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HOT OFF THE GRIDIRON #63
「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
 
 グリーンベイ・パッカーズで150試合連続先発試合出場を続け、NFL記録を更新しているQBブレット・ファーヴが、再び彼のチームをスーパーボウル有力候補に仕立て上げました。

 血に飢えたディフェンシヴラインマン、クォーターバック目掛けて襲い掛かるラインバッカーやセイフティのブリッツに打ち勝って、無傷のままシーズンを終えられることですら、特筆すべきことであり、痛みをこらえ、ナショナル・フットボール・リーグで150試合連続先発試合出場を続ける精神的、肉体的タフネスはまさに、ヘラクレスに匹敵する離れ業です。

 ファーヴの信頼感、タフネスは、NFL史上先例のないことです。 史上第2位はもう引退している元イーグルスのQBロン・ジョワスキーの116試合ですが、今季の開幕前の時点ですでに、ブレット・ファーヴは、レギュラーシーズン141試合連続先発試合出場のNFL記録を樹立していました。

 現役QBでは、コルツのQBペイトン・マニングが57試合(第9週まで)が第2位となっています。

 ファーヴの連続試合出場は昨年11月のバッカニアーズ戦で足を痛め、危機を迎えました。

 しかし、彼は過去何度もそうしてきたように、「触るだけ」ジャージ(他の選手と色の違うジャージ)を着込み、翌週にはチームをコルツ戦勝利に導く好パフォーマンスを披露しました。

 ファーヴの連続試合出場を通じて、驚くことに、彼には12人の控えQBがつきましたが、150試合に及ぶ連続試合出場中に、ファーヴがケガで途中退場した後、試合終了まで代役を務めた試合は3階しかありませんでした。 ファーヴは、タフにプレーするだけでなく、依然としてリーグトップのパッサーの中でもその上位に位置付けられています。

 マイク・ホルムグレンがチームを去って3年が経った今年、彼はチームを激戦のNFC中地区トップにまで導き、セントルイス・ラムズと並び、スーパーボウル出場を狙える有力チームに仕立て上げました。

 ホルムグレンがグリーンベイを去った後、ファーヴは、レイ・ローズの下で8勝8敗、ヘッドコーチ1年目だった昨季のマイク・シャーマンの下で9勝7敗の成績でした。

 少なからずの人々が、ファーヴの全盛期は終わったと考えていましたが、これは今季、再び1995年から1997年にかけて記録した3年連続MVPの実力を発揮しているように思われます。 第9週、ファルコンズの強烈なパスラッシュに、思わずポケットを飛び出して決めたビル・シュレイダーへの4ydsTDパスにより、ファーヴは、ジョー・モンタナと並びNFL史上第6位タイとなる通算273TDパスを記録しました。

 ファーヴのパッシング能力の素晴らしさをより一層際立たせているのは、グリーンベイにはWRの人材が十分ではないということです。

 アントニオ・フリーマンが過去数年にわたって、ファーヴのナンバーワンターゲットでしたが、彼は度重なるケガとの戦いを続けてきました。

 ファーヴは、ラムズのカート・ワーナーが持つようなスピードのあるレシーバー陣を与えられているわけではありません。
 フリーマンは依然として、良い選手です。

 過去7年間にわたって、フリーマンはファーヴから56のTDパスをレシーブしてきました。
 これは、NFL史上第5位にあたります。

ちなみにトップは、スティーヴ・ヤングとジェリー・ライスが1987年から1999年までで築き上げた85TDとなっています。

 今季、ファーヴとグリーンベイのパス攻撃に起こった最高の出来事は、強力なランニングゲームを展開するRBアーマン・グリーンの存在です。

 グリーンはランプレーとスクリーンパスで非常に良い活躍を披露しているため、ディフェンスはこれまでのようにパスのみに集中するわけにはいかなくなりました。

 ランニングゲームとパッシングゲームのバランスは、オフェンスが成功するための重要な要素となります。

 NFLのディフェンスであれば、どちらか一面しかないようなオフェンスを止めることはそんなに難しい話ではありません。 私は、パッカーズが第9週にホームでのファルコンズ戦にまさかの23-20の敗戦を喫した試合後、ブレット・ファーヴと話しをする機会に恵まれました。

