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HOT OFF THE GRIDIRON #51
「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
 

copy right: the San Diego Chargers

 NFLドラフトまでいよいよ1週間あまりとなりましたが、この時期に日本のNFLファンのためにドラフトについて話ができたことは本当にラッキーだったとしか言いようがありません。


 バッファロー・ビルズのファンは、ジョン・バトラーという男が、過去8年間にわたって、ビルズのGMを務めていたこと、14年間にわたって才能のある選手を見出す重要な役職に就いていたこと、そして、90年代はじめ、ビルズの4年連続スーパーボウル出場に大きく貢献したことについてはよく知っていることでしょう。

 USFL(すでに消滅)シカゴ・ブリッツのプロスカウティング・ディレクターを3年間経験したことのあるバトラーにとって、今年はNFL17年目のシーズンとなります。

 バトラーがNFL入りしたのは1985年、当時、チャージャーズのスカウトとしてでした。

 2年後、彼はビルズのカレッジスカウティン・ディレクターに転身。
 1989年には、ビルズのロスター全体に責任を持つプレーヤーパーソネル・ディレクターに昇格しました。


 昨シーズンには、チャージャーズは1勝15敗と奮わなかったため、バトラーがチャージャーズの新GMに就任するだろう、という噂が広まっていました。

 ビルズのオーナー、ラルフ・ウィルソンには、バトラーが給与を増額した上で、新規の契約を結ぼうとする条件にまじめに取り合わなかったように見えたため、ウィルソンはバトラーを解雇しました。

 多くの人々が予期していたように、17日後、バトラーは、チームの成績によって決められる550〜750万ドルのサラリーを支払うチャージャーズと5年契約を結びました。

 すぐにサンディエゴに移り、チャージャーズのマネージメントを引き継ぐと、バトラーはフリーエージェント市場で積極的に動き始めました。

 まず、QBライアン・リーフとQBジム・ハーボーを解雇し、続けてビルズのQBダグ・フルーティ、DEマーセラス・ワイリーを獲得しました。

 バトラーがチャージャーズへ移籍した際に、ラルフ・ウィルソンは憤慨しましたが、バトラーが2人の選手、とくに強力なパスラッシャー、ワイリーを強奪したときは、堪忍袋の緒が切れました。

 昨年、ビルズのロッカールームは、真っ二つに別れてしました。
 一つは、QBダグ・フルーティ派、もう一つはQBロブ・ジョンソン派です。

 現在は、フルーティがチャージャーズへ移籍、ジョン・バトラーとビルズオーナーのラルフ・ウィルソン間の対立が泥沼に発展したため、10月28日にクアルコム・スタジアムで行われるゲームは、2つのいきり立ったチームが対戦することになります。

 事実、ラルフ・ウィルソンはレポーターに次のようにぶちまけています。
 「スーパーボウルによりも、絶対にチャージャーズに勝ってやりたい。」


 ジョン・バトラーは、NFLでもカレッジプレーヤーの才能を見抜くのがうまい人間の一人とみなされています。

 ビルズ時代は、彼は最高でも全体14番目で、通常は、1巡目でも中位もしくは遅い順位で指名していました。

 今年は、バトラーにとって、全体1番目で指名する初めての年となりました。

 多くのアナリストは、バトラーがヴァージニア工科大のマイケル・ヴィックを指名するものと信じきっています。

 ヴィックと契約するためには、ジョン・バトラーは、20歳のサウスポーとの契約金に、1,200〜1,500万ドルの小切手を用意する必要があるでしょう。


 以下は、今年のドラフトに臨むジョン・バトラーのコメントです。

ビル・マークレヴィッツ(以下、BM):
 あなたの人物選定眼に大きな影響を与えたのは、一体どなたなんですか?

