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HOT OFF THE GRIDIRON #62
「ダ・ベアーズ」
 
 2001年のNFLシーズンもちょうど中間点を迎え、レイダーズがAFCを制する状況が見えてきました。

 NFCでは、QBカート・ワーナー、RBマーシャル・フォークに代表されるラムズのハイパワーオフェンスが、1試合平均29.5点を記録するなど復活してきました。

 キーとなる選手の故障があれば、あっという間に状況が変わってしまうのがNFLです。

 もし、レイダーズのリッチ・ギャノンが、昨年度のAFCチャンピオンシップゲームのようにケガで倒れてしま えば、彼らはスーパーボウルに到達することさえ出来なくなるでしょう。

 
ベアーズQBジム・ミラー
同じことがラムズとカート・ワーナーにも言えます。

  もう一つ、6勝1敗の好成績を残しているチームがあります。
 その名は、「ダ・ベアーズ(DA BEARS)」。
注) 「ダ・ベアーズ」の「ダ」は、いわゆる「ザ」のことです。

 そうです、昨年までNFC中地区のドアマットだったシカゴ・ベアーズが、6勝1敗と波に乗っています。

 シカゴ・ベアーズによるここ2試合のオーバータイム勝ちは、リードされてから逆転する、信じられない勝ち方でした。

 好調クリーヴランド・ブラウンズに27-21と勝利した後のベアーズのロッカールームでは、多くの選手が、ゲームのことを「信じられない」と言っていました。

 私はその頃、サンディエゴでチャージャーズのゲームを観ていました。
ルーキーQBドリュー・ブリーズがNFL初出場を果たし、18点ビハインドから一時は逆転したものの結局はチーフスに負けた試合です。

 私はその試合中、残り2分を切って、ブラウンズが21-7でリードしているという途中経過をスコアボードで目撃しています。

 その1分ちょっと経ったところで、フィールドにあったCBSテレビのモニターを覗いてみると、ベアーズの試合が流されていました。

 私も思わず、シカゴのソルジャー・フィールドで行われているプレーに注目してみると、そこには今、そこで行われているものを観ているとはとても思えないシーンが映し出されていました。

 試合残り時間1分52秒の場面から、ベアーズは、終了28秒前にQBシェーン・マシューズからWRマーティー・ブッカーへの9ydsTDパスが決まる、素晴らしいスコアリングドライブを披露しました。

 まだ7点のビハインドがあるベアーズは、ここで、ブラウンズ陣47yds地点でボビー・ハワードがリカバーする完璧なオンサイドキックを決めました。

 ベアーズはさらに、残り時間8秒を残し、ブラウンズ陣34ydsまでドライブ。

 ここでQBシェーン・マシューズがドロップバックし、エンドゾーンへ高い「ヘイルメアリー」パスを投げました。
 すると、ルーキーWRデヴィッド・テレルが弾いたボールを、RBジェームズ・アレンが見事にダイビングキャッチ。

 絶体絶命のヘイルメアリーパスは、レシーバーがすぐ後ろを走ってきたRBにボールをティップする完全な形で成功したのです。

 ポール・エディンガーがPAT(ポイント・アフター・タッチダウン)のキックを決め、得点は21-21の同点。
 ベアーズは2週続けてのホームでのオーバータイムゲームへと持ち込んだのです。
ベアーズのルーキーRBアンソニー「A-トレイン」トーマス

 ベアーズはコイントスで選択権を得ると、当然レシーブを選択。
 しかし、ベアーズは1stダウンの獲得に失敗し、パントで攻撃権をブラウンズへ放棄しました。

 それからのことです。ブラウンズの攻撃に移った3プレー目、ティム・カウチはドロップバックからパスを投げましたが、このボールはベアーズDEブライアン・ロビンソンにティップされると、セイフティ、マイク・ブラウンの手にすっぽりと収まりました。
 マイク・ブラウンはこれで、2週続けてゲームを決めるインターセプトリターンTDとなったのです。

 マイク・ブラウンは、2週続けて、オーバータイムでインターセプトリターンTDを決めました。
 最初は49ers戦、そして次がこのブラウンズ戦でした。

 ゲーム後、ブラウンは、「ボールが(先週と)同じように宙に浮いているのを見たとき、私はこんな感じでした。『えっ、うそぉ! またやってやるぞ』」と言っていました。

 ヘッドバンドがトレードマークのQBジム・マクマーン、RBウォルター「スウィートネス」ペイトン、MLBマイク・シングレタリーらを、マイク・ディトカが纏め上げたシカゴ・ベアーズが、15勝1敗という圧倒的な成績で勝ち進み、第20回スーパーボウルでもペイトリオッツに46-10と圧勝してから、16年が経ちました。