 ファーヴはこの日、2つのTDパスを決め、そのうち一つはアントニオ・フリーマンへのものでしたが、インターセプトも3つ喫してしまいました。

 2ミニッツを割り込んだ場面でファルコンズCBアシュリー・アンブローズに許したこの日3つ目のインターセプトは、フリーマンへの「ゴー・ラウト」で、パッカーズには1試合分の重みのある、そしてパッカーズの本拠地の連勝を9で止めてしまうプレーとなってしまいました。

 ファーヴは試合後、怒りを露にこう言っていました。

「誰が悪いと指摘しているんじゃないんだ。私だってミスをしたんだから。(しかし)どんな理由があろうとも、チームは心の準備がまったくもって不十分だったんだ。そのことこそが、勝てるゲームをきっちり勝つチームと、勝てるゲームを落としてしまうチームの差なんだ。パッカーのファンたちには本当にすまないと思っている」 ブレット・ファーヴが仕方ないと思ったものの一つに、アンブローズへ投じたインターセプトがありました。

「私は勝ちに行ったんだ。

TDパスとインターセプトの違いは非常に明確となってしまう。

QBであれば、レシーバーへボールがきちんと渡るんだという自信を持たなければならない。

自信をもてなかったり、躊躇したりするようならば、良いクォーターバックにはなれない。

ゲーム終盤、3点差で負けていてもそのことは変わらないんだ。

フィールドゴールは外したり、ブロックされたりすることもある。

たとえ、(あの場面でFGが成功して)オーバータイムに入ったとしても、負けるかもしれない。

私はいつだって、勝つためにプレーしているんだ。」 ファーヴはまだ31歳で、若いクォーターバックといえます。

 ファーヴは、15年間で273を積み上げたジョー・モンタナを抜いたばかりで、現在、第6位の274(第9週終了時)ですが、このままプレーし続ければ、ダン・マリーノの史上最多TDパス記録420を破ることもできるでしょう。

 プロ入り後間もなくのファーヴはケガに悩まされ、鎮痛剤中毒になってしました。

 10年前、NBAのマジック・ジョンソンが、テレビで自分がHIVウイルス感染者だと公表したのと同じように、ファーヴもこの問題を公にしてきました。

 パッカーズは彼が中毒から立ち直る手助けを施し、彼は以前にも増して素晴らしいプレーをするようになったのです。 ブレット・ファーヴは言いました。

「私はNFLで最も才能のあるクォーターバックではない。

しかし、心底勝ちたいと思っている。

プレーするのが大好きだし、私が決めたタッチダウンパスのすべてに興奮する。

リーグにはすべての試合に対して、メンタルな面で準備が出来ていない選手が多くいる。

成功するためには、どの試合もスーパーボウルに臨むような気持ちでプレーしなければならないんだ。

多くの選手はそれが出来ない。

彼らは乗っているゲームもあれば、気分が乗らないゲームもある。

そんなことでは、フットボールに勝つことは出来ない。

すべての試合、すべての練習で自分自身のやる気を高めていくことは確かに難しいことだが、そうしなければ勝者にはなれないんだ。

私は、どの試合もしっかりとした準備をして臨めていることに非常に誇りを持っている。

本当に、チャンピオンシップゲームのようなつもりですべてのゲームを迎えなければいけないんだ。」 フットボールは非常に感情が大きく左右するスポーツです。

 私も、強敵を倒すほどの勢いが1週間しか続かず、その翌週には数段力が落ちるチームにあっさりと負けてしまうチームを山ほど見てきました。

 毎試合、チャンピオンシップゲームのつもりで臨める選手、チームというのは本当に数えるほどしか存在しません。

 ブレット・ファーヴは、単に強肩とクイックリリースだけではなく、すべてのゲームに努力を注げるという点で特別なのです。

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

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