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FALL, 2000 No.13
エヌエフエルレポート・ジャパン 秋号 通巻13号
発行日: 2000年(平成12年)9月30日 発行所: NFLジャパンリンク |
LBブルックスが
優秀なティーンエイジャーたちに
南アフリカ旅行をプレゼント
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| バッカニアーズのLBが優秀な生徒20人に12日間の旅行を提供 |
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タンパベイのラインバッカー、デリック・ブルックス(上、左)がトニー・ダンジーHC(中央)を含む若者たちのグループを12日間の南アフリカ旅行に招待
NFL Photos |
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タンパベイ・バッカニアーズのLB(ラインバッカー)デリック・ブルックスにとって、20人のティーンエイジャーが自分の指示のもと、日記をつけたのは重要なことだった。ブルックスが主宰する「ブルックス・バンチ」のメンバーであるそれらの若者たちは、一生に一度の南アフリカ旅行で、今までに見たこと、触れたことのない文化、景色、習慣を経験した。
これらのティーンエイジャーたちは、地元のボーイズ・アンド・ガールズ・クラブに所属する社会的、経済的に恵まれない若者たちで、学校では平均2.5ポイント以上の成績を収め、エッセーを提出し、学校でリーダーシップを発揮した。そして、10人の付き添い、4人のバッカニアーズ職員、タンパベイのトニー・ダンジー・ヘッドコーチと妻のローレン、取材記者3人を含む総勢39人のメンバーの一員となって、
日間のツアーに出発した。
ブルックスが提供する、優秀なティーンエイジャーに対するごほうびの夏の旅行は、今年で4年連続になる。「デリックは、素晴らしい仕事をしている」と語るのは、今回初めて参加したダンジー。「あらゆる面
で彼の手助けをしたい」。
今回の旅では、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ氏が、アパルトヘイトに反発していた26年の間収容されていたロッベン島訪問など、見所がたくさんあった。「私たちは、今ある自由が当たり前と思いがちです。もっと感謝しなければいけないことに気がつきました」と語るのは、
歳のタンパベイ・テックの学生、ナターシャ・スペンサー。
ロッベン島を訪れた翌日、一行はソウェトに向かい、マンデラ氏が投獄される前に、妻と共に所有していた家を訪問した。14歳のキング高校生、ドメニク・ジョンソンは、「私たちの時代の偉大な人が住んでいた家に入れるなんて、格別
でした。威厳と誇りを感じました」と語る。
この旅行では、サファリも体験した。野牛やサイ、豹を見て、ライオンの群れに囲まれそうにもなった。また、部族の踊りを楽しみ、風習についての情報を得、ダチョウ、ワニ、水牛が載っているメニューからランチをオーダーした。
この旅で20万ドル以上を提供したブルックスは、ティーンエイジャーたちに荷物や洋服、靴を与え、小遣いとして5百ドルずつを渡した。
「この経験とこの旅が与えるインパクトに、値段はつけられません。このグループからリーダーが生まれることを期待していましたが、誕生したと思います」とブルックス。
「ブルックスは、僕のアイドルです」と語るのは、ジョンソン。「彼は有名なアスリートなのに、人に機会を与えようとしてくれるからです」。ブルックスは先ごろ、ザ・スポーティング・ニューズ社から、プロスポーツ界ナンバー・ワンの『グッドガイ(善行者)』として表彰された。 |
コミッショナーの視点
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| ラマー、あなたに捧げよう |
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ポール・タグリアブー
NFL Photos |
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NFL2000−過去を称えると同時に未来へ足を踏み出す年。スポーツの未来を作る手助けに半生を費やしたカンザスシティ・チーフスのオーナー、ラマー・ハントが残したものを祝福する絶好の機会でもある。
今年は、1960年にラマー・ハントがアメリカン・フットボール・リーグ(AFL)を創立してから40周年、70年にAFLとNFLの合併が実現してから30周年の記念すべき年だ。これら2つの出来事は、20世紀のフットボール界の中で最も重要なものだった。どちらも、常にスポーツファンにエキサイトなものを提供しようと試みていたラマー・ハントの、傑出した創造性に溢れるビジョンを映す出来事だった。
何よりも、ラマー・ハント自身がスポーツのファンであった。彼は全てのスポーツ、とりわけフットボールを愛し、恒久的なスポーツの価値を愛していた。自らの情熱を他と分かち合い、彼の愛するスポーツに、ファンのためになる改良を加えることに心血を注いだ。
AFLを組織した、ラマーと彼のパートナーたちは、「フーリッシュ(バカげた)クラブ」と呼ばれていた。バカげたベンチャー?とんでもない。AFL結成はプロフットボールを新たな段階に引き上げ、大きな注目を集めるようになり、やがて66年6月8日に最初の発表がなされたAFL―NFL合併へと流れて行った。
