Thu, 08/28/2003 1:26 pm UPDATE
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コラム


HOT OFF THE GRIDIRON #90
5人の新ヘッドコーチ

カウボーイズ新ヘッドコーチ ビル・パーセルズ
ライオンズ新ヘッドコーチ スティーヴ・マリウーチ
49ers新ヘッドコーチ デニス・エリクソン
ベンガルズ新ヘッドコーチ マーヴィン・ルイス
ジャガーズ新ヘッドコーチ ジャック・デルリオ
 デトロイトとダラスのNFLファンはみな、新しいヘッドコーチにスティーブ・マリウーチとビル・パーセルズが就任したたことを喜んでいます。もし、ベンガルズのファンがまだ残っているとすれば、マーヴィン・ルイスが新ヘッドコーチになったことを前向きに考えざるを得ません。ジャガーズのファンは、はじめてヘッドコーチ職につくジャック・デルリオで大丈夫なのかと不安を感じています。49ersのファンは、どうして新ヘッドコーチがデニス・エリクソンになったのか首をかしげています。
 サンフランシスコ・49ersが、新しいヘッドコーチにオレゴン州立大学のヘッドコーチ デニス・エリクソンが就任すると驚きの発表をしたことで、2003年シーズンに5人の新ヘッドコーチが誕生することになりました。
 カウボーイズのジェリー・ジョーンズが、まず、元ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチでスーパーボウルを制覇した経験のあるビル・パーセルズと契約しました。低迷しているシンシナティ・ベンガルズは、高い評価を得ているレッドスキンズのディフェンスコーディネイター マーヴィン・ルイスと契約し、ジャガーズは、NFLでLBとしてプレーしていたジャック・デルリオと契約しました。そして、デトロイト・ライオンズはマーティ・モーニンウェグを突如解雇し、契約が可能となったスティーブ・マリウーチを新しいヘッドコーチとして迎え入れました。
 ジョン・グルーデンは、タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ就任1年目にして、スーパーボウルチャンピオンになりました。3年前には、ブライアン・ビリックがヘッドコーチ就任2年目でボルチモア・レイヴンズにスーパーボウルタイトルをもたらしました。
 さて、この5人の新しいヘッドコーチのうち誰か、来シーズンにチームをスーパーボウルで優勝させることができるか? こんな賭けをしてはいけません。昨シーズンにプレイオフに出場していて、来シーズンに新しいヘッドコーチを迎えることになったのは49ers(10勝6敗)だけです。他の4チームは、NFLで最も成績が悪く、チーム再建のために新しいヘッドコーチが必要でした。
 スティーブ・マリウーチは49ersを解雇されたあと、家族とともに過ごしたり、長男がカリフォルニアの大学で1年生QBとしてプレイするのをみたりしながら、1年ほど休暇をとろうと考えていました。しかし、デトロイト・ライオンズのGMマット・ミレンはヘッドコーチ マーティ・モーニンウェグを解雇し、マリウーチにある契約を提示しました。マリウーチはこれを断ることはできませんでした。
 マリウーチがデトロイトに着いたのは、ライオンズとの交渉前夜でした。そこには、長年の親友であり、ミシガン州立大学バスケットボールのヘッドコーチでもあるトム・イゾーが会いに来ていました。マリウーチとイゾーは朝まで語り合い、マリウーチは、この親友をとおして、自分がライオンズのヘッドコーチとして故郷のミシガン州に戻ることは、どんなに喜ばれることなのか、あるいは感謝されることなのかを知りました。
 ライオンズのオーナー ビル・フォードはマリウーチをどうしても欲しかったので、年間500万ドルの5年契約を提示しました。これにより、マリウーチは、レッドスキンズのスティーブ・スパリアーと並び、NFLで最高額のヘッドコーチとなります。また、ライオンズは、GMテリー・ドナヒュー、WRテレル・オーウェンスとの衝突がよく取り沙汰されていた49ersもずっとマリウーチに協力的です。
