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HOT OFF THE GRIDIRON #86
"NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか"

 NFL レギュラーシーズンは、第16週、第17週を残すのみとなりました。
 ”今シーズンのベストチームは?” ”サンディエゴで開催されるスーパーボウルに勝つチームは?”これらについて、この数週間考え続けていますが、決定的な答えは浮かび上がってきません。なせなら、毎週、このチームは調子があがってきているし、このままいけるかなと思うと、その翌週には番狂わせにあったり、大差で負けたりしてしまうのです。
 そこで、私に少し変わった提案をさせてください。それは、”NFLには、ベストチームは存在しない” です。昨年のスーパーボウルチャンピオン ペイトリオッツでもなければ、現在のNFL 8ディビジョンのトップチーム(パッカーズ、イーグルス、49ers、バッカニアーズ、ドルフィンズ、スティーラーズ、コルツ、そしてレイダース)でもありません。
 フリーエージェント制の結果、毎年、その年のベストチームの選手は、より高額の年棒を求めて、たいていは弱かったチームへ移籍します。そして、フリーエージェント制、ドラフト、引退で、NFLのロースターは、毎年20%、あるいはそれ以上入れ替わっているのです。2年、または、2年以上連続してチャンピオンになれる、古きよき時代の帝王のようなチーム、つまり、1960年代のパッカーズ、1970年代のスティーラーズ、1980年代の49ers、1990年代前半のカウボーイズのようなチームは存在しなくなってきているようです。

 ベストチームに課せられる別の要因は、翌年のスケジュールです。ベストチームには、すべてのチームの中で最も厳しいスケジュールが用意されています。 今の時代には、いつの試合でも、いかなるチームにも勝つ可能性があるのです!

 けがは、週単位で、NFLの全体図やNFLチームのパワーレイティングをかえてしまいます。
 スポーツライターや、いわゆるNFLの専門家にとっては、将来を予想するのが大変難しい状況になってきています。毎週の結果に基づいた専門家の分析には意味がありますが、数ヶ月先を予想することは、あたる可能性のほとんどない賭けごとになってしまいます。

 昨年はじめに、その前年(2000年)にAFCイーストで5勝11敗だったペイトリオッツが、スーパーボウルに勝つことを、誰が予想したでしょうか? 誰が、全く勝ち目のない馬に賭けようとしたでしょうか? 賭け事をする人に教えてあげてください。”スターQBドリュー・ブレッドソーは、シーズン2週目から、ほとんど試合に出場しなくなります。そして、これまでのすべてのスポーツ史上、最も衝撃的なシーズンを体験することになります。”・・・と。

 ペイトリオッツがスーパーボウルで勝利したあとでも、予想の専門家は、理屈の上では、やはりセントルイス・ラムズが最も強いチームであり、今年はスーパーボウルに勝つチャンスが十分あると述べていました。NFL プレシーズン雑誌のほとんどは、ラムズが今年のスーパーボウルに勝つ本命だとはっきりと述べていました。
 しかし、ラムズは、QBカート・ワーナー、RBマーシャル・フォークのけがで、過去4年間ではじめて、プレイオフ出場はできません。誰がこれを予想できたでしょうか?
 私はプレシーズンのフットボール雑誌が好きです。オフシーズンのチームの動きをみて、どのチームがよくなって、どのチームが結果を出し、スーパーボウルに勝つのかを予想するのは楽しいです。しかし、そのシーズン予想は多少加減して読んでおかなければなりません。
 NFL経験のないトム・ブレイディが、突如スターとして現れ、前シーズンの最悪チームの1つにスーパーボウルタイトルをもたらすなどと予想した人は誰もいません。カート・ワーナーとマーシャル・フォークがけがをし、ラムズがスーパーボウルタイトル争いから脱落するなどと予想した人を知っていますか?