年代に立った法廷や議会での証言台で、私は、ラマーがカウボーイズのテックス・シュラムGM(ジェネラルマネージャー)、私の前任者、ピート・ロゼルと行ったAFL―NFL合併交渉を思い起こしていた。合併における最重要事項の一つが、当時の名称で言う、AFL―NFLワールド・チャンピオンシップ・ゲームだった。
状況にそぐうように、ラマー・ハントのカンザスシティ・チーフスは、第1回に出場し、第4回で勝利を収めた。そして、現在も使われている試合の名称を考えたのも、ラマーだった。彼は、自分の子供たちが『スーパーボール』というオモチャで遊んでいるのを見て、想像力を働かせ、NFLの『スーパーボウル』を作り上げたのだった。
ラマーは、近代NFLの創設に多大な貢献をしただけでなく、カンザスシティに模範的なチームを築き、そのチーフスが誇る壮大なアローヘッド・スタジアムは、オープンから
年経った今でも、変わらぬ美しさを保っている。
彼はかつてこう言った。「創業への挑戦は、実に楽しいものだ。創造する手助けをすると言うのは、とても魅力的だ」。
この言葉は、大きな構想を練ることができる、彼特有の能力を示している。彼は、一つや二つのチームだけではなく、リーグ、そしてスポーツ全体を考える。更には地域や国内にとどまらず、国際的な位
置付けで物を見る。ラマー・ハントは、他の誰よりも、スポーツに対する興味の国際化を進めた。他の誰よりも、競技スポーツに対して人々が抱く興味の中心を良く理解し、それらの興味を、国際的な視野で、より魅力的なものに発展させてきた。現在でも彼は、NFL国際委員会の主要メンバーとして、力を発揮している。彼は一度、「私に何らかの才能があるとしたら、それはスポーツのショービジネス的側面
に関するものだろう」と控えめに語ったことがある。
多くの人々は、テレビや他の技術を駆使してグローバリゼーションを図るが、ラマーは、スポーツが様々な文化の中でどのように浸透しているかを理解することで、それを実現した。彼は、フットボール、サッカー、テニスでグローバリゼーションを成功させ、3種目全てで殿堂入りしている。また、プロバスケットボールにも深く関わり、ホッケーと野球のマイナーリーグにも参加していた時期があった。
彼以上に、スポーツを愛し、世界にフットボールや他のスポーツを築き、広げて行った人物はいない。2つの千年紀の架け橋となるNFL2000で、史上最高のスポーツ夢追い人、ラマー・ハントに敬意を表したい。
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国際的な注目を集めるNFLシーズン
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| NFLヨーロッパの成功でテレビ中継の拡大が続く |
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ヨーロッパに関わりの深いトム・ニューテンとマーカス・ロビンソン
NFLP/Paul Spinelli |
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2000年のNFLシーズンは、国際的な雰囲気でいっぱいになる。世界的なつながりを持つプレーヤーが増え続け、現在のNFL登録メンバーには、150人を超えるNFLヨーロッパリーグ(NFLEL)経験選手がいる。
オランダのフットボール愛好者たちは、ラムズでスーパーボウル優勝を手にする前の、98年にアムステルダム・アドミラルズで活躍したQBカート・ウォーナーに、2年連続の成功を期待する。
ドイツのファンは、シカゴに注目。ライン・ファイアーで豪快なプレーを見せたマーカス・ロビンソンが、ベアーズでNFL屈指のWRに成長したからだ。
ラムズのGトム・ニューテンも、ヨーロッパの人気者。ドイツのエルデで育ったニューテンは、先ごろドイツのフランクフルトで行われたNFLELの選手権試合、ワールド・ボウル2000に姿を見せ、取材に応じ、ファンと交流した。
アメリカ国外でフットボールに対する
大きな支援があるのはすばらしいこと。
ドイツだけでなく、ヨーロッパ全体がそうだった
トム・ニューテン
「アメリカ国外でフットボールに対する大きな支援があるのはすばらしいこと。ドイツだけでなく、ヨーロッパ全体で、多くの人々がフットボールのとりこになっています」とニューテン。
NFLは、世界各地のファンのため、各国テレビ局に映像を提供している。また、今シーズンは、およそ1千人の国外取材陣がNFLスタジアムを訪れる予定。
これらの取材陣は、リーグに在籍する、50人を超える外国生まれの選手に特に興味を持っている。アルゼンチン出身のタンパベイ・バッカニアーズのKマーティーン・グラマティカは、昨シーズン、NFC最多の27FGを決め、トップシーンに踊り出た。
ノルウェーから声援が送られるのは、バッファロー・ビルズのDTレイフ・ラーセン。ラーセンは、陸上の奨学金を得て、テキサス大学エルパソ校に通 うため、ノルウェーのトフトからアメリカにやってきた。まもなく、193センチ、134キロのラーセンは、巨大スタジアムの魅力にとりつかれ、後にオール・ウェスタン・カンファレンスに選ばれるほどに成長し、4月のNFLドラフトではバッファロー・ビルズに第6巡で指名された。
アメリカ一の人気を誇るフットボールが、国際的な成長を続けている好例と言えるだろう。
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NFLの金字塔を目指して