ジョン・バトラー(以下、JB):
  ジョージ・アレンがまさにどうやれば良いかを教えてくれました。それは、私が、バッファロー時代に、HCマーブ・レヴィー、GMビル・ポリアンと一緒に仕事していたときのことです。私の昔の話を少しさせてください。

 私がジョージ・アレンと働いていたとき、彼は私に、ビッグテンで好成績を残していた一人のノーズタックルを見るために、ミネソタ大へ行くように命じました。私は戻ってきて、ジョージに次のように報告しました。『彼はサイズが小さいように思います。私は彼がNFLのディフェンシヴラインとして活躍するかどうか、自信がありません』

 すると、アレンは奇妙な顔で私を覗き込み、こう言いました。『私は彼をノーズタックルとしては、まったく関心を持っていないよ。私が知りたいのは、あの若者がラインバッカーとしてだったらどうだろう、ということさ。』
 果たしてその若者、カール・メッケルンバーグは、オールプロにも選出され、ブロンコズで何年も活躍したのです。


BM) これまでで最も満足のいくドラフト指名はどの選手ですか?
JB)
まず、最初に言いたいのは、彼らは単に私の選択ではないということ。私たちが組織として指名したのです。しかし、私が非常に誇りに思っているのは、ノーズタックルのジェフ・ライトと、LBカールトン・ベイリーの2選手です。彼らは1988年ドラフトの8巡目、9巡目指名選手でした。

 ベイリーは、ノースカロライナ大でノーズタックルをしていましたが、LBに転向して、成功しました。
 ライトはセントラル・ミズーリ州立大という小さな学校の出身者でしたが、数年と経たないうちに、フレッド・スマーラスに取って代わるすばらしいノーズタックルとなりました。私たちはみな、デンヴァーと戦った1991年のAFCチャンピオンシップゲームでのジェフとカールトンのことを覚えています。ライトがジョン・エルウェイのパスをディフレクト(触って防ぎ)、それをベイリーが11ydsのリターンタッチダウンとしたのです。これがこのゲーム、私たちの唯一のタッチダウンとなり、ゲームも10-7で勝利したのです。あれは本当にすばらしかった。私にとって、本当にあの2人は誇りです。

BM) ドラフトで全体1番目指名権を持つというのは、余計に大きなプレッシャーとなっていますか?
JB)
 それはもちろん! 私はビルズでは、全体20番目以降だったので、気は楽でした。本当に1巡目上位の心配をしたことがなかったですからね。全体1番目指名権を持つということは通常、『チーム状態がよくなかった』ということでしょう。一晩でチームを良くしようとすれば、プレッシャーはその指名に関してだけでなく、チームを作り上げていく大きなプレッシャーに直面した選択された人間にもかかってくるものです。

 全体1番目指名権を持つと言うのは独特の心境です。二度とごめんですよ。二度とね!


BM) どのくらいの人と時間が、マイケル・ヴィックを判断するためにかけられましたか? そのプロセスはどの範囲まで及びましたか?
JB)
 ヴィックの再調査のために、とにかく多くの人と時間がかかりました。彼が大学時代にプレーしたすべてのプレーを見るフィルムワークは相当なものでしたよ。スカウトだけでなく、私たちのコーチングスタッフもヴィック、パーデュー大のQBドリュー・ブリーズ、その他上位指名が予想される選手を徹底的に観察しました。私たちのヘッドコーチ、マイク・ライリー、それに新しいオフェンシヴコーディネーターのノーヴ・ターナーの関心は、ともにクォーターバックに行きがちで、私はヴィックとブリーズに関して彼らが情報を受け入れてくれたことを感謝しています。

 ヘッドコーチのマイク・ライリー、ノーヴ・ターナー、私たちのスカウティング・ディレクター、QBコーチのマイク・ジョンソン、それにオーナーのアレックス・スパノズを含めた私たち6人は、先週ヴァージニアに飛び、ヴァージニア工科大での2日間のミーティングと練習見学を行いました。私たちが彼を見に出掛けたのはそれが2度目で、彼もまた、4月13日にサンディエゴを訪れ、施設を見学し、私たちの選手、スタッフと面会しました。

