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HOT OFF THE GRIDIRON #53
「2002年 NFL再編成」
 

 NFLのオーナーたちがリーグ全体に影響を及ぼす事柄について、一つのコンセンサスに至るというケースは滅多にお目にかかることができません。

 私はこのコラムで、再編成について、リーグとチームのオーナーの間で、長期間にわたって行われた議論に対する私の意見を述べてきました。
 しかし、今朝私が目を覚まして、ラジオをつけてみると、私の耳に、すでに発表された最終決定案が飛び込んできました。


 今週、NFLオーナーたちはシカゴで一堂に会しています。
 そのメイントピックスは、2002年シーズンのリーグ再編成です。

 新フランチャイズ、ヒューストン・テキサンズが来季からスタートすることに伴い、NFLはそれをどこに組み込むかを決定しなければなりませんでした。


 ヒューストン(オイラーズ)は、もともと古くからのAFLの町でした。
 従って、テキサンズは、AFCに加わることが約束されたのです。

 現在のNFLは、AFCに16チーム、NFCに15チームが存在しています。

 ヒューストンにAFCの座を約束することは即ち、16チームずつのバランスをとるために、AFCから1チームがNFCへ移籍することを意味するのです。


 再編成作業が行われたのは、AFLがNFLと合併した1970年以来のことです。

 このときは、元来のNFLチームであった3都市(ピッツバーグ、クリーヴランド、ボルティモア)が、新設されたAFC中地区に入るために、AFLチームに加わることに同意しました。

 この動きは、3つのフランチャイズが、NFLチームだったというルーツを失い、歴史のずっと浅いAFLチームになるということで困難を極めました。


 今回カンファレンスを変更するAFCのチームは、フランチャイズ最初のシーズン(1976年)をNFC西地区で過ごしたことから、シアトル・シーホークスに決まりました。

 シアトルがNFCに移らないという決定がなされた場合は、サンディエゴ・チャージャーズがNFCに移る見込みとなっていました。


 2002年以降のNFLは、各カンファンレンス3地区制から、4地区制へと移行します。

 従来の中地区は、新しく、北地区、南地区として生まれ変わります。

 今回の議論では、少なくとも12の案が検討されました。

 最終的に決定した案は以下の通りとなりました。


<ナショナルフットボールカンファレンス>
東地区:
ダラス・カウボーイズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、フィラデルフィア・イーグルス、ワシントン・レッドスキンズ

南地区:
アトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズ、ニューオリンズ・セインツ、タンパベイ・バッカニアーズ

北地区:
シカゴ・ベアーズ、デトロイト・ライオンズ、グリーンベイ・パッカーズ、ミネソタ・ヴァイキングズ

西地区:
アリゾナ・カーディナルズ、セントルイス・ラムズ、サンフランシスコ・49ers、シアトル・シーホークス


<アメリカンフットボールカンファレンス>
東地区:
バッファロー・ビルズ、マイアミ・ドルフィンズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ニューヨーク・ジェッツ

南地区:
ヒューストン・テキサンズ、インディアナポリス・コルツ、ジャクソンヴィル・ジャガーズ、テネシー・タイタンズ

北地区:
ボルティモア・レイヴンズ、シンシナティ・ベンガルズ、クリーヴランド・ブラウンズ、ピッツバーグ・スティーラーズ

西地区:
デンヴァー・ブロンコズ、カンザスシティ・チーフス、オークランド・レイダーズ、サンディエゴ・チャージャーズ


 今回地区が移動するチームの一つ、タンパベイ・バッカニアーズは、NFC中地区の「霜焼け(frostbite)」地区から離れることになりました。

 フロリダ州のタンパベイは地理的に見ても、ミネソタ、グリーンベイ、デトロイト、シカゴのある中西部五大湖沿岸地域からは大きく離れています。

 バッカニアーズのHCトニー・ダンジーはこう言っていました。
 「私たちが移ることは、私たち皆が理解している。私たちにとっては、問題となるような移動ではない。私たちは私たちがプレーすべき場所でプレーすることになるのだ。」

