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SPRING, 2002 No.19
エヌエフエルレポート・ジャパン 春号 通巻19号
発行日: 2002年(平成14年)3月30日 発行所: NFL JAPAN(株) |
| ドラフトの計り知れない重要性 |
| ■トム・ブレイディの教訓―下位指名をあなどるな |
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「ニューイングランド・ペイトリオッツ7番目の指名は…」
2000年のNFLドラフトで、ペイトリオッツは6巡2番目の指名権をミシガン大QB(クォーターバック)トム・ブレイディに使った。2年後、彼はチームをスーパーボウルXXXVIでの勝利に導いた。
6巡指名からスーパーボウルMVPに駈け上がった『ブレイディの成功物語』は、4月20日、21日に予定されているNFLドラフトの重要性を明確に証明している。
もちろん、ペイトリオッツが昨シーズンNFLタイトル獲得のため有効活用したフリーエージェント市場もあるが、チームの成功の源は、ドラフトを通して若い選手を継続して得ることにある。
ペイトリオッツは、スーパーボウルでのスターターのうち、12人をドラフトで獲得しており、さらに他チームでドラフトされた選手が6人。あわせると、チャンピオンチームのスターター22人のうち18人が毎年恒例のドラフト会議を通してNFLに入っているのだ。
「ドラフトは全てのフットボールチームの基本です」と語るのは、NFLの最新加盟チー ム、ヒューストン・テキサンズのチャーリー・キャサリーGM(ジェネラル・マネージャー)。「サラリーキャップがある今日では、チーム作りの第一段階はドラフトをフル活用することなのです」。
テキサンズには、そのチャンスが十分にある。通常のチームの倍に当たる14のドラフト指名権を持っているのだ。テキサンズには、全7巡でいずれも1位指名権があり、さらに2〜7各巡で2001年レギュラーシーズンで勝率5割未満だったチームの選択直後に1人、7巡目では全補てん的選択が終了した後にもう1人を選ぶことが出来る。
今年のドラフトは、テキサンズにとって『2度目』のNFLドラフトともいえる。1年前のドラフトウィークエンドで、テキサンズは『模擬』ドラフトを行い、今年必要となる全ステップを経験しているからだ。「各人がどこに座るのか、どの仕事をするのか、いかにしてトレードを行うのかを知るために、実際にドラフトをしているように動きたかったのです」とキャサリーは語る。「どんな風になるか、感じがつかめました」。
今年は、その選択が実際の戦力になる。NFL第1巡第1位の指名権を、誰に使うのか?フレズノステイト大のQBデイヴィッド・カーなのか、それともオレゴン大のQBジョーイ・ハリントンなのか。ノースカロライナ大の守備エンドのジュリアス・ペパーズなのか?マイアミ大T(タックル)ブライアント・マキニーか、それともテキサス大Tマイク・ウィリアムズなのか?
確実なのは、目に見えない精神が重視されることである。40ヤード走のタイム、ベンチプレスの強さ、体脂肪率だけでなく、選手の性格が選択の日には重要視される。果たしてその選手は『良い市民』であるのか?厳しい状況でも頼れる男なのか?チームメイトとはうまくやっていけるのか?
