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WINTER, 2002 No.21
エヌエフエルレポート・ジャパン 2002年冬号 通巻21号
発行日: 2002年(平成14年)12月30日
発行所: NFL JAPAN(株) |
| スーパーボウルがサンディエゴにスポットライトを当てる |
| ロンバルディ・トロフィーをかけた戦いを全世界が注目 |
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| 2003年1月26日クアルコム・スタジアム(下)でスーパーボウルXXXVIIのトロフィーが掲げられる |
| Richard Mackson |
サンディエゴからサンサルバドルを越えて遥か彼方の地までのほぼ全員が、1日に行われるスポーツイベントとしては世界最大のスーパーボウルを観戦するが、スーパーボウルXXXVIIも例外ではない。
サンディエゴでNFLのタイトル決定戦がキックオフされる1月26日は、今年も8億人の視聴者がスーパーボウル中継にチャンネルを合わせると見込まれている。アンケート調査によると、そのうちのほとんどが友人や家族と共に観戦するとのことで、スーパーボウルは単なるスポーツの試合ではなく一大イベントとなっている。
ナレッジネットワークス/スタティスティカル・リサーチ社が先日アメリカのスポーツファンを対象に、友人と観戦したいスポーツタイトル決定戦のナンバーワンを尋ねる調査を行ったところ、スーパーボウルと答えた人が92%と圧倒的に多かった。
「スーパーボウルはアメリカでの最高の儀式的行事です」とUCLA政治学部のエコノミスト、マイケル・サクヤンチュウェは語る。「誰もが観戦し、誰もが他の全員も見ていることを知っているイベントなのです。社会における集会場であり、常識が生まれる場なのです」。
それはまた、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを掲げ、スーパーボウルリングを身につけることが出来るNFLのタイトル決定戦でもある。
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| Sam Stone |
トレーニングキャンプの蒸し暑い日々から1月の凍りつく日々まで、NFLプレーヤーが頭に描くのは”スーパーボウルサンデー“でプレーすることのみ。もちろん、今年のスーパーボウルをホストする都市の気候は快いものになると見込まれている。『ホリデーマガジン』での投票では、アメリカで完璧な気候と言えるのは唯一サンディエゴだけという結果が出た。サンディエゴ地方の1月の平均最高気温は18℃で、陽が差している時間は月の72%にも及ぶという。
スーパーボウルXXXVIIを誰よりも楽しみにしているのは、ホスト都市サンディエゴに3度目のスーパーボウルをもたらすことに尽力したサンディエゴ・チャージャーズのオーナー、アレックス・スパノズである。
「私は2003年に80歳の誕生日を迎えます。その2003年にサンディエゴでスーパーボウルを開けることに至極の興奮を感じます」。
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| 全ての年代のファンがNFLエクスペリエンスの様々な催しに参加できる |
| Wayne Fisher |
サンディエゴの住民も興奮を隠せない。カリフォルニア州の大都市で最も南に位置するサンディエゴが前回ホストしたタイトル決定戦、デンヴァーのジョン・エルウェイとグリーンベイのブレット・ファーヴが火花を散らした1998年1月のスーパーボウルXXXIIでは、2億9500万ドルの経済効果がもたらされた。今回も、同様の経済効果が見込まれている。
「大都市も、スーパーボウルをホストするまでに達しなければ、真の大都市にはなり得ない」と語るのは、サンディエゴ市広報部役員のビル・トランプフェラー。
サンディエゴは多文化的な都市で、特にアメリカで最も人口が増えているヒスパニック系の影響を多く受けている。『ヒスパニック・マガジン』によるとサンディエゴはヒスパニック系の人々にとって最も住みやすい都市で、数々のスーパーボウルの祭典も地域社会のラテン色を反映している。
そのひとつが、プロフットボールのインタラクティヴなテーマパーク、NFLエクスペリエンスでの『ヒスパニックデイ』で、同テーマパークの11年の歴史で初めて、サンディエゴのウォーターフロント、サンディエゴ・ベイで開催される。
サンディエゴで開催されたスーパーボウルXXIIでは、フィールドの見学ツアーが試合の1週間前にスタジアムを開放して行われ、4万8千人以上のファンが参加してNFLエクスペリエンスへと発展する下地が作られた。このイベントの成功により、タンパで開かれたスーパーボウルXXVではテントを張った展示エリアへと発展し、1年後にミネアポリスで行われたスーパーボウルXXVIでNFLエクスペリエンスが誕生した。現在、このテーマパークでは、クォーターバック・チャレンジや、パント・パス&キック、メジャーアップ・トゥ・ザ・プロズなど50を超えるアトラクションが催されている。
毎年スーパーボウルが開かれる都市では、スーパーボウルが長く残す遺産としてNFLユース・エデュケーション・タウン(YET)が建設・維持されている。同センターでは、地域社会の若者に対し、人生を送るための技術や教育を提供している。NFLは、1998年にサンディエゴのゴールデン・ヒル・ヒスパニック地区に建設されたYETセンターを刷新するために100万ドルを寄付し、市には新たにサテライト・センターも建設される。