 NFC中地区のように、新しい地区の多くでは、地理的な要因で再配置がなされました。


 3年の歴史しかない新生クリーヴランド・ブラウンズとボルティモア・レイヴンズが一緒になったAFC北地区では、興味深いライバル関係ができました。

 今年のSuperBowlチャンピオン、レイヴンズのオーナー、アート・モデルは、1996年に、昔のクリーヴランド・ブラウンズをボルティモアに移転させ、レイヴンズを誕生させた人物で、今でもクリーヴランドでは憎まれています。

 悪名高きドーグ・パウンドが、長年の強力なライバル、スティーラーズよりも、レイヴンズに対してゲームでエキサイトすることは間違いないでしょう。

 新編成で憤慨したオーナーの一人に、ダラス・カウボーイズとのライバル関係を失ったアリゾナ・カーディナルズのビル・ビッドウェルが挙げられます。

 ここ数年はつねに負け越しが続いており、また市場が小さいフェニックスのフランチャイズでは、チケットが売り切れるのは唯一ダラス戦のみなのです。


 新しいスケジューリングフォーマットでは、あらゆるチームが4年のサイクル内で、必ず一度は対戦することになります。

 同地区チームとの対戦がホームとアウェイで6試合、それに、AFC(同カンファレンス)のほかの地区、ローテーションで決まるNFC(他のカンファンレンス)の1つの地区との対戦となるからです。


 プレーオフの正確なフォーマットはまだ決まっていません。時間の経過で変わってくるところですが、プレーオフチームの数は、各カンファレンス6チームずつとなるでしょう。

 従来の地区優勝3チームではなく、4チームが地区有所として名乗りをあげ、これまで3チームだったワイルドカードが2チームとなります。

 NFLコミッショナーのポール・タグリアブーは、将来プレーオフ進出チームを14チームに増やすことを検討しています。
 これにより、プレーオフの行われる期間が長くなり、よりテレビ放映収入が増えることにつながるからです。

 私も、ポストシーズンが延びることはNFLにとって良いことだと思います。
 というのも、勝者はチャンピオンシップに近づき、敗者は敗れた瞬間にシーズンが終了するという、トーナメント戦の興奮は他にはないものだからです。


 リーグはこれまで、6月1日を再編成決定のデッドラインとしてきました。

 オーナーたちが最終決定に必要とされる75%以上のコンセンサスにこれほどまでに素早く達したことは、大変な驚きでした。


 また、NFLに12億ドル(約1,440億円)の損害賠償を請求した裁判で敗訴が決定したレイダーズのオーナー、アル・デーヴィスをNFLオーナーたちがどう扱ったのかも興味深いものでした。

 1995年に、ロサンゼルスから再度オークランドへフランチャイズを移したデーヴィスは、LAマーケットに対して、独占的な権利を有すると主張し、アメリカ第2位のテレビ市場のあるロサンゼルスの権益を法的に獲得しようとNFLを訴えていました。

 仮にデーヴィスが勝訴していれば、NFL各チームは、裏切りオーナーに対して、4,000万ドル(約48億円)相当の賠償をしなければならなかったのです。

 NFLの財政資料がロサンゼルスタイムス紙に流出したとき、多くのNFL関係者は、アル・デーヴィスを疑いました。

 スティーラーズのオーナー、ダン・ルーニーは当時、こう言っていました。
 「アル・デーヴィスは、嘘つきニワトリだ」


 ロサンゼルス市場にかかっていた法的な暗雲が消えてなくなったことで、小さな市場をフランチャイズとしているNFLオーナーたちは、南カリフォルニアへの移転を考え始めました。

 新しい近代的なスタジアム建設を地元自治体に約束させようとしている、ミネソタ・ヴァイキングズ、サンディエゴ・チャージャーズ、ニューオリンズ・セインツ、アリゾナ・カーディナルズ、さらにはニューヨーク・ジェッツのオーナーたちが、フランチャイズ移転をちらつかせて、新スタジアム建設のための動きに弾みをつけています。

 これらの新スタジアムに関する交渉の影で、彼らがNFLチームの存在しないアメリカ最大の市場を狙って、移転を真剣に考えていることは間違いないでしょう。


SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits


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