「性格は、チームのまとまりを作る上で大切な要素です」と語るのは、アリゾナ・カーディナルズの
GMでNFL競技委員のボブ・ファーガソン。「60人の選手と、10人から12人のコーチが、7月から1月までの毎日、8時間から10時間を一緒に過ごすのです。良い信頼関係でなければやっていけません。いい加減な選択で、あとからその人間性を変えることはできません。性格は優先事項です。社会に出た時に、誇りに思える選手が欲しいのです」。 |
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| Kevin Reece |
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2002年ドラフトで上位指名が予想される2人、フレズノステイト大QBデイヴィッド・カー(上)とノースカロライナ大DEジュリアス・ペパーズ(下)
NFL Photos |
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ドラフトは全てのフットボールチームの基本。
サラリーキャップがある現在、チーム作りの第1段階はドラフトをフル活用すること |
| ヒューストン・テキサンズ、チャーリー・キャサリー・GM |
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(左上から時計回り)ブライアント・マキニー(マイアミ大T)、アルバート・ヘインズワース(テネシー大DT)、マイク・ウィリアムズ(テキサス大、T)、アシュリー・レリー(ハワイ大WR)、カリンバ・エドワーズ(サウスカロライナ大、DE)、エド・リード(マイアミ大S)、クウェンティン・ジャマー(テキサス大CB)、T.J.ダケット(ミシガンステイト大RB)、ウェンデル・ブライアント(ウィスコンシン大DT)、ジョシュ・リード(ルイジアナステイト大WR)
NFL Photos,NFL Photos,NFL Photos,NFL Photos,NFL Photos,NFL Photos,Paul Jssienski,
NFL Photos,Steve Franz/LSU Sport Information |
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| 2002 NFLドラフト第1巡指名 |
1.ヒューストン
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17.アトランタ |
| 2.カロライナ |
18.ワシントン |
| 3.デトロイト |
19.デンヴァー |
| 4.バッファロー |
20.シアトル |
| 5.サンディエゴ |
21.オークランド* |
| 6.ダラス |
22.ニューヨークジェッツ |
| 7.ミネソタ |
23.オークランド |
| 8.カンザスシティー |
24.ボルティモア |
| 9.ジャクソンヴィル |
25.ニューオーリンズ# |
| 10.シンシナティ |
26.フィラデルフィア |
| 11.インディアナポリス |
27.サンフランシスコ |
| 12.アリゾナ |
28.グリーンベイ |
| 13.ニューオーリンズ |
29.シカゴ |
| 14.テネシー |
30.ピッツバーグ |
| 15.ニューヨークジャイアンツ |
31.セントルイス |
| 16.クリーヴランド |
32.ニューイングランド |
| * タンパベイから獲得 #マイアミから獲得 |
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| NFLヨーロッパが10年目のシーズン開幕 |
| ■無名選手のウォーナー、ヴィナティエリらがNFLのエリートに |
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NFLは1991年にワールドリーグ・オブ・アメリカンフットボールを創設し、史上初めてアメリカのメジャースポーツ組織が他の大陸でプロリーグを所有・運営することになった。
2年間の休止期間(93〜94年)後、NFLヨーロッパリーグと名前を変え、以後同リーグはヨーロッパのスポーツシーンで人気を集め、今年で10周年を迎えた。
「NFLヨーロッパリーグは、我々のスポーツを世界のオーディエンスに紹介するのに役立っています」とNFLコミッショナー、ポール・タグリアブーは語る。「スポーツとエンターテイメントの最高の部分をミックスすることで、NFLヨーロッパは大きく進歩してきました。優勝チームを決定するワールドボウルは、ヨーロッパで最も待ち焦がれるスポーツイベントのひとつに成長しています」。
同リーグはまた、NFLでの才能を育てる重要な場所になった。98年には、当時無名だったクォーターバック、カート・ウォーナーがアムステルダム・アドミラルズで9試合に先発し、7勝をもたらした。その後スーパーボウル優勝と2度のMVPを手にしたウォーナーは、NFLヨーロッパが才能ある若手選手たちに機会を提供している話題で必ず名前が取り上げられる。昨シーズンは、217人のNFLヨーロッパ経験者がNFLの登録選手となっている。
もう一人のスーパーボウル・スター、ニューイングランド・ペイトリオッツのK(キッカー)アダム・ヴィナティエリは96年にアドミラルズで得た経験に感謝している。