クリスマス・イン・エイプリルとハビタット・フォー・ヒューマニティのNFLへの協力により、スーパーボウルウィークでは、NFLプレーヤーが低所得者層のために住居を建設・改築するボランティア活動も行われる。
スーパーボウルの影響力は、他の追随を許さない。ニューヨーク・タイムズは、「冬の文化的規範である」と論じている。 |
| 地域社会への新たな貢献方法 |
| 選手やチームが9月11日以降に生まれた献身の精神を今も感じる |
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| ミネソタのランス・ジョンストウンは高校生に互いの文化と宗教の違いを尊重することを奨励 |
| NFL Photos |
2001年9月11日の同時多発テロ以降、NFLプレーヤーは各都市の地域社会で慈善活動に努めてきたが、2002年もそれは続けられている。
ワシントン・レッドスキンズのランニングバック(RB)のティーヴン・デイヴィズは、今シーズン、テロ被害者の家族を全てのホームゲームに招待している。デイヴィズが手配したリムジンでフェデックス・フィールドへ迎えられた招待客は、デイヴィズのスカイボックスで試合を観戦後、本人と面会した。
「我々は助けになることが出来ると思います」とデイヴィズ。「フットボールは、人々にしばしの間日常を忘れるチャンスを与えます。私たちはプロのアスリートとして、またフットボールプレーヤーとして恵まれてきました。子供たちにとても良い機会になると思います」。
デイヴィズが8月29日のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でフェデックス・フィールドへ招待した30家族の中に、トム・ハイデンバーガーさんと息子のトーマス君がいた。ペンタゴンに墜落した飛行機に乗っていた妻のミシェールさんを失ったハイデンバーガーさんは、「一生に一度の機会を得ました。ここに来られたことを心から感謝します」と語った。
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| マイアミ・ドルフィンズのトレント・ギャンブル(左)とジェイムズ・マクナイトがデイヴィッド・アレン指揮官と共に新兵の就任式に出席 |
| Miami Dolphins |
15歳になるトーマス君も同様のコメントを残した。「とてもエキサイティングでした。デイヴィズは素晴らしいことをしてくれています」。
デイヴィズはまた、ペンタゴンと協力して『ラッシング・フォー・リメンブランス』プログラムを創設した。企業スポンサーが、シーズン中にデイヴィズが走る1ヤード毎に100ドルを寄付し、寄付金は被害者の子供たちのための大学進学用奨学金として使われる。
ニュージャージー州のジャージーシティでは、レスキューカンパニー1/スクワッド4の消防署で新築されたキッチンの寄進式にニューヨーク・ジャイアンツの面々が参加した。出席したプレーヤーには、クォーターバック(QB)のケリー・コリンズ、コーナーバック(CB)のジェイソン・シーホーン、タックル(T)のルーク・ペティグーらが含まれていた。ニューヨーク・ジャイアンツは、アダプト・ア・ファイアーハウス・プログラムを通じて、ニュージャージーのプロフェッショナル・ファイアーファイターズ・アソシエーションと長い友好関係を保っている。
ミネソタ・ヴァイキングズでプレーするランス・ジョンストウンとクリス・ホウヴァンの2人のディフェンシヴラインマンは、ミネアポリス徴兵部隊と共に、9月10日に400人を超える高校生を前にスピーチを行った。彼らは学生たちに対し、文化や宗教の違いを尊重することや、同時多発テロで命を失った人々を忘れないことの大切さを語った。
セントルイス・ラムズは、9月11日に地元の警察官と消防隊員の名誉を讃えた。この時はミズーリ州パトンヴィルの消防隊員に加え、ブリッジトン、セントルイス郡、メリーランドハイツの警察官が栄誉を受けた。 |
| 大統領がキックオフに参加 |
アメリカ中のスタジアムで我が国最高のアスリートたちが世界で最も偉大なスポーツに
参加する |
| ジョージ・W・ブッシュ大統領 |
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| Schwaberow/Clarkson |
ジョージ・W・ブッシュ大統領が、9月8日の『キックオフ・ウィークエンド2002』でテレビ中継された挨拶を行い、NFLの各スタジアムのビデオスコアボードでその姿が紹介された。「NFL83年目のシーズン開幕に一役買えることは大変な喜びです。本日、新たな興奮と共に伝統が続けられます。アメリカ中のスタジアムで我が国最高のアスリートたちが世界で最も偉大なスポーツに参加します。この競技はチームワークを大切にし、個人の努力を讃え、まさにアメリカそのものの姿を表しています。今日私は、NFLの素晴らしい過去と無限の未来に敬意を表します。選手たちには、ファンにとって単なるアスリート以上の存在でいてくれることを感謝します。彼らは、私たちの子供の模範的存在です。全選手に健康と成功を祈っています。全チームに幸運があることを祈っています」。 |
| NFLはアメリカ社会の不可欠な一部 |
| ファンとの交流は試合観戦の域を越える |
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| 『NFLライヴ・アット・タイムズスクエア』は推定30万人のファンを集めた |