 私たちは、ヴィックに私たちのコーチと一緒にフィルムを勉強させ、クォーターバックとしての判断力を養うドリルを課しました。ゲームでは、コーディネーターがクォーターバックと話をします。だから、私たちは、彼がどれだけ早く飲み込んだのかを確認すること、彼の考えていることを話させることによって、彼らがお互いにどのような反応を示すのかを観察したのです。私たちにとっては、彼に40ydsダッシュをこれ以上させる必要もないでしょう。この時点で運動能力に核心を持てていないのであれば、それは大きな問題ですよ。


BM) 他のチームから全体1番目指名権を求めてトレードを行いたいという打診を受けていますか?
JB)
 ノー。まだそんなに多くはないよ。ドラフトはポーカーゲームのようなものですから。誰も手の内を早く見せるような真似はしませんよ。多くのトレードは、ドラフトの直前の24〜48時間で行われます。ウォールーム(ドラフトが行われている間の選手を指名するための部屋)に入ってから行われることも、ままあります。チームがオファーを出してくるときは、それが比較されたり、拒否されたりしたくないため、彼らのベストのオファーを提示してきます。私たちの会話のつかみと言えば、指名権を手放すためにはどのようなタイプのオファーが相応しいのかを探り合いとなります。私たちは合法のオファーのすべてに耳を貸すのです。


BM) 噂では、あなたの全体1番目指名権を獲得するためには、4つの指名権、もしくは、4人の優れた選手を用意しなければならないだろう、と言っていますが?
JB)
 まず、それらの指名権がどのようなものなのか、ドラフトでの位置はどの辺にあるのかを確認しなければなりません。あまりにも低いところをつかんできたり、ドラフトですばらしい選手を指名するチャンスをみすみす逃したりする手はありません。選手の場合であれば、それにより、サラリーキャップにどのような影響が出るのか、キャップに全員が収まるのかを考慮しなければなりません。この種のタイプのトレードには、多くの気を使います。


BM) 今年のドラフトを全体としてはどのように見ていますか?
JB)
 私は、どのドラフトも良いドラフトだと思っています。いくつかのポジションでいい選手が多く重なっているかもしれませんが、私はあらゆるポジションで、良い選手が数人ずついると思っています。私はその中でも、ディフェンシヴラインにいい選手が揃っていると思います。ワイドレシーバーにも目立っていい選手が多くいます。セカンダリーもいいですね。


BM) もし、ドラフト当日に、ヘッドコーチのマイク・ライリーが指名しようとした選手を気に入らないと言い出したら、どうしますか?
JB)
 ドラフトに前もって、マイクと私はあらゆるシナリオを想定して話をしています。私たちはこのフットボールチームにとって最高なもの、しっくりくる人間を望んでいます。これには、チャージャーズに属するコーチ、スカウト、その他全員が含まれます。ドラフトを前にして、私たちはすでに、どの人間を取るべきか、どの人間を取るべきではないかをすべて把握しています。


BM) 最終的な決定は誰が行うのですか?
JB)
 多くの人々が、最終的な決定を口にするのです。私はそれが誰であろうと気にしません。私は決断はみんなでするのが良いと思っています。私は、マイク・ライリーと組織全体が、いい思いをする選択になればよいと思っています。正しい仕事をすれば、疑問が噴出したときも、あらゆることに合意が得られるものです。私たちはこのチームが求めているフットボール選手を把握しています。ここはマイク・ライリーのチームです。私はその一部でしかないのです。

 私が強調したいことの一つは、すべての回答を持っているのは、個人ではなく、組織全体なのです。もし一人がすべての回答を持っているとしたら、それは大きな問題だということを私は確信を持って言えます。それを以前にも目の当たりにしてきましたし、ナショナル・フットボール・リーグ全体にその状況が見受けられます。私は、一致団結して動かなければいけない、あらゆる人間の意見や一生懸命になされた仕事に対して尊重しなければならないということを、過去何年にわたって学んできました。それをするならば、他を倒すチャンスも巡ってくるというものです。


BM) 非常に大きな選択をするドラフトの直前に、日本のNFLファンのために、貴重な時間を割いてくれましたことを感謝しております。
JB)
 ザッツ・オーケー! 日本にいるチャージャーズファンがこれから喜ぶようにがんばるよ!

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

 


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