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HOT OFF THE GRIDIRON #50
「NFLドラフト プレビュー」
 

 NFLオフシーズンの最も重要な単一イベントといえば、今年は4月21、22日にニューヨークで行われる2日間のNFLドラフトです。
 ドラフトの成果は、その後何年にもわたって、そのチームにインパクトを与え続けることになります。


 今年は、サンディエゴ・チャージャーズが1巡目の1番目の指名権を保有しており、ヴァージニア工科大3年生でアーリーエントリーのQBマイケル・ヴィックを指名することが有力視されています。

 実際、チャージャーズの新ゼネラルマネージャーのジョン・バトラー、ヘッドコーチのマイク・ライリー、オフェンシヴコーディネーターのノーヴ・ターナー、人事担当のA.J.スミス、さらに、オーナーのディーン・スパノズらが、マイケル・ヴィックがチャージャーズ首脳陣のためだけに行った練習を見るためにヴァージニア工科大を訪れました。


 フロリダ州立大とヴァージニア工科大の間で行われた2000年シュガーボウル以来、フットボールの世界の人間は、マイケル・ヴィックに魅了されつづけてきました。

 レッドシャツの新入生(2年生)にもかかわらず、運動能力の高い左利きのヴィックが、フロリダ州立大とのボウルゲームでチームにリードをもたらすビッグプレーを連発し、全米のファンたちを興奮させました。

 チャージャーズが全体2番目指名権をQBライアン・リーフに使用してしまった1999年ドラフトからちょうど2年が経った今回、同じチームが全体1番目指名権を使って将来を賭すことになったのです。


 186cm、102kgのマイケル・ヴィックは、強肩と観る者をわくわくさせるスピードを有したすばらしいアスリートです。

 クォーターバックという観点では、彼は典型的な21世紀型のNFLクォーターバックです。

 ヴィックに関する最大の問題は、彼がカレッジで20試合しか出場したことがないということ、まだNFLのスターティングQBとしての準備が十分にできていないことです。

 チャージャーズは、カウボーイズを放出されたトロイ・エイクマンを見送り、ダグ・フルーティを獲得。
 チャージャーズは、QBフルーティ、オフェンシヴコーディネーター、ノーヴ・ターナーの指導の下、ヴィックを長期間で育て上げるつもりです。

 ドラフトでマイケル・ヴィックを指名することに関するチャージャーズのマネージメント、コーチングスタッフのリスクは、彼が2シーズンを準備に当てている間に解雇されてしまうことでしょう。


 さて、過去10年間のドラフト上位指名2選手について振り返ってみましょう。
 各選手には、私が実際のパフォーマンスをベースに10段階評価をつけてみました。

年度 チーム 選手 カレッジ 評価
1991-1 カウボーイズ DTラッセル・メリーランド マイアミ大 7
1991-2 ブラウンズ DBエリック・ターナー UCLA 7
1992-1 コルツ DEスティーヴ・エントマン ワシントン大 1
1992-2 コルツ LBクウェンティン・コリヤット テキサス農工大 3
1993-1 ペイトリオッツ QBドリュー・ブレッドソー ワシントン州立大 7
1993-2 シーホークス QBリック・マイアー ノートルダム大 2
1994-1 ベンガルズ DTダン・ウィルキンソン オハイオ州立大 6
1994-2 コルツ RBマーシャル・フォーク サンディエゴ州立大 10
1995-1 ベンガルズ RBキジャーナ・カーター ペン州立大 2
1995-2 ジャガーズ OTトニー・ボセリ サザンカリフォルニア大 8
1996-1 ジェッツ WRキーション・ジョンソン サザンカリフォルニア大 8
1996-2 ジャガーズ LBケヴィン・ハーディー イリノイ大 6
1997-1 ラムズ OTオーランド・ペース オハイオ州立大 9
1997-2 レイダーズ DTダレル・ラッセル サザンカリフォルニア大 8
1998-1 コルツ QBペイトン・マニング テネシー大 9
1998-2 チャージャーズ QBライアン・リーフ ワシントン州立大 0
1999-1 ブラウンズ QBティム・カウチ ケンタッキー大 5
1999-2 イーグルス QBドノヴァン・マクナブ シラキュース大 7
2000-1 ブラウンズ DEコートニー・ブラウン ペン州立大 6
2000-2 レッドスキンズ LBラヴァー・アーリントン ペン州立大 4


 私は、過去5度オールプロに選出された1994年のトップピック、RBマーシャル・フォークを過去10年間の最高の指名だとしました。
 その一方で、チャージャーズが全体2番目指名権をライアン・リーフに使ったことは、最大の無駄使いになりました。