「NFLヨーロッパは、自分の大きな力になりました」とヴィナティエリ。「大学を卒業後、最初の数ヶ月をヨーロッパで過ごしました。試合での経験を積むことが出来たし、プロのレベルで自分が何を出来るかを見せることも出来ました。重要な踏み台でした」。
NFLヨーロッパ出身の4選手、Kデイヴィッド・エイカーズ、タイトエンドのバイロン・チェインバーレン、守備エンドのラロイ・グラヴァー、ウォーナーが昨シーズンのプロボウルに選出されてい
る。
02年には、再び多数の有望な若手選手たちが次のサクセスストーリーを目指し、NFLヨーロッパに挑戦する。過去最多260人のNFLプレーヤーがNFLヨーロッパに送られ、昨シーズンにマークした229人を上回った。
有望選手の中には、昨シーズンのNFLヨーロッパ・ディフェンディング・チャンピオン、ベルリン・サンダーでプレーするフィラデルフィア・イーグルズのQBティム・ハセルベックがいる。
「プレーする機会とベルリンでの滞在をとても楽しみにしています」とハセルベック。「ゴールは、優勝すること。目標の達成のために力を尽くします」。
NFLヨーロッパリーグの全試合がFOX、FOXスポーツネット、またはDirecTVでテレビ中継されるため、アメリカのファンも全試合を観戦することが出来る。FOXは6月22日にドイツのデュッセルドルフからワールドボウルXを生中継する。 |
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アダム・ヴィナティエリ1996年にNFLヨーロッパでプレー
Arthur Anderson |
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| Greg Crisp |
Vincent Muzik |
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| Jim Tumer |
Tami Tomsic |
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| N F Lヨーロッパの経験者(左上から)デイヴィッド・エイカーズ、バイロン・チェインバーレン、ラロイ・グラヴァー、カート・ウォーナーはいずれも昨シーズンプロボウルに選出 |
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NFLヨーロッパリーグは、我々のスポーツを世界のオーディエンスに紹介するのに役立ってきた。
スポーツとエンターテイメントの最高の部分をミックスすることで、NFLヨーロッパは大きく進歩してきた |
| NFLコミッショナー、ポール・タグリアブー |
| 2002年日程へ |
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| ドラフトをESPNとnfl.comでダブルカバレージ |
| ■ファンが「見逃せない」4月のイベントと呼ぶ儀式の情報が満載 |
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スポーツファンが4月に『見なければならない』とするイベントは何か?ザ・スポーティング・ニューズが去年行った調査によると、その答えはNFLドラフトだった。回答者のうち41%がドラフトを選び、NHLプレーオフ(23%)、メジャーリーグ(20%)、NBAプレーオフ(16%)を上回った。
では、ドラフト会議の内容をきっちりと追う最高の方法は何か?答えはESPNの2日間にわたるテレビ中継と、nfl.comの徹底的なインターネット中継。
今年で23年目を迎えるESPN(ESPN2も含む)の完全中継には、ドラフトが行われる4月20日と21日に全32チーム本部からの生リポートも織り交ぜられる。
「丸2日間、フットボールのことを話し見る、これ以上にいいことなどあり得ません」と語るのは、ESPNのドラフトアナリスト、メル・カイパーJr.。カイパーJr.は、ホストのクリス・バーマンともう一人のアナリスト、ジョー・サイズマンと共に中継する。
テレビ中継スケジュールは、4月20日―ESPN(東部時間正午〜午後7時)、ESPN2(東部時間午後7時〜3巡目終了まで)4月21日―ESPN(東部時間午前11時〜午後1時)、ESPN2(東部時間午後1時〜終了まで)。
ファンはまた、nfl.comにアクセスして、ドラフトの専門家ギル・ブラントによる選択選手の評価を知ることが出来る。NFLのウェブサイトで評論でファンを楽しませる、元ダラス・カウボーイズの選手人事の権威、ブラントの選手やコーチ、スカウトとの深い人脈には定評がある。
nfl.comでは、オーディオやビデオテープを駆使して、トッププレーヤーの詳しい分析をドラフト当日まで行う。ドラフト当日には、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンのドラフト本部から中継を行う。ファンはストリーミング・オーディオを通じて指名発表や上位指名選手の記者会見を聞くことが出来る。ブラントは指名された選手にインタビューをし、チームの選択を分析する。nfl.comの『ドラフト・トラッカー』は各チームの指名を分刻みで報告する。
nfl.comが1995年にドラフトサイトを立ち上げて以来、同サイトへのアクセス数は、初年度の5万人から2001年には160万人に増えている。 |
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