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HOT OFF THE GRIDIRON #65
「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」

 明けましておめでとうございます。

 この年末年始の間に、たくさんのフットボールニュースがありました。

 通常、この時期は、NFL、カレッジとも、コーチが解雇される時期に当たります。

 予想通り、チャージャーズのマイク・ライリーが解雇されましたが、10年間ヴァイキングズを率い、スティーラーズのビル・カウアーと並び、現役NFLヘッドコーチ歴最長であったデニス・グリーンの解雇は驚きでした。

そして、コルツのジム・モーラ、カロライナ・パンサーズのジョージ・シーファートも。

 今後、さらに解雇のニュースが飛び込んでくることでしょう。 カレッジでの重大ニュースは、ノートルダム大がボブ・デイヴィーを解雇し、ジョージア工科大からジョージ・オレアリーを連れてきたものの、オレアリーの虚偽(修士を修めていたことと、カレッジフットボールプレーヤーとして2度表彰を受けたことなど)が発覚し、結局は虚偽発覚の翌日に解雇することになりました。

 何年もの間、オレアリーは、彼らを履歴書の嘘で欺いてきましたが、最終的には、彼の夢であったノートルダム大のヘッドコーチ職を失うという高い代償を支払うことになってしまったのです。
 オレアリーのごたごたが片付いてから、すぐではありませんでしたが、ノートルダム大はスタンフォード大からヘッドコーチとしてタイロン・ウィリングハムを招聘しました。

 カレッジフットボールの最近の衝撃的な出来事は、15年間フロリダ大のヘッドコーチを務めたスティーヴ・スパリアーが辞任したことです。

 かつてハイズマンQBとしてもならしたスパリアーは、おそらくNFLのヘッドコーチになることでしょう。
 噂では、デンヴァー・ブロンコズを率いて2度のスーパーボウル優勝を成し遂げたマイク・シャナハンが、かつてヘッドコーチを務めたこともあるフロリダ州ゲインズビル(フロリダ大)に戻ってくると言われていましたが、彼はデンバーに残ることを表明しました。

オクラホマ大ヘッドコーチボブ・ストゥープスとシャナハンに断られたフロリダ大は、昨年ニューオリンズセインツでディフェンスコーディネイターをつとめたロン・ズックを雇いました。 さて、NFLのプレーオフが間もなく始まります。

 NFCのシードは、ラムズとベアーズ。AFCのシードは、スティーラーズとブレッドソーではなくブレイディに率いられたペイトリオッツです。

 NFLでは非常に早くチームが移り変わってしまうので、近年スーパーボウルに出場したニューヨーク・ジャイアンツやテネシー・タイタンズはプレーオフに出場することすら叶いませんでした。

 そして昨年のスーパーボウル覇者、レイヴンズはワイルドカードチームとしてプレーオフ出場が決まりました。 カレッジフットボールのボウルゲームでは、マイアミ大がBCSローズボウルでネブラスカ大に決定的な勝利を収め、全米チャンピオンのタイトルを獲得しました。

 NFLでは、LB、そしてときにはディフェンシヴラインの選手も非常に足が速いため、QBがアウトサイドに至ることができず、その結果、NFLではオプション攻撃が使われることはありません。

 また、オプションQBでは、NFLでは(ケガなどで)長くプレーすることができないという身体的な問題もあるでしょう。

 このことがローズボウルにも当てはまり、マイアミ大のスピードのあるディフェンスは、ネブラスカ大のオプション攻撃にビッグプレーをほとんど許しませんでした。 第88回ローズボウルでは、キックオフ前に、4機の米海軍F-18戦闘機がスタジアム上空を飛び、マイアミ大がネブラスカ大に快勝しました。

 ランク1位のマイアミ大のスピードが、ランク2位のネブラスカ大、さらにローズボウルの舞台にとっては、あまりにもレベルが高かったことは、ハーフタイムまでに試合を決める結果となりました。

 マイアミ大はこれが5回目の全米チャンピオンとなりましたが、ルーキーHCラリー・クーカーの下ではもちろん初めてで、ヘッドコーチを初めて務めた人間の初年度チャンピオンシップ獲得は、1948年に当時ミシガン大のベニー・オースターバーンが成し遂げて以来のこととなりました。 3年生QBケン・ドーシーが、1Q残り6分51秒にがら空きの2年生WRアンドレ・ジョンソンに49ydsTDパスを決め、マイアミ大が先制点をあげました。
 後半に強いネブラスカ大は、オプション攻撃によるボールコントロールで前半を接戦で終えたかったところですが、前半だけで3回のターンオーバーは、強力ハリケーンオフェンスを長い間フィールドに登場させることになってしまいました。

 次から次へと、ポイントとなる3rdダウンロングのシチュエーションで、マイアミ大のケン・ドーシーは、アンドレ・ジョンソンにパスをヒットするビッグプレーを披露しました。

 さらに、2Q序盤、ネブラスカのハイズマンQBエリック・クラウチがTEトレイシー・ウィストロームへ投じたパスを、マイアミ大のFSジェームズ・ルイスがインターセプトして左サイドライン際を駆け上がり、47ydsリターンTDとしたプレーは、ネブラスカ大のバックス陣を完全に崩壊させました。 ハーフタイムまでに、ドーシーは、258ydsを投げ、3TDパスをマーク、とくに、アンドレ・ジョンソンへは160yds、2TDを記録しました。

 あっという間に得点をあげてしまうハリケーンは、シーズンを通じて、得点311、失点30と圧倒してきましたが、この日もハーフタイムまでに34-0とリードを奪い、赤い服を着たネブラスカ大のファンを完全に沈黙させてしまいました。 キックオフ前には、BCSシステムは欠点がある、と広く言われてきました。

