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HOT OFF THE GRIDIRON #88
"ジョン・グルーデン・ボウル"

 サンディエゴで開催される第37回スーパーボウルには興味深い話題が盛りだくさんですが、タンパベイ・バッカニアーズの1年目のヘッドコーチ ジョン・グルーデンが、昨シーズンまでヘッドコーチを務めていたオークランド・レイダースと対戦するということ以上に、注目されていることはないでしょう。まさに、“ジョン・グルーデン・ボウル” なのです。

 ジョン・グルーデン 39歳 は、NFLで最も若いヘッドコーチです。過去2年間、カレッジフットボールやプロフットボールの一流のヘッドコーチになれる人物としても名前が挙がっていました。
 バッカニアーズのオーナーであるグレイザー・ファミリーは、グルーデンを獲得するために、レイダースに800万ドルを支払い、さらに、NFLドラフト第1巡目の2選択権と、第2巡目の2選択権を譲渡しました。誰もが、これは払いすぎだと感じていました。もちろん、これには、グルーデンとの契約は含まれていないのです。果たして、ジョン・グルーデンの貢献度に、グレイザーは、これだけの支払をする価値があったでしょうか?

 バッカニアーズは、フィラデルフィア・イーグルスのホームで27−10と勝利をおさめ、1976年にチームが創立して以来はじめてスーパーボウルに出場します。
 バッカニアーズは、どうしようもないチームと言われ続けていましたが、トニー・ダンジー ヘッドコーチのもとで著しく進歩しました。しかし、プレイオフには出場できないでいました。バッカニアーズをスーパーボウルへ出場させることのできるヘッドコーチが欲しかったグレイザーは、人気のあるダンジーを解雇しました。

 今シーズン、ジョン・グルーデンは素晴らしかったと思います。特に、先週のNFCチャンピオンシップ、対イーグルス戦でみせた指揮には目を見張るものがありました。オールプロDTウォーレン・サップ、LBデリック・ブルックス、SSジョン・リンチ、CBロンディー・バーバー率いるバッカニアーズの強力ディフェンスは、QBドノヴァン・マクナブとイーグルスオフェンスをほぼ完璧におさえました。その一方で、オフェンスでは、グルーデンがいろいろなプレイコールを混ぜ合わせた結果、イーグルスの強力ディフェンスは混乱し、バランスを失ってしまいました。
グルーデンは、バッカニアーズのオフェンスコーディネーターも務めました。バッカニアーズがスーパーボウルに出場したことで、レギュラーシーズン終了後に発表された2002 NFL最優秀監督賞を受賞したアンディ・リードをグルーデンが上回ったことは明らかです。
 グルーデンの影響を受けたディフェンスは、非常に積極的になり、1試合平均損失距離252.8ヤード、総失点196で、NFL第1位の記録をもっています。オールプロSSジョン・リンチは、「ディフェンスは、グルーデンの性格に似てきた。昨シーズンよりも、多くのブリッツをかけるようになったし、1対1のパスカバーをするようになった。」と言っていました。

 タンパベイ・バッカニアーズは、スーパーボウルの開催されるサンディエゴに月曜日に到着しました。しかし、ヘッドコーチ ジョン・グルーデンはチームと一緒ではありませんでした。グルーデンは、レイダースの試合を分析し、レイダースとのゲームプランを立てるために、バッカニアーズの本拠地タンパに残っていました。グルーデンが、自分がよく知る古巣レイダースを相手に、これまでプレイオフでしたきたことと同じような戦い方ができるかどうか、興味があるところです。

 グルーデンが、現在のレイダースのヘッドコーチ ビル・キャラバンを採用し、昨年、ニューイングランドでの“あの有名なプレイコール”さえなければ、スーパーボウル出場を果たしていたに違いないレイダースをつくりあげました。

 1年目でスーパーボウル出場を果たしたヘッドコーチは、グルーデンとキャラバンが4人目です。3人目は、1989年、49ersのヘッドコーチであったジョージ・シーファートで、シーファートはブロンコスを55−10で倒し、スーパーボウルチャンピオンになっています。
 
 フィラデルフィアでの試合前に、バッカニアーズの勝機について質問されたグルーデンは、「どんなに寒かろうが、どこで試合をしようが関係ない。ただ、60分間懸命に戦うだけだ。」と、答えていました。
 このプレイオフ以前、タンパベイは、気温が4℃以下の試合では1勝しかしたことはありませんでした。日曜日のイーグルス戦の気温は−3℃、冷たい風が吹き、気温はさらに−9℃にまで下がりました。この環境の中で、バッカニアーズは、いとも簡単に勝利をおさめてしまいました。これは、ホームスタジアム以外でのプレイオフ初勝利、フィラデルフィアのヴェテランズ・スタジアムでの3試合ぶりの勝利でした。

 “岩を砕け!”、グルーデンは、シーズンを通してこう叫んでいました。彼は言っていました。「たたき続ければ、必ずそれは砕け散る。」
 グルーデンは自分の目的をはっきり示すために、巨大なごつごつした白い岩をフィラデルフィアにもっていき、バッカニアーズのロッカールームの中心に置きました。その岩は、今度、チームと一緒にサンディエゴへ移動し、スーパーボウルの行われるクアルコム・スタジアムのロッカールームに置かれます。
 しぶとい走りをするRBマイク・オルストット、DTウォーレン・サップ率いる激しいあたりをするディフェンスが、グルーデンの“岩(ボール)を砕け!”という試合哲学の象徴です。
 
 これまで経験したことのない大舞台でレイダースに勝てば、ピープルマガジンで世界の美男子の1人に選ばれたジョン・グルーデンはフットボールコーチの頂点に立つことができます。グルーデンは、この日が来ることを待ち望んでいます。
 ノートルダム大学のスタッフからタンパベイ・バッカニアーズのランニングバックコーチになったフットボールコーチの息子、ジョン・グルーデンは、10歳のときからフットボールの試合を分析しています。4勝12敗の成績のレイダースを引き継いだときには、その1年目に8勝8敗の成績にし、トニー・ダンジーから9勝7敗でワイルドカードに敗れたタンパベイ・バッカニアーズを引き継いだときには、その1年目に14勝4敗、スーパーボウル出場を果たしたのです。彼は、フットボールのコーチになるために生まれてきたと言っても過言ではないでしょう。サンディエゴで勝てば、スーパーボウルに勝ったことのある偉大なNFLヘッドコーチの仲間入りができ
ます。

 しかし、今現在の予想では、3.5ポイント差でレイダースの勝利です。
 レイダースのQBリッチ・ギャノンが、「サンディエゴの試合は、レイダースのホームゲームです。」と言っているように、レイダースにとって、サンディエゴは地元です。西海岸には、オークランド・レイダースになる前のロサンゼルス・レイダース時代(1982−1994)からのファンが大勢います。
 それでも、グルーデンのタンパベイ・バッカニアーズがイーグルス戦のときのような強さを発揮し、24−21でレイダースを下し、スーパーボウルチャンピオンになるでしょう。

SEE YOU NEXT TIME!

BILL MARKLEVITS

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
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#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
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#52 「NFLドラフトレビュー」
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#50 「NFLドラフト プレビュー」
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#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
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#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
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