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2000年シーズンの途中で、多くのNFLプレーヤーが金字塔に到達する。そのいくつかを紹介しよう。
●ミネソタ・ヴァイキングズのWRクリス・カーターは、あと17キャッチで、通算941キャッチで歴代3位 のアート・モンクを抜く。また、あと18キャッチで通算942キャッチとし、アンドレ・リード(現役、通
算941キャッチ)を抜いて歴代2位に浮上する。歴代最高は、通算1,206キャッチの、サンフランシスコ・フォーティナイナーズのWR(ワイドレシーヴァー)ジェリー・ライス。
●デトロイト・ライオンズのWRハーマン・ムーアは、あと74キャッチで史上13人目の通 算700キャッチに到達。ミネソタ・ヴァイキングズのWRランディ・モスは、今シーズンキャッチで1千ヤードに達すると、史上2人目(ジョン・ジェファーソン)となる、プロ入り後3年連続の千ヤード突破となる。
●ボルティモア・レイヴンズのTE(タイトエンド)シャノン・シャープは、111キャッチ、998ヤードで、オジー・ニューサムが持つTEとしてのキャッチ数、キャッチヤード数両方のNFL記録を更新する。
●ニューヨーク・ジェッツRB(ランニングバック)カーティス・マーティンは、今シーズンラッシュで千ヤードを稼ぐと、史上3人目の、プロ入り後6年連続の千ヤード到達となる。
●オークランド・レイダーズのWRティム・ブラウンは、あと30キャッチで史上8人目の通 算800キャッチに到達。
●テネシー・タイタンズのRBエディ・ジョージは、今シーズンラッシュで1,200ヤードに到達すると、エリック・ディッカーソン以来史上2人目となる、NFL入り後5年連続の1,200ヤード突破となる。
●ミネソタ・ヴァイキングズのDTジョン・ランドルは、今シーズン10サックを挙げると、レジー・ホワイトの偉業、9年連続2ケタサックに並ぶ。
●マイアミ・ドルフィンズのRBサーマン・トーマスは、今シーズン802ヤードを走ると、フランコ・ハリス(12,120ヤード)、マーカス・アレン(12,243)、ジム・ブラウン(12,312)、トニー・ドーセット(12,739)を抜いて、歴代5位
に踊り出る。
●トーマスはまた、あと214キャリーで、ジョン・リギンズ(2,916回)、トニー・ドーセット(2,936)、フランコ・ハリス(2,949)、エリック・ディッカーソン(2,996)、マーカス・アレン(3,022)、バリー・サンダーズ(3,062)を抜き、歴代3位
につける。
●更にトーマスは、スクリメージからのトータルヤードで1,376ヤードを稼ぐと、トニー・ドーセット(16,293ヤード)、マーカス・アレン(17,654)を抜いて歴代4位
となる。
●ミネソタ・ヴァイキングズのKゲイリー・アンダーソンは、55得点を挙げると、ジョージ・ブランダ(2,002点)を抜き、歴代トップになる。
●テネシー・タイタンズのGブルース・マシューズは、今シーズンもプロボウルに選ばれると通 算13度目となり、レジー・ホワイトと並ぶ歴代2位につける。 |
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2000年シーズンに大きな節目を迎えそうなクリス・カーター(下)とブルース・マシューズ(上)
David Stluka(UNDER) / Greg Trott(UP) |
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ジャイアンツ・チェアマンのグループが
学校のグラウンドを改善
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| 地域のスポーツプログラムが「テイク・ザ・フィールド」から1700万ドルの援助を受ける |
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地元高校の運動場を再建する1700万ドルの基金「テイク・ザ・フィールド」をスタートさせたジャイアンツ会長、プレストン・ロバート・ティッシュ(右)とニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニ(左から2人目)
NFL Photos |
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ニューヨーク・ジャイアンツのチェアマンである、プレストン・ロバート・ティッシュが共同で設立した非営利団体「テイク・ザ・フィールド」の尽力により、ニューヨークの8つの公立高校運動場が修繕される。
ニューヨーク市と州政府から追加資金を受け取る『テイク・ザ・フィールド』は、おろそかにされている地元の学校スポーツプログラムに対し、今後数年間にわたって1千7百万ドルを提供するプランを発表した。ティッシュは1百万ドルの提供を約束した。
同団体は、1999年1月に活動を開始し、今年は8校に援助を行った。内容は、ジョージ・ワシントン高校(マンハッタン)、サウス・ブロンクス高校、ファー・ロッカウェイ高校(クイーンズ)、ポート・リッチモンド高校(スタッテン・アイランド)のフットボールフィールド修繕など。
「学校にスポーツを呼び戻さねばなりません。学校の運動場の再建は、我々にもノウハウがあり、成し遂げられることです」とティッシュ。 |
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