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また、フットボールシーズンが始まっては、終わりを告げました。
2年目のヘッドコーチ、ブライアン・ビリック率いるボルティモア・レイヴンズが34-7のワンサイドゲームで、第35回スーパーボウルを34-7と制したので、NFLのヘッドコーチに対する勝利へのプレッシャーは今やさらに大きくなったと言っていいでしょう。
たった2シーズン前、ビリックは、QBランドール・カニンガム率いるミネソタ・ヴァイキングズのハイパーオフェンスのオフェンシヴコーディネーターを務めていました。
レイヴンズのヘッドコーチに就任したビリックの最初のシーズンは、8勝8敗で終わり、プレーオフ進出を果たすことはできませんでした。
ビリックは昨夏のトレーニングキャンプの時点ですでにプレーオフの話をしていました。
そして、レイヴンズは実際にスーパーボウル優勝を果たしたのです。
昔の話をすれば、チームはチャンピオンシップを狙えるチームを作り上げる5ヶ年プランをヘッドコーチを採用するときに話していたものです。
フリーエージェントとサラリーキャップのある今のNFLでは、各チーム同一の条件となっており、ヘッドコーチはすぐに結果が求められるようになりました。
負け越しチームのオーナーは、コーチを替えるべきだ、というメディアとファンからの強いプレッシャーを受けることになるのです。
今回、スーパーボウルに一度も勝ったことのないチームを率いて、わずか2シーズン目にしてスーパーボウルチャンピオンシップを手に入れたビリックのお陰で、ヘッドコーチにすぐに結果を求めるプレッシャーはますます大きくなりました。
この影響はプロレベルにとどまらず、同じようにカレッジレベルにまで及ぶのではないかと懸念しています。
2シーズンで素早く結果の出せないコーチたちが、解雇されるケースが目立ってきました。
2001年のレギュラーシーズンが開始時で、6年以上同じチームでヘッドコーチを続けているのは、スティーラーズのビル・カウワー、ヴァイキングズのデニス・グリーン、タイタンズのジェフ・フィッシャー、それにジャガーズのトム・コフリンの4人だけとなってしまいます。
ブロンコズのマイク・シャナハンとバッカニアーズのトニー・ダンジーが6年目のシーズンを迎え、ファルコンズのダン・リーヴス、ジャイアンツのジム・ファッセル、49ersのスティーヴ・マリウッチがそれぞれ5年目のシーズンを迎えます。
他のNFL22チームはいずれも、過去3年以内に新しいヘッドコーチを迎えています。
さらに、パッカーズ、ビルズ、チャージャーズ、チーフス、ジェッツ、それにブラウンズの各チームに至っては、過去3年間のうちに2人のヘッドコーチを就任させています。
もし、チームが勝てなかったり、上昇の兆しを見せなかったときは、NFLオーナーたちはすぐにヘッドコーチを替えてしまう時代なのです。
それにオーナーたちは、もうこれ以上続けて欲しくはないコーチを取り除くために、2〜3年分のサラリーを支払うことをいとわなくなっているのです。
エキスパンションチームのクリーヴランド・ブラウンズもまた、わずか2シーズンで、ヘッドコーチ、クリス・パルマーを解雇し、マイアミ大のコーチ、バッチ・デーヴィスを就任させました。
パルマーは、他のチームから見捨てられた選手か、ルーキーか、というロスターで失敗したのは、いわば分かっていたことでした。
GMカーメン・ポリシーはこのように表現しています。
「これは私の意見だが、私たちは正しい軌道に乗っていない。私たちの選手たちは、私たちのプログラムに将来性を見出していないだろう。」
パルマーは、献身的な羊、つまりスケープゴートにさせられたのです。
というのも、ブラウンズのロスターは、ポリシーと49ers時代からの古い付き合いのドワイト・クラークによって作られたものだったからです。
ドラフト、フリーエージェントなどの選手のロスターがゼネラルマネージャーによって形成されることが多いため、多くのNFLヘッドコーチは、人事に関してほとんど口出しをすることができません。
上級者によってなされた拙い人事決定がチームの成績不振につながっていたとしても、まず最初に解雇されるのは通常ヘッドコーチでしょう。
人事決定権を熱望した元パッカーズのヘッドコーチ、マイク・ホルムグレンのようなコーチは稀で、それがために、彼はグリーンベイを離れ、シアトルに向かうことになりました。
ニューオリンズのマイク・ディトカは完全なる人事決定権を持っていました。
しかし、フリーエージェントが敷かれているNFLの傾向は、ヘッドコーチがチームを統率すること、ゲーム戦術を確立すること、選手、スタッフのマネージメントに集中し、ゼネラルマネージャーがドラフト、フリーエージェント、サラリーキャップの管理に特化するといったように、責任の分化という方向に進んでいます。
ゼネラルマネージャーがフィールドに選手を送り込み、ヘッドコーチには勝つために彼らを導くことを求められているのです。
私は、ブライアン・ビリックがスーパーボウルの前後に話したことを聞いて、彼に対して強い感慨を持つようになりました。
ビリックは自信に満ちあふれていました。
彼はオフェンスの専門家として知られていましたが、ディフェンスの強いロスターに直面して、コンサヴァティヴなランに集中したオフェンスを展開するように、勝つために彼の戦術、戦略をアジャストさせる柔軟性と「あたま」を持っていたのです。
元ブラウンズのTEオジー・ニューサムは、選手の人事に関する副社長で、彼がレイヴンズのドラフト、サラリーキャップの問題に全責任を追っています。
ビリックはニューサムと連携を密にしていました。
彼らの意見が食い違ったようなときにも、オーナーのアート・モデルが仲介に入って解決に乗り出していたのです。
スーパーボウルの後の記者会見の席上、ビリックは次のように言いながら会見場に入ってきました。
「もし仮に、私のことをごう慢な人間だと思っているならば、私は今、ここでスーパーボウルリングをお見せしよう。・・・」
もちろん、ビリックはメディアに対してジョークを言ったまでのことですが、彼は実際に、NFL史上最も素早くスーパーボウル優勝チームを作り上げた自信にあふれたフットボールコーチなのです。
ゲームの前に、ビリックはジャイアンツのヘッドコーチで、長年の友人であるジム・ファッセルと、勝った方がディナーをおごるという賭けをしました。
ビリックはそのことについて、友人であり、スーパーボウルを戦った相手とディナーを友にすることを楽しみにしている、とも言いました。
そこにはジム・ファッセルも含まれますが、多くのフットボールコーチたちは今、レイヴンズのブライアン・ビリックの成功の結果、すぐに勝ちにつなげなければいけないというプレッシャーをより大きく感じているに違いありません。
SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits
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