| Scott Gries/NFL Photos |
通常NFLの試合は3時間ほどで終わるが、ほとんどのファンにとって、NFLとのつながりは客席やテレビの前での午後のひと時だけに終わらない。
「NFLは、今日の文化を結びつける役割を果たし、日曜日だけでなく1年を通じてフットボールとの気持ちのつながりをもたらす存在でもあります」と語るのは、NFLマーケティング兼エンターテイメントプログラミングの上級副部長、ジョン・コリンズ。「我々は、ファンのNFLに対する情熱を満足させるため、チームや選手、スポンサー、放送局との協力体制を今後も続けていきます」。
NFLを体験することは日常生活に浸透しており、アメリカ社会の構造に溶け込んでいる。NFL最大のスポンサーのひとつであるVISA社のコピーを借用すれば、「NFLは人々の行きたいところに必ず存在する」。
2002年度シーズンには、過去に例を見ないマーケティング戦略がファンとNFLの関係を深めた。その手始めとなったのが、2002年度キックオフ・ウィークエンドでのイベント『NFLライヴ・アット・タイムズスクエア』で、ボンジョヴィらが推定50万人のファンのために演奏した。更にこのイベントは、TV、オンライン、各店舗や映画館での催しなどで続けられた。
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| NFLはロウズとのパートナーシップを開始 |
アメリカ人の生活に、NFLが広がっていった例を挙げると、
●カレンダー:カレンダーには、メモリアルデイ、父の日、インディペンデンスデイ、レイバーデイなどの祝日に印がつけられているが、多くのファンはNFLドラフト、NFLトレーニングキャンプ、キックオフ・ウィークエンド、サンクスギヴィングデイ、NFLプレーオフ、スーパーボウル、プロボウルなどの日にちにも印をつけている。
●テレビ:NFLフィルムズは、ESPNやESPN2でオンエアされる『エッジNFLマッチアップ』、『NFL2ナイト』などのフットボールに関する番組を400時間以上制作している。土曜朝には、ティーンエイジャーのファンが、音楽とフットボールを融合させた番組、『NFLアンダー・ザ・ヘルメット』をFOXで見ることが出来る。女性ファンは、毎年1月に放映される女性をターゲットにした1時間のトレーニングキャンプ特別番組をライフタイム・ネットワークで見ることが出来る。NFLプレーヤーは、MTV、BET、ニッケルオディオン、HBOにも出演している。
●試合以外の番組:週日はチャンネルサーフィンをしている人たちが、NFLのスポンサー、VISAやクアーズ、ペプシなどが提供するNFLをテーマにしたCMを見ることが出来る。これらのCMは、1日の中の主要時間帯\朝、昼、夜のゴールデンアワー\に流されている。また、これらの企業は各店舗でNFLに関連したプロモーションやプレゼントキャンペーンを通じて人気を博している。
●オンライン:サイバースペースでも熱狂は変わらず、多くのファンがNFL.comを自分のホームページに選んでいる。9月にNFLのオフィシャルサイトを訪れたファンの数は990万人に達し、スポーツリーグのサイトとしては群を抜く数字で、全体でも、全てのスポーツ情報をファンに提供するESPN.comに次ぐ人気となっている。
●映画館:地元のロウズ・シネプレックス・シアターに映画を見に行くことはあるだろうか? NFLはそこにも存在している。座席に着くと、ニューヨーク・ジャイアンツのマイケル・ストレイハンやクリーヴランド・ブラウンズのティム・カウチが、他の観客と譲り合うようNFLの文字を飾ったトレイラーから皆さんに話しかける。NFLはこの秋からロウズ・シネプレックスとパートナーシップを結び、毎月トータルで1000万人が訪れる全米20都市の160館でファンに接している。 |
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| SuperBowl.comが試合を詳細に伝える |
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サンディエゴでスーパーボウルXXXVIIを観戦できないのなら、その次の選択肢は、アメリカ最大のスポーツイベントのオフィシャルウェブサイト、SuperBowl.comを訪れることが賢明だろう。
今年のハイライトのひとつは、トロイ・エイクマン、クリス・コリンズワース、ブーマー・イサイアソン、フィル・シムズ、ビル・パーセルズ、マーヴ・リーヴィーといった豪華解説陣の洞察に満ちたコメント。エイクマン、コリンズワース、イサイアソン、シムズはいずれもスーパーボウルでのプレー経験があり、パーセルズとリーヴィーは2人ともスーパーボウルでヘッドコーチを務めたことがある。
インターネット上でのアクセス数では他に類を見ないSuperBowl.comは、イベント自体だけでなく、その歴史やチームのロッカールーム、スーパーボウルウィーク中の記者会見も紹介する。
また、ファンは試合の第4クォーターにスーパーボウルXXXVIIのMVP投票を行うことも出来る。これらの投票はメディアの投票とともにまとめられ、MVPが決定される。更に、ウェブサイトを訪れた人々には、NFLの公式ポストシーズンファンタジーゲームに参加し、賞品を手にするチャンスもある。 |
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