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HOT OFF THE GRIDIRON #64
「カレッジフットボール シーズン回顧」

 2001年のカレッジフットボールのレギュラーシーズンが今、ファクトブックに綴じられることになりました。

 この結果、来年1月3日に行われる、第4回を迎えるBCS全米チャンピオンシップゲーム、「ローズボウル」へは、無敗のマイアミ大(11-0)と、1敗のネブラスカ大(11-1)が出場することになりました。

 唯一の無敗チームであるマイアミ大はすんなり、全米チャンピオンシップゲームへの進出が決まりましたが、彼らの対戦相手は、ランキング2位のテネシー大がSECカンファレンスのチャンピオンシップゲームで、ルイジアナ州立大に31-20で下すまで分かりませんでした。

 BCSのシステムでは、これがシリアスな問題となってきました。
 というのも、ランキング2位でパックテンチャンピオンのオレゴン大、ランキング3位でビッグ12カンファレンスチャンピオンのコロラド大がともに、ランキング4位のネブラスカ大に抜かれることになってしまったからです。 問題についてさらに話すと、ネブラスカ大は、ビッグ12カンファレンスのチャンピオンですらないのです。

 コロラド大は、ネブラスカ大を62-36と一方的な大差で下し、さらにビッグ12カンファレンスチャンピオンのテキサス大をも打ち破るなど、最も勢いのあるチームとしてシーズンを終えましたが、シーズン序盤の2敗が大きく響き、最終的なBCSレイティングでは、ネブラスカ大がわずか0.05ポイントの差で上位となりました。

BCS TEAM RATING RECORD ESPN AP
1 Miami (Florida)
2.62 11-0 1 1
2 Nebraska
7.23 11-1 4 4
3 Colorado
7.28 10-2 3 3
4 Oregon
8.67 10-1 2 2
5 Florida
13.09 9-2 5 5
6 Tennessee
14.69 10-2 8 8
7 Texas
17.79 10-2 9 9
8 Illinois
19.31 10-1 7 7
9 Stanford
20.41 9-2 11 11
10 Maryland
21.29 10-1 6 6
11 Oklahoma
21.54 10-2 10 10
12 Washington State
26.91 9-2 13 13
13 Louisiana State
27.73 9-3 12 12
14 South Carolina
37.77 8-3 14 14
15 Washington 38.17 8-3 20 21

 NFLと同じように、「同等」がカレッジフットボール界のゲームに叫ばれています。

 どの土曜日(NFLでは日曜日ですが)でも、どこかのチームが、どこかのチームを倒します。

 カレッジフットボールの場合、ホームフィールドアドヴァンテージは、NFLよりもゲーム結果に大きな影響を及ぼします。

 1位のマイアミ大でさえ、最終戦はロードゲームで、ヴァージニア工科大にあわやということもまで追い込まれ、2点コンバージョンで、エンドゾーンでフリーになったヴァージニア工科大のレシーバーがパスを落としたために、なんとか勝つことが出来たのです。

 マイアミ大はいいチームで、カレッジフットボール史上、最強に属する強力なオフェンシヴラインを誇っています。
 しかし、マイアミ大は相対的に弱い、ビッグイーストカンファレンスで戦っており、もし、マイアミ大が毎週強力な相手と戦わなければいけない、SECやビッグテンなどのカンファレンスに属していれば、無敗であった可能性は大きく減っていたことでしょう。

 今年の主要なボウルゲームが以下のように決まりました。
 ランキングは、BCSレイティングによるものです。

日時 ボウルゲーム名 対戦カード
01/03 BCSローズボウル #1 マイアミ大(11-0) 対 #2 ネブラスカ大(11-1)
01/02 BCSオレンジボウル #5 フロリダ大(9-2) 対 #10 メリーランド大(10-1)
01/01 BCSシュガーボウル #8 イリノイ大(10-1) 対 #13 ルイジアナ州立大(9-3)
01/01 BCSフィエスタボウル #4 オレゴン大(10-1) 対 #3 コロラド大(10-2)
01/01 シトラスボウル #NR ミシガン大(8-3) 対 #6 テネシー大(10-2)

 仮にローズボウルでネブラスカ大が、ランキング1位のマイアミ大を倒すようなことがあれば、BCS方式で選出する全米チャンピオンは、APメディア投票やESPNコーチ投票の結果と異なる可能性がでてきます。
 その場合、APメディア投票やESPNコーチ投票は、おそらく、ランキング2位のオレゴン大と同3位のコロラド大の勝者を選ぶであろうからです。

 BCSは4年前にABCスポーツが、巨額な資金を投入して、主要なカレッジフットボールカンファレンスとパートナーシップを結び、(4つのボウルゲームをローテーションさせて行う)全米チャンピオンシップゲームが、ランキング上位1位と2位の間で行われるように作ったシステムです。
 BCSを成立させるための鍵は、ビッグテンカンファレンスとパックテンカンファレンスが毎年対戦してきた歴史の絆を4年に1度放棄するかどうかでしたが、両カンファレンスは今年、ローズボウルを初めて放棄します。

