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HOT OFF THE GRIDIRON #80
「大学街でのNFL」

 問題です。大学のスタジアムでホームゲームを行う唯一のNFLチームはどのチー ムでしょう?
ヒントです。そのチームのユニフォームの色は、同大学と同じカラーで、その学校は、チーム創立者および最初のコーチが通った学校です。



メモリアル・スタジアム

エンドゾーンの様子
 答えは2年間ソルジャーフィールド改築の為、1923年にイリノイ州第一次世界大戦 戦死者に敬意を表して構築されたイリノイ大学メモリアム・スタジアムでホームゲーム を行っている、シカゴベアーズです。チームを設立したジョージ・ハラスは以前イリノイ大学のフットボール選手で、スクールカラーである、紺とオレンジ色を自分のチーム、シカゴ・ベアーズの色に採用しました。

 ベアーズのNFCノースのライバル、ミネソタ・ヴァイキングスとの開幕試合をみる為に、私はイリノイ州シャンペーンに行きました。イリノイ大学は、シカゴから車で約2.5時間です。その試合の朝、高速道路は南へ向かうベアーズとヴァイキングスのファンでいっぱいでした。イリノイ大学は平原にあり、この地域は見渡す限りのとうもろこし畑に囲まれています。

 NFLのファンとビッグテン大学キャンパスの取り合わせは面白かったです。

 地元のバーおよびレストランは、ベアーズのホームゲームをみるために街へ来たNFLのファンによる思わぬ売上を得ています。地元の店は、1つのシャツにシカゴベアーズとイリノイ大学ファイティングイライナイのロゴがプリントされたおもしろいTシャツを売っていました。もちろんチームの色は同じです。

 ゲームの後に、私は、シカゴから来た長年のベアーズファンに、イリノイ大学での試合をみてどう思いましたかと聞いてみました。彼は答えました。「素晴らしいよ。シャンペーンはすてきな大学街だ、そしてかわいい女学生達が一番のもてなしだよ。」

 さらにファン達は素晴らしい“テイルゲートパーティ”ができる広大な駐車場も気に入り、そしてゲーム後は、シカゴダウンタウンにあるソルジャーフィールドから出るのに90分かかる交通渋滞よりはるかにスムーズなことも気に入りました。

 初日、メモリアル・スタジアムの人工芝の上はとても暑く、セカンドハーフの頃には温度は48度に達していました。



フィールド上は50度近くに!
 オールプロMLBブライアン・アーラッカーは、「暑すぎて、サイドラインに居るときはずっと足の下に氷を入れておかねばならなかったよ。」と言っていました。

 アーラッカーは、ニューメキシコ州の砂漠の中で大学フットボールをしていましたけれども、この試合は、彼の人生の中で、一番暑い試合だったそうです。

 湿度は、まるで日本の夏のように感じました。しかし、人工芝からくる熱は実に耐えられない状況をつくり出したのです。

 開幕日、ベアーズはイリノイ大学のオールアメリカンでもあった、偉大なオールプロMLBを祝うために、「ディック・バトカス・デイ」としてその日を指定しました。



ゴールラインを守るベアーズLBアーラッカー

A−トレイン
 ファンは、ベアーズの“ブルーカラータフガイ”のイメージを象徴するバトカスを愛していました。あるいは今でも愛しています。そして今、新しい地域のヒーローは、オーロプロMLBブライアン・アーラッカーです。

 新しいヘッドコーチ、マイク・タイスのもと、ヴァイキングスはNFLの弱いチームの1つになるであろうと予想されています。しかし、彼らは、第4クオーターに23―13とリードし、弱いチームには見えませんでした。

 ヴァイキングスはベアーズのアンソニー・トーマス(“A−トレイン”と呼ばれています)を止め、ランニングゲームおよびオフェンスのボールキャリーを止めており、バランスのとれたラン&パス攻撃を後ろ盾に、ゲームの主導権を握りました。

 その後、ベアーズは、彼らが昨シーズン驚きに値したマジックの幾つかが、いまだ健在であることを明らかにしたのです。

 ファーストハーフでファンにやじられたQBジム・ミラーは、トーマスが1ヤードラインから出てくる前に、WRマーティ・ブッカーに54ヤードパスを投げ、23ー20までリードを縮めました。

 脱水症の衰弱からサイドラインにいたDBマイク・ブラウンは、熱と戦うために、2パックの点滴をうちフィールドに戻ってきました。そしてすぐ、ダンテ・カルペッパーのパスを決定的にインターセプトして、第4クォーター後半でベアーズを勝利へと導いたのです。

