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NFL Report Japan


このコーナーでは米国のNFL記者クラブ的存在であるPro Football Writers of Americaに日本人として唯一所属するジャパンタイムズ記者、生沢浩がNFLチームの存在する都市をいろいろな角度から紹介します。どうぞお楽しみに!!

第8回 《サンフランシスコ編》

 ロサンゼルスと並ぶウェストコーストの玄関口、サンフランシスコ。フランシスコ修道会の創設者の名前を関したといわれるこの街を訪れる人は、美味しいシーフードと急な坂、そして、霧による歓迎を受ける。ゴールデンゲートブリッジ、チャイナタウンにジャパンタウン、フィッシャーマンズワーフなど見所は尽きない。私たち日本人にとって最も身近で人気の高いアメリカの都市だ。

 サンフランシスコは人口約77万人、全米で14番目に大きな都市である。縦に長く伸びるカリフォルニア州のほぼ中央に位置する。この辺りは入り江になっていて、サンフランシスコの対岸にはオークランドがある。アメリカで一般に「ベイエリア」といえばこの一帯を示す。

 降り注ぐ太陽と温暖な気候、そして、きれいな海があっていかにもカリフォルニアらしい雰囲気を醸し出している。日本人に人気が高いのはこのためだろう。もっとも、この地に憧れるのはアメリカ人も同様であるらしく、住みたい街の代表格として挙げられることも多い。サンフランシスコ出身の人たち(「サンフランシスカン」と呼ばれる)は決まって故郷を自慢げに語るものである。

 街が誕生したのは1850年。まさにゴールドラッシュによって形作られた都市だ。一獲千金を夢見て次々と入植してきた人々の熱気がサンフランシスコの歴史には刻まれている。

 サンフランシスコ国際空港は2000年に新しい国際ターミナルが完成し、北米で最大級の空港となった。乗り入れている国際線は30近くに上る。アメリカ内のほかの都市へ行く際の乗り継ぎで利用する機会も増えているようだ。空港内のショッピングモールは充実しており、時間つぶしに困ることはない。日本食レストランもあるので、早くも和食が恋しくなってしまった人はそこに駆け込めばいい。味は…少なくとも僕好みではない。

 僕が代わりにお薦めしたいのは空港内にあるシーフードレストランに入ってクラムチャウダーを食べることだ。両手で抱えるくらいのボウルにハマグリ(クラム)がたっぷり入ったクリーミーなスープが運ばれてくる。それにクラッカーを入れて、大き目のスプーンですくって食す。そのボリュームはスープでありながら「食べる」と表現するのにふさわしい。長いフライト(とビールの飲み過ぎ)で疲れた胃をやさしくいたわってくれる最高の一品だ。

 サンフランシスコの街は公共の交通機関が発達しているので観光客には至極便利だ。市内にはミュニバス(市バス)、ミュニメトロ(地下鉄、一部は地上を走る)、バート(電車)、ケーブルカーと4つの交通手段がある。これらをうまく乗り継げばほとんどの観光地は網羅できる。

 なかでも、この街の特色を最もよく出しているのはケーブルカーだろう。サンフランシスコは坂の多い街で、歩き回るにはちょっと厳しい。それを助けてくれるのがケーブルカーだ。急な坂をゆっくりと上り下りする車両から見る街の風景は、いやでも旅情をかきむしるものである。ケーブルカーの誕生は1873年で、上記4つの交通機関の中では最も歴史が古い。以前は馬車で人を運んでいたが、19世紀半ばに霧で濡れた路面で馬が足を滑らせてしまい、馬車ごと坂を転げ落ちるという事故が起きた。これを機に蒸気機関車の技師がケーブルカーを開発したのだそうだ。

 さて、サンフランシスコといって忘れてはならないのがゴールデンゲートブリッジだ。サンフランシスコと対岸のマリンカウンティを結ぶ全長2737メートル、海面からの高さ67メートルのつり橋である。歩いても30~40くらいで渡れてしまう。ただし、強風のときはかなり揺れるのでちょっと怖いとか。この橋を渡るもよし、遠くから眺めるもよし、その下をクルージングでくぐるのも一興だ。

 食を旅の第一と考える人は是非フィッシャーマンズワースを訪れたい。シーフードレストランだけでなく、ショッピングセンターやギフトショップが集まるマーケットプレースだ。採れたてのカニを大きな釜でゆでて打っている屋台は名物のひとつだ。

 僕自身は行ったことがないのだが、機会があれば訪れてみたいのがアルカトラズ島だ。1934年から29年間、連邦刑務所となっていたことで知られる。海水の温度が低すぎて、泳ぐのが難しいことから脱出不可能といわれた。アメリカのマフィア王、アル・カポネが入っていた独房は一般公開されている。

 サンフランシスコのスポーツの代表格といえばMLBジャイアンツとNFLフォーティナイナーズだ。特にジャイアンツは昨年新庄剛選手が在籍し、バリー・ボンズがホームランを量産したことで日本でも人気が上昇した。ボンズの場外ホームランボールを手にしようと、パシフィックベルパーク(2000年オープン)のすぐ裏の海にボートを浮かべて待っているファンの姿はすっかりお馴染みとなった。

 サンフランシスコからはちょっと離れるが、サクラメントにはNBAキングズ、サンノゼにはNHLシャークスがある。

◎スタジアムの歴史
サンフランシスコスタジアムat キャンドルスティックポイント
 MLBジャイアンツのホームスタジアムとして1959年に誕生した。ファン投票によって「キャンドルスティックパーク」と名称が決まる。フォーティナイナーズがここを本拠地とするのは71年シーズンから。2000年にジャイアンツが新球場パシフィックベルパークを設立して移籍、間借りしていたナイナーズが家主になった形だ。95年にIT企業の3Comが命名権を買収し、「3Comパーク」と改名されたが、キャンドルスティックの名前を愛するファンからは不評だった。昨年に契約が失効したためにサンフランシスコatキャンドルスティックポイントの名称が使われるようになり、8シーズン振りにキャンドルスティックの名前が復活した。2003年1月のスーパーボウルは当初このスタジアムで行われる予定だったが、規定の集客数を満たすことができず、開催権を剥奪され、サンディエゴが代替会場として選ばれた。

生沢浩(いけざわひろし)
ジャパンタイムズ運動部主任。1965年北海道生まれ。高校生のときに偶然テレビで見たボー・ジャクソンのランに魅せられてフットボールの虜となる。上智大学でRBとしてプレイ。米国のNFL記者クラブ的存在であるPro Football Writers of Americaに日本人として唯一所属。現在は『アメリカンフットボールマガジン』、『Sports Yeah!!』などの雑誌にNFLの記事を寄稿する傍ら、「NHK-BS」や「G+」でゲーム解説を務める。訳書に『NFLに学べ フットボール強化書』(ベースボールマガジン社刊)がある。

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第4回 《ニューオリンズ編》
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第1回 《ニューヨーク編》

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