 そのシーズン後、コメディアンたちは、毎週末「ダ・ベアーズ」を観るシカゴの人々のことをジョークにしました。

 ベアーズは依然、多くの人々から、「ダ・ベアーズ」と認識されています。
 英語の単語でいうところの「THE」が正確ですが、しゃべり言葉で赤ん坊のように緩く発音して「DA BEARS」となったのが広まったのです。

 チームのスターWRマーカス・ロビンソンがひざのケガでシーズンアウトとなった時点で、多くの人々がベアーズは再び、NFC中地区の穴蔵行きだと書き放ちました。

 しかし、NFL史上最も強烈なディフェンスの一つに挙げられる守備陣を擁して全米チャンピオンに輝いた1985年マイク・ディトカのベアーズのように、今年のベアーズは、NFC最少失点(1試合平均13.5点)を誇る(_)など、ディフェンスで勝つチームです。
_第8週終了時

 85ベアーズディフェンスの中心がMLBマイク・シングレタリーだったように、新生ベアーズの中心も昨年のNFL守備新人賞のMLBブライアン・アーラッカーです。

 191cm、111kgのアーラッカーはフットワークに優れ、サックアーチストのDEルーズベルト・コルヴィンとともにビッグヒットを繰り出すパワーも有しています。

 ベアーズセカンダリーも、対戦相手のビッグプレーメーカーも完封できるCB R.W.マククォーターズ、ラッキーボーイ的存在となっているビッグプレーメーカーのSマイク・ブラウンを中心に堅実な守備を披露しています。

 シカゴで今、最も人気のあるレプリカジャージは、アーラッカーの「#54」ジャージーです。
 ベアーズは再び、NBAブルズから街の最もホットなチームの座を取り戻しました。

 オフェンスでは、ベアーズはともにミシガン大学出身のドラフト上位指名選手、WRデヴィッド・テレル、パワフルなRBアンソニー「A-トレイン」トーマスの2人の際立った活躍がチームに好影響を及ぼしています。

 トーマスは、ベアーズのフィーチャーRBとなったように、1試合平均100yds以上を走っていますし、ブラウンズ戦で絶体絶命のピンチに、貴重なティップを見せたテレルは、今年のドラフトでWRとしては最初に指名されただけあって、ビッグプレーメーカーとして活躍しています。

 ベアーズは8年目のベテラン、シェーン・マシューズと、同じく8年目のジャーニーマン、ジム・ミラーの両QBをうまく組み合わせています。

 実際、HCディック・ジャウロンがプレシーズンの段階で、1999年のドラフト1巡目指名選手、QBケイド・マクナウンを見限って放出しように、マシューズとミラーは実によくやっています。

 グリーンベイ・パッカーズも今季は非常に強そうです。
 ベアーズは彼らと2度対戦しなければなりません。

 もし、ここまで期待を裏切っているミネソタ・ヴァイキングズの攻撃陣が、元通りに機能し、シーズン後半に強力なラッシングゲームを取り戻すようなことが起こらなければ、この両チームから、NFC中地区の優勝チームが出ることでしょう。

 「DA BEARS」のラッキーはどこまで続くのかを言い当てるのは難しいことです。
ベアーズの守備の要、LBブライアン・アーラッカー

 私は、ジム・ミラーがミシガン州立大でQBとしてプレーしていた頃からを知っています。
 その彼が、こう言っています。
「私たちの選手は成熟度が高く、ゲームをよく理解しています。レベルが上がって、素晴らしい仕事をするようになりました。」

 ちなみに、ミラーは、1993年にミシガン州立大を率いて、東京ドームで行われた最後のコカコーラボウル(NCAA公式戦)でプレーした経験もあります。

 彼は1996年のアメリカンボウルでも、スティーラーズの一員として東京ドームでのプレー経験があります。

 開幕戦で17-6と敗れはしたものの、スーパーボウルチャンピオンのレイヴンズと好ゲームを演じ大きな自信となった後、チームは6連勝しましたが、多くの人々は彼らがどこまで進むかについて、疑問に思っています。

 ベアーズは過去4年間で19勝45敗と低迷していたわけですから、そういう見方をする人々を責めるわけにはいきません。

 ちょうど1年前、シカゴのファンは、2年目を迎えたHCディック・ジャウロンの解雇について噂をしていました。

 前回、「DA BEARS」がプレーオフに進出したのは1994年に遡ります。

 私は、アーラッカーとミシガン大出身の2人のルーキー、トーマス、テレルに率いられたこのチームが非常に気になります。

 そして、シカゴは再び興奮を取り戻しました。

 ジム・ミラーは言います。
「ここまでは望んでいた通りの結果となっている。」
「選手たちは、みんなとてもスペシャルなことを成し遂げられるのではないかと感じているんだ。」

 私も、「DA BEARS」はプレーオフに進出する、そう感じているところです。


SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

back number
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#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
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