 ここ数年、デトロイト・ライオンズにはチームに勢いを与えられるようなヘッドコーチがいなかったので、私はマリウーチの就任に少なからず興奮しています。
 次のヘッドコーチを誰にするのかの具体的な計画もなくマリウーチを解雇した49ersは、テッド・コトレルのようなNFLのアシスタントコーチをヘッドコーチにするのではないかと噂されていました。しかし、GMテリー・ドナヒューは、ワシントン大学のヘッドコーチ リック・ニューハイゼルと話し合いをしたあと、最終的
に、オレゴン州立大学のヘッドコーチ デニス・エリクソンと契約しました。
 エリクソンは、シアトル・シーホークスで4年間ヘッドコーチをしていた経験もあり、その間の成績は31勝33敗でした。しかし、大学のヘッドコーチとしては常勝ヘッドコーチといえるでしょう。49ersは年間でおよそ250万ドルを彼に支払い、マリウーチのアシスタントコーチをほとんど残留させます。エリクソンは、スティーブ・マリウーチが成し遂げられなかった49ersを引き継ぎ、ディフェンス層をより厚くし、もう1人俊足のレシーバーが必要とっているプレイオフチームを任されます。
 5人の新ヘッドコーチのうち、エリクソンが一番よいチームを引継ぎ、来シーズンに成功をおさめられる一番の可能性をもっています。ビル・パーセルズがオーナーのジェリー・ジョーンズとうまくやっていければ、1シーズン後には、カウボーイズは強くなっていることでしょう。パーセルズはどのチームでコーチをしても必ず勝者になっています。昨シーズン、このパーセルズをタンパベイが獲得しようとて注目されましたが、失敗に終わっています。その一方で、今シーズン、ジョーンズが彼をNFLに復帰させることに成功しました。
 私はマリウーチがこの2年以内にデトロイト・ライオンズをプレイオフに進出させることができると信じています。
 マーヴィン・ルイスは、ヘッドコーチとしてはじめてのチームが、NFL最悪のチームという厳しい状況におかれています。しかし、ベンガルズを最悪のチームから脱出させることができれば、そのときは、他のチームがさらに高額の報酬でルイスを引き抜こうとするでしょう。
 他の4人の新ヘッドコーチに比べると、ジャガーズのジャック・デルリオはそれほど期待されていません。実力を発揮するまで時間がかかると思われていることは、彼にとってはいいことでしょう。
 では、NFLヘッドコーチの報酬とチームの成功との間には相関関係があると思いますか?
 昨シーズンの成績を見てみると、ヘッドコーチの報酬とのあいだには、ほとんど相関関係がないようにみえます。
 レイダースの年老いたけちなアル・デイヴィスが、ビル・キャラハンにレギュラーシーズンの1勝利につき90,909ドルしか支払わなかったことは、最も投資価値が高かったといえます。一方、レッドスキンズのダニエル・スナイダーは、1年目のヘッドコーチ スティーヴ・スパリアーに、1勝利につき最も高額な714,285ドルも支払っていたことになります。
 以下は、昨シーズンのNFLヘッドコーチのレギュラーシーズン成績による費用対効果の一覧表です(公表分のみ)。
 
ランク 監督名 チーム名 勝利数 1勝利あたりの金額(報酬)
#1) ビル・キャラハン レイダース 11 $90,909($1,000,000)
#2) マイク・タイス バイキングス 6 $108,333 ($ 650,000)
#3) グレッグ・ウィリアムス ビルズ 8 $125,000($1,000,000)
#4) ジョン・フォックス パンサーズ 7 $142,857($1,000,000)
#5) デイヴ・ワンステッド ドルフィンズ 9 $144,444($1,300,000)
#6) アンディ・リード イーグルス 12 $208,333($2,500,000)
#7) マーティ・ショッテンハイマー チャージャーズ 8 $218,750($1,750,000)
#8) スティーブ・マリウーチ 49ERS 10 $220,000($2,200,000)
#9) ジェフ・フィッシャー タイタンズ 11 $227,272($2,500,000)
#10) マイク・シャーマン パッカーズ 12 $237,500($2,850,000)