 BCSは、長期にわたり、カレッジボウルのシステムの完全性を保つために作られました。

 スケジュール(対戦相手)の強弱を加味したランキングシステムは、トップ2チームが無敗だったり、同じ勝敗で並んだりしたときは非常に有効に働きます。

 しかし、今年のように、ネブラスカ大、オレゴン大、イリノイ大、メリーランド大の4チームが1敗で、シーズン序盤に2敗を喫してしまったビッグ12チャンピオンのコロラド大がひしめいた場合、システムは問題を生じます。

 全米チャンピオンの座を分け合ったり、問題が生じたりというのは、アメリカカレッジフットボール界の歴史の一部分でした。

 中には、問題が起こるのは良いことで、さらに踏み込んだ議論に発展し、カレッジフットボールへの関心の喚起につながる、と信じている人さえいます。

 ポストシーズンのプレーオフについてのディズニーからの提案も含め、数種類のプランは、主要なボウルゲーム、フットボールカンファレンスによって、拒まれてきました。

 NCAAのポストシーズンバスケットボールトーナメントは、非常にうまくいっていますし、大きな金額を生んでいます。
 そして、多くのファンやメディア関係者は、同様のカレッジフットボールトーナメントを開催すべきだと大きな声を出しています。

 ABCスポーツのよるBCSは、ボウルゲームや主要なカンファレンスとの契約が4年間残っています。

 ランキングシステムは、その間、引っ掻き回されつづけるでしょう。
 しかし、私は、将来のいつか、ボウルゲームを数試合行った後に、カレッジの全米チャンピオンシップゲームを明白な形で決めるゲームを、スーパーボウルの1週間前に行われるようになると思っています。

 チャンピオンシップゲームを、ボウルゲーム後に行うことで、フィールドで決着させることができる上、同時に、長く続いたボウルゲームシステムの正当性や伝統を維持することができるでしょう。

 そのようなゲームは、NCAAディヴィジョン1-Aでプレーする学校に大きな利益をもたらすことになるでしょう。

 さて、今年のハイズマントロフィー争いは、BCSに関する議論と同様、非常に接戦となりました。

 トップになるような決定的な選手が見当たらず、投票者は投票が締め切られる最後の最後まで迷わなければなりませんでした。

 最終候補者は全員、ランキング上位校のクォーターバックたちでした。

 チームスポーツにおいて、最も権威の高いハイズマントロフィーは、毎年、カレッジフットボールのMVPとして授与されてきました。

 ハイズマントロフィーの受賞者は、生涯にわたって、その名をとどろかすことが出来ます。

 したがって、今年は、以下のような点で議論となりました。


1. 最高のチームの、最高の選手
  マイアミ大QBケン・ドーシー(2,667パッシングヤード、23TD)
2. 通算成績で最も優秀な成績を収めた選手
  ネブラスカ大QBエリック・クラウチ(1,510パッシングヤード、7TD; 1,115ラッシングヤード、18TD)
3. 今季最高のスタッツを残した選手
  フロリダ大QBレックス・グロスマン(3,896パッシングヤード、34TD)
4. チームに最もインパクトを与えることが出来た選手
  オレゴン大QBジョーイ・ハーリントン(2,414パッシングヤード、23TD)
5. 最もエキサイティングな選手
  インディアナ大QBアントワン・ランドール・エル(1,664パッシングヤード、9TD; 964ラッシングヤード、8TD)

   アントワン・ランドール・エルは、QB、WR、TB(テイルバック)、PR(パントリターナー)、KR(キックオフリターナー)、そしてPを務めた経験のある選手で、パッシングとラッシングで通算40以上のTDをマークしてきたカレッジフットボールで最も得点を生み出してきた選手です。

 彼は負け越しのチームだったこともあり、多くの投票者からは真剣に候補者として捉えられていませんでした。
 グロスマンは、明らかに個人成績で最高のシーズンを送りました。
 しかし、彼はまだ2年生ですが、これまで多くのハイズマントロフィー受賞者は4年生でした。

 ドーシーは、安定したシーズンを送りましたが、また一方で、素晴らしい人材が彼の周りにいたことも事実です。

 ハーリントンは、今季3回試合終了間際に逆転勝利を演出するなど素晴らしいシーズンを送りましたが、最後のゲームでは、敗戦の要因とも取れる痛恨のファンブルを犯してしまいました。

 最終的に、ネブラスカ大のQBエリック・クラウチを選出しました。
 彼は4年間通算で最高の成績を収め、ランで通算3,000yds、パスで通算4,000ydsをそれぞれ超えたQB3人のうちの1人でもありました。

 結局、クラウチは、ハイズマントロフィー投票67年の歴史で、4番目に接戦となる67点差で、グロスマンを上回りました。

 とはいえ、過去受賞者の数人がそうであったように、ハイズマントロフィーがNFLでの成功を保証しているわけではありません。

 今季4,299yds、42TDをマークした、フレズノ州立大のQBデヴィッド・カーは、ハイズマン賞の候補にも選ばれませんでしたが、おそらく、来年のNFLドラフトでQBの中で一番最初に指名され、最後に笑うことになるでしょう。

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
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