 実際、もしネブラスカ大が勝てば、フィエスタボウルでの勝者であるオレゴン大が全米チャンピオンの座に就くところでした。

 ケン・ドーシーとアンドレ・ジョンソン、さらにスピードのあるマイアミ大ディフェンスは、圧倒的でした。
 このマイアミ大のフットボールチームは、本当に特別な存在といっていいでしょう。

 巨大OTブライアント・マッキニー(211cm、153kg)を中心としたオフェンシヴラインはQBサックを許さず、ドーシーにレシーバーを見つけるのに十分な時間を与えてきました。

 OTマッキニーは、4月のNFLドラフトで上位指名されるでしょうし、スピードのあるRBクリントン・ポーティス、DBフィリップ・ブキャナンの両選手も、NFLドラフトにアーリーエントリーすべく、マイアミ大でのあと1年のプレーをやめることでしょう。 ネブラスカ大のエリック・クラウチは、勇敢な後半戦の戦いぶりを見せ、後半はコーンハスキーがマイアミ大を14-3と上回りました。

 しかし、自己最多の362ydsを投げたケン・ドーシーが、ゲームのMVPとなりました。

 ともにもうNFLを離れてしまいましたが、1980年代にジミー・ジョンソンとデニス・エリクソンの下、全米チャンピオンに輝いたマイアミ大が、クーカーの多大な尽力と、前任のブッチ・デーヴィス(現NFLクリーヴランド・ブラウンズHC)が集めた選手のお陰で、再びカレッジフットボール界のトップに帰ってきました。

<第88回ローズボウル>
1Q 2Q 3Q 4Q OT TOTAL

マイアミ大ハリケーン

7 27 0 3   37
ネブラスカ大コーンハスキー 0 0 7 7   14

<得点経過>
1Q 6:51 マイアミ大 WRアンドレ・ジョンソン←QBケン・ドーシー、49ydsパス(トッド・シーヴァーズ、キック成功) マイアミ 7-0 ネブラスカ
2Q 14:33 マイアミ大 RBクリントン・ポーティス、39ydsラン(トッド・シーヴァーズ、キック成功) マイアミ 14-0 ネブラスカ
2Q 12:52 マイアミ大 Sジェームズ・ルイス、47ydsインターセプトリターン(トッド・シーヴァーズ、キック成功) マイアミ 21-0 ネブラスカ
2Q 10:40 マイアミ大 ジェレミー・ショッキー←QBケン・ドーシー、21ydsパス(トッド・シーヴァーズ、キック失敗) マイアミ 27-0 ネブラスカ
2Q 3:35 マイアミ大 WRアンドレ・ジョンソン←QBケン・ドーシー、8ydsパス(トッド・シーヴァーズ、キック成功) マイアミ 34-0 ネブラスカ
3Q 2:39 ネブラスカ大 ジュード・デイヴィーズ、16ydsラン(ジョシュ・ブラウン、キック成功) マイアミ 34-7 ネブラスカ
4Q 14:28 ネブラスカ大 デジュアン・グロース、71ydsパントリターン(ジョシュ・ブラウン、キック成功) マイアミ 34-14 ネブラスカ
4Q 10:04 マイアミ大 トッド・シーヴァーズ、37ydsFG マイアミ 37-14 ネブラスカ

 QBジョーイ・ハーリントン擁するオレゴン大は、BCSフィエスタボウルにおいて、38-16でコロラド大に快勝を収めました。

 そして、多くの人々がオレゴン大こそ、ローズボウルでマイアミ大と戦うべきだったのだと感じ取りました。
 最終的に、オレゴン大はAP通信、コーチ投票のいずれにおいても2位となりました。
 彼らがマイアミ大を破って全米チャンピオンになることができたのかどうかは、永遠の謎となってしまいました。

 多くの人々は、BCSのシステムについてよく思っていません。
 フィールドで全米チャンピオンを決めるカレッジフットボールのプレーオフが望まれていますが、それは実現される兆しすら見えません。 昨年より観客が減り、ワンサイドゲームとなってしまったがために視聴率が落ちてしまった今年のローズボウルを観終えた直後ですが、すでに多くの伝統を重んじるファンが来年のローズボウルを楽しみにしています。

 再び来年の1月の最初には、夜ではなくお昼に、有名なローズボウルパレードに引き続いて、ビッグテンカンファレンスのチャンピオンとパックテンカンファレンスのチャンピオンが激突するローズボウルが戻ってきます。

 そして、それがどうなるのかを楽しみにしているファンも大勢、大勢いるのです。

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
#61 「ペンステイトのパターノが、NCAA通算最多勝利を記録」
#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
#54 「ジェリー・ライスとサラリーキャップ」
#53 「2002年 NFL再編成」
#52 「NFLドラフトレビュー」
#51 「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
#50 「NFLドラフト プレビュー」
#49 「NFLセカンドシーズン」
#48 「RBロバート・スミス引退!」
#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
#45 「NFLプレーオフには、フットボールの興奮が詰まっています!」
#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
#42 「レイダースが、AFC各チームをびびらせています!」
#41 「ダンテ・カルペッパー、ヴァイキングスをNFLトップに導く」
#40 「ラムズオフェンスは、NFL史上最高に得点力のある攻撃なのです」
#39 「多くの日本のNFLファンには辛い時期ですね」
#38 「カレッジシーズン、キックオフ!」
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#33 「エディー・ジョージ "THE BEAST"」

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