#11) トニー・ダンジー コルツ 10 $260,000($2,600,000)
#12) ビル・ベリチック ペイトリオッツ 9 $277,777($2,500,000)
#13) ジョン・グルーデン バッカニアーズ 12 $291,666($3,500,000)
#14) ビル・カウワー スティーラーズ 10 $300,000($3,000,000)
#15) ジム・ハズレット セインツ 9 $305,555($2,750,000)
#16) マーティ・モーニンウェグ ライオンズ 3 $333,333($1,000,000)
#17) ブッチ・デービス ブラウンズ 9 $333,333($3,000,000)
#18) ダン・リーヴス ファルコンズ 9 $333,333($3,000,000)
#19) ディック・ヴァミール チーフス 8 $416,250($3,330,000)
#20) ブライアン・ビリック レイヴンス 7 $428,571($1,000,000)
#21) ドム・ケイパーズ テキサンズ 4 $450,000($1,800,000)
#22) マイク・シャナハン ブロンコス 9 $455,555($4,100,000)
#23) マイク・マーツ ラムズ 7 $571,428($4,000,000)
#24) ディック・ジャウロン ベアーズ 4 $625,000($2,500,000)
#25) マイク・ホルムグレン シーホークス 7 $642,857($4,500,000)
#26) スティーヴ・スパリアー レッドスキンズ 7 $714,285($5,000,000)
 
 もちろん、1年間だけで、ヘッドコーチを総合的に評価することはできません。
 昨シーズン、スパリアーの勝利に対するコストパフォーマンスは最もよくなかったけれども、スパリアーがレッドスキンズに就任したことにより、ファンの関心を引き寄せたことは間違いありません。
 パーセルズ、マリウーチ、そしてマーヴィン・ルイスの就任は、今後のチケット売上に大きく貢献することでしょう。彼らは、チームが強くなっていくこと、将来スーパーボウル争いをするようなチームになることへの期待の対価として報酬を受け取るのです。
 新ヘッドコーチの仕事は、2月18日(火)から2月24日(月)までの日程でインディアナポリスで開催されているNFL合同スカウティング(スカウティング・コンバイン)で、すでにはじまっています。また、フリーエージェントの仕事もはじまっています。
SEE YOU NEXT TIME!
Bill Marklevits

back number
#115 「リッキー・ウィリアムズの引退はドルフィンズを茫然とさせました。」
#114 「ペイトリオッツは昨年よりもよいチームとなっているようです。」
#113 「NFLの完璧な勝利」
#112 「NFL2004年ドラフト レビュー」
#111 「マニングの願いが叶いました。」
#110 「“NFLドラフト 第1位指名権の行方は?”」
#109 「クラレットのルールへの挑戦は、NFLの根本を揺るがすものです。」
#108 SUPER BOWL 38 レビュー
「ブレイディがペイトリオッツを再びスーパーボウル勝利に導きました。」
#107 「SUPER BOWL XXXVIII プレビュー」
#106 「ファーヴがグリーンベイにマジックをまた取り返しています。」
#105 「ハイズマントロフィーが必ずしもNFLでの成功を確約するわけではありません。」
#104 「バッカニアーズからマジックが消えてゆきました。」
#103 「マービン・ルイスはベンガルズをプレイオフへ導く勢いです。」
#102 「ヴァイキングスは今、NFCで注目のチームです。」
#101 「ディック・ヴァミールはチーフスを好調の波に乗せました。」
#100 「モーリス・クラレットとポール・タグリアブーの対決」
#99 「バッカニアーズはNFLで最高のチームです。」
#98 「全米連覇を狙うオハイオ州立大学」
#97 「ジョン・グルーデンは連覇を狙います」
#96 「トミー・マドックスにどのぐらいの価値があると思いますか?」
#95 「NFLチームがロサンゼルスに戻る日は?」
#94 最善のオーバータイム方式とは?