 フリーエージェント制は、今のNFLにとっては、ある意味で試合のようなものになっています。
 例えば、2001年のボルティモア・レイヴンズのように、スーパーボウルに一度勝ったチームのロースターは、フリーエージェント制により破壊されます。昨年の意外なチャンピオンチームであったペイトリオッツからは、フリーエージェント制により、15名の主力選手が移籍しました。今年、このペイトリオッツは、なかなか結
果を出せないでいます。現在、8勝6敗で、同じく8勝6敗のブロンコス、チャージャーズとAFCのワイルドカードスポット争いをしています。
 今のプロフットボールは、カレッジフットボールに似ているところがあります。毎年およそ25%のロースターが抜け、ルーキーやフリーエージェントからなる新人グループが入ってきます。

 さて、第15週を終え、今年のベストチームはどのチームでしょうか?
 記録を見るとベスト3のチームは、すべてNFCで、11勝3敗のパッカーズ、イーグルス、バッカニアーズです。
 最近2回のスーパーボウルチャンピオン(レイヴンズとペイトリオッツ)は、強力なディフェンスでチャンピオンになりました。”オフェンスが、ファンを興奮させ、チケットの売上に貢献し、ディフェンスがチャンピオンを勝ち取る。” ということは、フットボールでは周知の事実です。
 個人的には、NFLで最高のディフェンスをもつタンパベイ・バッカニアーズが好きですが、フィラデルフィア・イーグルスも素晴らしいディフェンスをもち、QBドノヴァン・マクナブは何かしそうな気がします。
 イーグルスは、10月20日にバッカニアーズに20−10で勝っているので、プレイオフで重要となるホームフィールドアドバンテージを獲得するのに優位です。

 もし、パッカーズがホームフィールドアドバンテージを獲得すれば、パッカーズが、すぐさまプレイオフで優位に立つことになります。しかし、そのためには、タンパベイが、残り2試合のうち1試合に負けなければなりません。1月の霜凍るランボーフィールド、パッカーズのホームで、ブレット・ファーブとパッカーズの対戦相手に決して賭けたいとは思わないでしょう。私は、もし、パッカーズのロースターにけが人がいなければ、パッカーズをチャンピオン候補とみています。ブレット・ファーブと激しい走りをするRBアーマン・グリーンのコンビを倒すのは難しいでしょう。

地元での0度以下の試合35戦全勝中のパッカーズQBブレット・ファーヴ
 パッカーズは、ビルズ(7勝7敗)とホームで、ジェッツ(7勝7敗)とアウェイで対戦し、レギュラーシーズンを終了します。イーグルスは、カウボーイズ(5勝9敗)、ジャイアンツ(8勝6敗)といずれもアウェイで対戦し、レギュラーシーズンを終了します。また、バッカニアーズは、スティーラーズ(8勝5敗1分)とホームで厳しい試合をし、ベアーズ(4勝10敗)とアウェイで対戦してレギュラーシーズンを終了します。

 イーグルスが勝って、パッカーズかバッカニアーズが負ければ、イーグルスがプレイオフのホームフィールドアドバンテージを獲得することができます。また、バッカニアーズが勝って、パッカーズが負けたら、バッカニアーズがホームフィールドアドバンテージを獲得できます。
 いずれにしても、NFCのトップ3チームにとって、プレイオフのホームフィールドアドバンテージを得るための大事なレースでの敗北は、失うものが大きすぎます。

 一方、AFCですが、レイダースにとっては、今年が最後のチャンスになります。
レイダースの選手は平均年齢が高いこと、ジョン・グルーデンと引き換えに、バッカニアーズから多くのドラフト権を譲り受けていることで、来年、現在のロースターが、ほとんど破壊されてしまうからです。

 さて、最初の質問に戻りましょう。
 今、NFLでは、どこがベストチームでしょうか?
 残念ながら、私には答えを出すことができません。明らかに分かっていることは、ベンガルズ、次いでライオンズが、2つのワーストチームだということです。
 毎週、どのチームがどのチームと対戦し、どこで試合をし、それぞれのチームのけがの状況により、ベストチームは変わります。
 パッカーズ、バッカニアーズ、そしてイーグルスのいずれかが、ベストチームになることでしょう。それは、どのチームがホームフィールドアドバンテージをとるか、そして主力選手のけがの状況によりますが。

 ”互格”という言葉があります。たとえ、専門家が愚かに感じられたとしても、互格だからこそ、毎週、毎ゲームを楽しく見ることができるのです。

MERRY CHRISTMAS and SEE YOU NEX TIME!

Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
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#50 「NFLドラフト プレビュー」
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