Thu, 08/28/2003 1:09 pm UPDATE
2004シーズン NFLとは NFLヨーロッパ NFLイベント NFLフラッグフットボール サイトマップ
NFLビギナー NFLマニア NFLエンタメ コミュニティレポート NFL JAPAN チアリーダー
   NFL JAPAN top page>NFLマニア>コラム
NFLマニア
シーズン関連トピックス
チーム関連トピックス
今週のプレイヤー、コーチトピックス
フランチャイズ物語
NFL戦略アナライシス
ビジネストピックス
コラム
NFL Report Japan

コラム


HOT OFF THE GRIDIRON #58
「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
 
 9月11日にアメリカ合衆国を襲ったテロリストの攻撃に世界がくぎ付けとなったように、歴史上初めてとなる週末のゲームの中止から、NFLとカレッジフットボールがようやくフィールドに帰ってきます。

 これまでに、NFLと主要なカレッジ1部リーグが同じ週末において中止になったことはありませんでした。

 テロリストの攻撃と将来に影響を及ぼす、フットボールファンにとっては静かな週末となりました。

 以前のNFLコミッショナー、ピート・ロゼールは、1963年にジョン・F・ケネディが暗殺されたわずか2日後のゲームを中止しなかったことが唯一のミステイクだった、とこれまでつねに言われてきました。

 当時の大統領ケネディの兄弟であるボビー・ケネディーは、ロゼールにゲームを行うよう話し合いをし、その結果、国家が悲劇から気を紛らわせることはできたでしょうが、ロゼールはその決定を大いに非難されたのでした。

 ポール・タグリアブーは、プレーをする決断をした後悔がどれほどであったのかを知っているだけに、たとえ、ブッシュ大統領に、「この国の精神は減退することはない。通常の生活に戻る姿を見たいのだ」と言っていても、タグリアブーは、素早く選手やファンがフットボールのムードにないことを察することができました。

 NFLがゲームを中止したのに続き、NCAAやMLBも追随し、NFLはアメリカスポーツ界のリーダーシップの役割を明確に果たしたことを披露しました。

 先週、アメリカ国内でも、猛烈な議論が繰り返されました。
 
 アメリカの文化を変えることはできないのだということを、テロリストたちに見せつけるためにゲームは行われるべきなのだ。
 アメリカが荒廃させられた攻撃で失われた生命に対して尊厳を払う意味で中止されるべきなのだ。

 正しい解答はないでしょう。
 しかし、議論が白熱したのはスポーツメディアにおいてでした。

 最終的に見れば、選手は移動を望まず、ゲームをやりたがった人間もほとんどいない状態でした。

 タグリアブーは、ゲーム延期という賢い決断をしたと思います。 スポーツスタジアムはテロリストの潜在的なテーゲットといえるのでしょうか?

 ありえる話しです。
 ミシガン大が保有するミシガン・スタジアムは、111,000人以上を収容し、それはニューヨークの世界貿易センタービルに勤めていた従業員数の2倍以上の数字にのぼります。

 セキュリティー制限で、ミシガン大は、ホームで行われる土曜日のゲームでは、ミシガン・スタジアム周辺は飛行禁止区域となるよう、FAA(連邦航空管理局)から承認を得ています。

 私は1991年の湾岸戦争下にタンパで行われたスーパーボウルの警備が強烈だったことを覚えています。
 スタジアム入場前に、すべてのバッグはチェックされ、軍と警察のヘリコプター、消防の飛行機がゲーム中、スタジアムの上空を旋回していました。

 この警備レベルはレギュラーシーズンゲームでは実践的ではありません。
 しかし、リーグ関係者、選手、ファンはみな、2週間前よりもセキュリティーが身近に感じられることに覚悟はできています。

 また、今は、アメリカの愛国心が第2次世界大戦以来の高まりを見せている時期でもあるので、スタジアム中、ファン、選手のユニフォームにアメリカ国旗が掲げられることも予想できます。


 NFLは先週末のゲームを、本来はワイルドカードプレーオフが行われる予定だった1月5日〜7日に振り替えることを決めました。

 これにより、全てのチームにレギュラーシーズン16試合制が維持されたことになります。

 リーグは現在、6地区の優勝チームと6チームのワイルドカードというシステムを守るかどうかの、新たな次元の二者択一を迫られています。

 最大の問題は、1月27日にニューオリンズで行われるスーパーボウルの前に、全ての日程を組み込めるかどうかということです。

 理想では、NFLは、12チームのプレーオフシステムを維持したいと思っていますが、そうするためにはスーパーボウルのスケジュールを2月に押し下げる必要があります。

 ニューオリンズのスーパードームでそれを実行しようとすれば、リーグは2月第1週に予定されている巨大な自動車ディーリングショーとの交渉をしなければなりません。

 また、リーグがAFC、NFCのプレーオフゲームを1月27日にニューオリンズで行って、スーパーボウルを他の別の地で行うという可能性もあるでしょう。

 他のオプションとしては、ワイルドカードプレーオフを水曜日に行い、2戦目からは予定していたスケジュールにのせるという方法もあるでしょう。

 いずれにせよ、リーグは12チームのフォーマットを希望するでしょう。
 というのも、仮にワイルドカードプレーオフのゲーム2試合がキャンセルとなった場合、リーグは6,000万〜8,000万ドルを放送局に返却しなければならないからです。