 ミネソタ・ヴァイキングズも、98年ドラフトでは1巡目、全体17番目でWRランディー・モスを指名、99年には1巡目、全体11番目でQBダンテ・カルペッパーを指名するなど、近年のドラフトで成功を収めています。


 1999年のドラフトはいわゆる「QBの当たり年」といわれましたが、2001年のドラフトは「ワイドレシーバーの当たり年」として記憶に残るかもしれません。

 1970年にAFLとNFLが合併して以来、6人以上のワイドレシーバーが1巡目で指名されたことはありませんでした。

 今年、私は少なくとも以下に挙げたレシーバーのうち8人は、1巡目で指名されるものと思っています。


学年 名前 身長 体重 カレッジ
1 3年 デヴィッド・テレル 188cm 91kg ミシガン大
2 2年 コーレン・ロビンソン 188cm 90kg ノースカロライナ州立大
3 4年 サンタナ・モス 175cm 82kg マイアミ大
4 4年 クリス・チャンバーズ 181cm 95kg ウィスコンシン大
5 4年 ロッド・ガードナー 191cm 97kg クレムソン大
6 4年 クウィンシー・モーガン 186cm 93kg カンザス州立大
7 4年 ケン・ヨン・ランボー 183cm 89kg オハイオ州立大
8 4年 チャド・ジョンソン 188cm 85kg オレゴン州立大
9 3年 フレディー・ミッチェル 180cm 86kg UCLA
10 4年 レジー・ウェイン 183cm 89kg マイアミ大
11 3年 ロバート・ファーガソン 183cm 95kg テキサス農工大


 上記レシーバーのうちの10人が1巡目で指名されるかもしれません。

 QBでは、マイケル・ヴィックとビッグテンカンファレンス史上最高のパス成績を残したパーデュー大のドリュー・ブリーズが、1巡目で指名されるくらいでしょう。

 RBには、ミシシッピー大のデュース・マクアリスターを筆頭に人材が揃っています。
 このほか、アーリーエントリーのスピードスター、ウィスコンシン大のマイケル・ベネット、俊敏なTCUのラダニアン・トムリンソン、ミシガン大で通算TDのスクールレコードを樹立したパワフルな走りを見せるアンソニー・「A-トレイン」・トーマスらがいます。

 また、アリゾナ州立大のトッド・ヘイプも、テキサス大の巨漢OTレオナルド・デーヴィス、ミシガン大のGスティーヴ・ハッチントンらとともに、1巡目指名が有力視されています。


 ディフェンス選手でナンバーワンの評価を得ているのが、カリフォルニア大のDEアンドレ・カーター、テキサス大のDTレオナルド・デーヴィス、ミズーリ大のDEジャスティン・スミスの3人です。
 この3人は、トップ10ピック(最初の10人の指名)で選ばれることでしょう。

 アーリーエントリーのウィスコンシン大CBジャマー・フレッチャー、オハイオ州立大のCBネイト・クレメンツは、セカンダリーで標準的な評価を得ています。

 LBでは、4年生LBダン・モーガンが唯一1巡目指名を受けることになりそうです。

 今年はラインバッカー、とくにインサイドLBが手薄となっています。

 もし、プロフットボールを目指したいという千代の富士タイプの力士がいれば、今年のドラフトで質のよい限られた人数のインサイドラインバッカーに食い込めるちょうどいい時期でした。


 シーホークスは、昨年のジョーイ・ギャロウェイのトレードに対価の一部分としてカウボーイズから全体7番目指名権を、自分たちの全体17番目指名権のほかに保有しています。

 ラムズも、元来の全体20番目指名権のほかに、DEケヴィン・カーターをタイタンズへトレードしたことから全体29番目指名権を保有しています。

 ラムズはこのほかにも、チーフスがHCディック・ヴァーミールを雇い入れたことに対する補償として、2巡目指名権をチーフスから譲り受けています。

 1巡目指名権をトレードしたタイタンズは、フランチャイズ史上42年間で1巡目指名権がないのはこれが通算5度目のこととなりました。
 カウボーイズも同様に、今年は1巡目指名権を持っていません。


 次回は、昨年のレギュラーシーズンが終わるとまもなく、ビルズからチャージャーズへ移籍。その手に今年のドラフト全体1番目指名権を持つ、新サンディエゴ・チャージャーズGMジョン・バトラーのスペシャルインタビューをお届けいたします。
 どうぞ、お楽しみに!


SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits


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