 昨シーズン、2試合連続で、マイク・ブラウンはオーバータイムに勝利のインターセプトをしました。

 試合後ペアーズのQBジム・ミラーは、「私は、マイク・ブラウンは、必ずカントン(NFL殿堂)に行くと思います。彼はそういうタイプの選手です。プラウンはロニー・ロットに似ています。そのクラスに彼を入れることができます。あいつは信じられないほどすごいよ。」と言いました。

 ジム・ミラーは、さらに第4クオーターでベアーズが返り咲き、まだいくつかのマジックを持っていることを示しました。

 クリス・チャンドラーというバックアップがいるので、ハーフタイム前に、センターからのスナップをファンブルしたミラーをやじっているファンもいました。

 ファンにしてみれば、バックアップQBはいつもスターターよりいいので、彼らはミラーにやじを飛ばし、チャンドラーの登場をみたいと思ったのです。

 ファンの声を聞かず、昨シーズンチームを13勝ヘと導いたベアーズキャプテンおよび情緒的なリーダーの一人であるミラーを使い続けたヘッドコーチ ディック・ジャローンの判断は正しかったと思います。

 ミラーは、結局297ヤードのパスを記録し、28秒を残したところで、オレンジの “イリノイ”のエンドゾーンにいたWRデイビッド・テレルへの9ヤードパスを決め、結果27−23でベアーズを逆転勝利へと導きました。

 私にとってそれは、元ミシガン州立大学QB(ジム・ミラー)がイリノイ大学メモリアル・スタジアムのエンドゾーンにいる元ミシガン大学WR(デイビット・テレル)にパスをするという、奇妙なデジャブを感じました。

 テレルが試合の勝利を決めたとき、私は、エンドゾーンのすぐ後ろで写真をとっていました。その後、彼は私を飛び越えて、スタンドのファンの中に飛び込んでいきました。



決勝TDを決めファンとともに喜ぶデイビット・テレル

 フィールドへ戻る途中で、彼は私の顔すれすれにウィニングボールを蹴りました。

 何も聞こえないくらいの勝利の歓声に包まれたエンドゾーンで私は自分がテレルとベアーズのファンの一部であるかのように感じました。



ベアーズDEコルビン

試合後インタビューに答えるベアーズQBミラー

メモリアル・スタジアムのスコアボード
 ヴァイキングスは残り16秒でランディ・モスへのロングパスを決められませんで した。昨シーズン大きな功績(10.5サック)をあげたベアーズDEルーズベルト・コルビンは、ヴァイキングスのOTエバレット・リンジィをかわし、カルペッパーのもつボールをたたき落としたとき、叫び、勝利が決定的となりました。

 もちろん、コルビンも元ビッグテンカンファレンスの選手(パデュー大学出身)です。

 ゲームの後で、ソルジャーフィールドよりもかなり歓声が大きいメモリアル・スタジアムの人込みの中で、ジム・ミラーは私にこう話しました。「ここはファンの人達がフィールドに近いから大学の試合みたいな雰囲気だったよ。」

 シカゴベアーズはこれから1年間、どの試合も遠征試合となるNFLでたったひとつのチームとなります。イリノイ大学での1年間は楽しみです。そしてファンにとっても。

 ヘッドコーチ、ディック・ジャローンは言いました。「私は、私たちのファンがすばらしいと思いました。メモリアル・スタジアムの中は、いまにも爆発しそうなほどに盛り上がっていました。」

 RBアンソニー・トーマス(ミシガン大学出身)は、昨年のルーキーオブザイヤーでしたが、19回のキャリーで、わずか45ヤード(前半:-2ヤード、後半:47ヤード)しか走っていません。試合の後、トーマスは、シャワーを浴びた後でさえ、まだ汗だくでした。「ものすごい暑さだったよ。いまだに自分が燃えているように感じるよ。」と言っていました。

 フィールドサイドで見ている私でさえ暑さに負けそうでした。その中で、防具をつけ、ヘルメットをかぶってプレイしている選手たちに、ある種の感動を覚えました。

 次回はルーキーQBデイビッド・カーのヒューストン・テキサンズとサンディエゴ・ チャージャーズの試合に行ってきます。

 カーとテキサンズのファンは、フランチャイズ初の試合でダラス・カウボーイズに勝ったことで、盛り上がりが最高潮に達しています。

SEE YOU NEXT TIME!

Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
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#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
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