 以下のチャートをご覧いただければお分かりいただけるように、ワイルドカードのチームは、プレーオフでは成功していません。

 1990年に現行のプレーオフシステムとなって以来、どのシードがどこまで進んだのかを示しています。

 ワイルドカードチームがスーパーボウルに進出する機会は小さいですが、スケジュールが機能すれば、チームとファンはチャンスが与えられる分、歓迎するのです。

NFLプレーオフパフォーマンス
シード ワイルドカードプレーオフ ディヴィジョナルプレーオフ カンファレンス
チャンピオンシップ
スーパーボウル
1   合計 17勝5敗 合計 11勝6敗 合計 7勝4敗
    AFC 6勝5敗 NFC 11勝0敗 AFC 4勝2敗 NFC 7勝4敗 AFC 1勝3敗 NFC 6勝1敗
2   合計 19勝3敗 合計 7勝12敗 合計 2勝5敗
    AFC 9勝2敗 NFC 10勝1敗 AFC 3勝6敗 NFC 4勝6敗 AFC 0勝3敗 NFC 2勝2敗
3 合計 15勝7敗 合計 2勝13敗 合計 0勝2敗  
AFC 10勝1敗 NFC 5勝6敗 AFC 1勝9敗 NFC 1勝4敗 AFC 0勝1敗 NFC 0勝1敗    
4 合計 17勝5敗 合計 4勝13敗 合計 4勝0敗 合計 2勝2敗
AFC 9勝2敗 NFC 8勝3敗 AFC 4勝5敗 NFC 0勝8敗 AFC 4勝0敗   AFC 2勝2敗  
5 合計 5勝17敗 合計 2勝3敗 合計 0勝2敗  
AFC 2勝9敗 NFC 3勝8敗 AFC 2勝0敗 NFC 0勝3敗 AFC 0勝2敗      
6 合計 7勝15敗 合計 0勝7敗    
AFC 1勝10敗 NFC 6勝5敗 AFC 0勝1敗 NFC 0勝6敗        
<NOTE>
 これまでに第5シード以下のチームがスーパーボウルに出場したのは1回のみ。
 1985年に46-10でベアーズに敗れたペイトリオッツが第5シードで出場した。



 フットボールのゲームは変わりません。
 しかし、ゲームを包む雰囲気は大きく変わってしまうことでしょう。

 スタジアムには、制服を来た警察や警備員の姿をたくさん目にすることでしょう。

 アメリカ合衆国自体がテロに関連して様々な準備をすすめているために、スポーツの現場も、よりシリアスな雰囲気に包まれるでしょう。

 過去のリラックスした奮起は失われました。
 今は、コーチ、選手、スポーツライター、ファンのみんなが、セキュリティーというテーマで頭がいっぱいです。

 セキュリティーの意味するものは、「金銭的な」と同様に、「わが身の」という意味でもあるのです。 アメリカ合衆国のジョージ・W・ブッシュ大統領は、話しをするときに、フットボールコーチのように聞こえます。
 「これは、正義と悪の戦いである。しかし、正義が勝つのである。私たちは忍耐強い。私たちは注目されている。私たちのその決意は不変であるのだ。この戦いは時間はかかるが解決するだろう。しかし、ミスは許されない。私たちが勝つのだ!」

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
#61 「ペンステイトのパターノが、NCAA通算最多勝利を記録」
#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
#54 「ジェリー・ライスとサラリーキャップ」
#53 「2002年 NFL再編成」
#52 「NFLドラフトレビュー」
#51 「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
#50 「NFLドラフト プレビュー」
#49 「NFLセカンドシーズン」
#48 「RBロバート・スミス引退!」
#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
#45 「NFLプレーオフには、フットボールの興奮が詰まっています!」
#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
#42 「レイダースが、AFC各チームをびびらせています!」
#41 「ダンテ・カルペッパー、ヴァイキングスをNFLトップに導く」
#40 「ラムズオフェンスは、NFL史上最高に得点力のある攻撃なのです」
#39 「多くの日本のNFLファンには辛い時期ですね」
#38 「カレッジシーズン、キックオフ!」
#37 「フットボールの匂いが漂ってきました!」
#36 「ジョーイ・ギャロウェイ〜カウボーイズ期待の選手」
#35 「チームメイトだったブラウンとアーリントンがドラフト1-2番目」
#34 「ミシガン州立大とNFLドラフト」
#33 「エディー・ジョージ "THE BEAST"」

→戻る