
この日、DEリチャード・デントが、史上4人目となるディフェンス選手としてのスーパーボウルMVPを受賞したのです。
1970年代のスティーラーズディフェンスにMLBジャック・ランバート、1986年のベアーズにマイク・シングレタリーがいたように、レイヴンズにはスーパーMLB、レイ・ルイスがいます。
レイヴンズは、スティーラーズの4-3スタントやベアーズの4-6ディフェンスのような独特の新しいスキームを持っているわけではありません。
レイヴンズは普通の4-3の配列で機能していますが、コーディネーターのマーヴィン・ルイス率いるこのディフェンスは、相手がランでボールを進めようとすることをあきらめさせようとしています。
レイヴンズのラインバッカーとセカンダリーはボールへの集散が速く、レシーバーがオープンになったとしても、キャッチ後に走ることはなかなかできません。
コーディネーターのマーヴィン・ルイスは今や、空席となっているヘッドコーチポストのトップ候補者となっています。
レイヴンズディフェンスは、1986年のベアーズの187点を抜き、165点でリーグ最少失点記録を樹立しました。
このユニットは、過去12試合でわずか12TDしか許しておらず、そのラッシングヤードはレギュラーシーズンを通じて970ydsにとどめました。
これはレギュラーシーズン16試合では最少記録です。
フロントフォー(ディフェンシヴライン)のインサイドは大きく、アウトサイドはスピードがあります。
どのラインバッカー、ディフェンシヴバックもボールに飛びつきます。
プロボウルのDEマイケル・マククレイリーと俊敏なLBピーター・ボウルウェア、それにレイ・ルイスと揃ったパスラッシュは、NFLで最も脅威的なものでしょう。
13年目のベテランFSロッド・ウッドソンはすでに、NFL75年間のオールタイムチームに選出されており、トップディフェンスプレーヤーです。
それほど大きな衰えが見当たらないウッドソンは、CBクリス・マクアリスター(1年目)、デュウェイン・スタークス(2年目)、SSキム・ハーリング(3年目)という若いレイヴンズセカンダリーに、ベテランの経験をもたらしています。
前回、レイヴンズがジャイアンツと対戦したのは1997年で、このときはレイヴンズが24-23と勝利しています。
ニューヨーク・ジャイアンツのルーキーRBロン・デイン、RBティキ・バーバーのRB2枚看板「サンダー・アンド・ライトニング」は、レイヴンズを相手にランでボールを進められるか、タンパでの究極のテストに臨むことになります。
私は過去2年間、ウィスコンシン大バジャーを、UCLA、スタンフォードを破ってのローズボウル連覇に導いたロン・デインのワイドな走りを見てきました。
私はさすがのデインも、レイヴンズを相手にヤードを稼ぐには苦労することになるでしょう。
レイダースは、リーグナンバーワンのラッシングオフェンスを持って、AFCチャンピオンシップゲームに臨みましたが、レイ・ルイスとレイヴンズが彼らをシーズン最低の平均1.4ydsゲインに封じたのです。
#52のレイ・ルイスは、今年のゲームではメディア注目の的となるでしょう。
というのも、ラムズがアトランタでのスーパーボウルに勝ったその夜、ルイスは2人が射殺されたナイトクラブでの事件に巻き込まれたのです。
次の日、ニュースの見出しはすべて、オールプロのNFL選手、LBレイ・ルイスが2任を殺した殺人容疑者とうたいました。
留置場に送還、後に殺人容疑が覆ったルイスは、フットボールフィールドに限れば、まさに殺人者です。
この男は、ただ単にタックルをして終わりの男ではありません。
彼は根こそぎにし、串刺しにしてしまうようなプレーをします。
その二の腕を見れば、レイ・ルイスが人間を握りつぶすことができることが分かります。
留置場にいた時間は、この男にフットボールフィールドで素晴らしいプレーをしてやる、という信じられないほどのモチベーションとなりました。
レイヴンズは今年のプレーオフで唯一ロードゲームを勝ったチームで、彼らは優位と見られていたタイタンズを2度破り、そしてレイダースまでも破ったのです。
ルイスは不利な役回りというものを楽しんだわけです。
「俺たちをさげすんだら、ただじゃおかねぇぞ。」
ニューヨーク・ジャイアンツはきっと、この警告を聞いていることでしょう。
私は、このようなレイヴンズがジャイアンツを破って、10連勝することでしょう。
そして、チームをクリーヴランドからボルティモアへ移した、今では年老いてしまったオーナー、アート・モデルにスーパーボウル勝利をもたらすと思います。
勝利を収めた後、いや、勝利を収めた場合に限って、レイヴンズディフェンスはスティーラーズの「スティール・カーテン」、1986年のベアーズと並び、NFL史上最高のディフェンスと賞賛されることになるのです。
次回はタンパからレポートします!
SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits
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