#93 「NFL のチームはドラフトでディフェンスの選手を探しました。」
#92 「チャールズ・ロジャーズはドラフトで注目のトップアスリート」
#91 「カーソン・パーマーのインタビュー」
#90 「5人の新ヘッドコーチ」
#89 「グルーデンは高くなかった」
#88 「ジョン・グルーデン・ボウル」
#87 「マイケル・ヴィック − 君はどんな活躍をみせてくれるんだい?」
#86 「NFLで最も優れたチームはどのチームでしょうか」
#85 「モーリス・クラレット」
#84 「ジェイク・ポーターのタッチダウン」
#83 「エミット・スミスと偉大なラッシャー」
#82 「デトロイト・ライオンズの新しいスタジアム」
#81 「デイヴィッド・カーの試練」
#80 「大学街でのNFL」
#79 「2002ビッグテンカンファレンス プレビュー」
#78 「マイアミ大学ハリケーンズ、2連覇なるか?」
#77 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (後半)」
#76 「スティーヴ・マリウーチとトム・イゾー こどものころからの大親友 (前半)」
#75 「イーストコーストオフェンスがNFLにやってきた」
#74 「フットボールとサッカー」
#73 「さよなら、クリス・カーター」
#72 「プロフットボールの底辺は”アリーナフットボール2”」
#71 「ドラフトを振り返って」
#70 「新しいエクスパンションチーム、ヒューストン・テキサンズは、2002年のNFLのドラフトで、ナンバーワンピックを取るでしょう。」
#69 「ジョン・グルーデンとアル・デーヴィス」
#68 「ペイトリオッツが示しました。みんなが間違っていたと!」
#67 「第36回スーパーボウルプレビュー」
#66 「天はニューイングランドに味方した!」
#65 「マイアミ大は押しも押されもせぬ全米チャンピオンです」
#64 「カレッジフットボール シーズン回顧」
#63 「ブレット・ファーヴは、NFL史上最強の鉄人QBです」
#62 「ダ・ベアーズ」
#61 「ペンステイトのパターノが、NCAA通算最多勝利を記録」
#60 「フットボールと戦争」
#59 「第3週を終わって、チャージャーズがまだ負けていません!」
#58 「フットボールが戻ってきました。しかし、以前と同じではあるはずがありません!」
#57 「どのチームがローズボウルに進出するでしょうか?」
#56 「ヴァイキングズWRランディー・モスがついにNFL最高給選手です!」
#55 「ハイスクールNo.1QBがオハイオ州立大学入学を決意!」
#54 「ジェリー・ライスとサラリーキャップ」
#53 「2002年 NFL再編成」
#52 「NFLドラフトレビュー」
#51 「NFLドラフト全体1番目指名権を持つ男、チャージャーズの新エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョン・バトラーとのインタビュー」
#50 「NFLドラフト プレビュー」
#49 「NFLセカンドシーズン」
#48 「RBロバート・スミス引退!」
#47 「NFLコーチに対する勝利へのプレッシャーはどんどん上昇しています!」
#46 「レイヴンズがスーパーボウル優位!」
#45 「NFLプレーオフには、フットボールの興奮が詰まっています!」
#44 「12月はコーチの入れ替わる時期です」
#43 「新HCゲイリー・モーラーは、ライオンズに覇気をもたらす!」
#42 「レイダースが、AFC各チームをびびらせています!」
#41 「ダンテ・カルペッパー、ヴァイキングスをNFLトップに導く」
#40 「ラムズオフェンスは、NFL史上最高に得点力のある攻撃なのです」
#39 「多くの日本のNFLファンには辛い時期ですね」
#38 「カレッジシーズン、キックオフ!」
#37 「フットボールの匂いが漂ってきました!」
#36 「ジョーイ・ギャロウェイ〜カウボーイズ期待の選手」
#35 「チームメイトだったブラウンとアーリントンがドラフト1-2番目」
#34 「ミシガン州立大とNFLドラフト」
#33 「エディー・ジョージ "THE BEAST"」

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