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NFL TOKYO 2003が「東京」を占拠!
●河口念願のNFL挑戦でSF入り
●NFLフラッグ世界大会日本で初開催!



●開幕への祭典
●2003年NFLトレーニングキャンプ開催地と日程
●アメリカンボウル(NFLを温かく迎える東京)
●ホームカミング・ウィークエンド
●レッドスキンズ統率委員会が多様性と地域社会への貢献に対し栄誉を讃えられた
●ライオンズが社会貢献を讃えられる



●デバートロ・ヨークがナショナル・イタリアンアメリカン・スポーツ殿堂入り
●コミッショナーの視点(テレビ界に高くそびえ立つNFL)
●ウィルソンがニューマニタリアン・オヴ・ザ・イヤー・アウォードを受賞
●ダンジーがブッシュ大統領に表敬
●安定したパッシング





●マイケル・ビドウィルの若年スポーツへの貢献を賞賛
●『ファルコンズ大学』を創設
●NFLからアメリカのヒーローに敬礼
●コロンビア大学のロバート・K・クラフト・センターでラーナーの栄誉が讃えられた
●同じチームに…
●チャージャーズが新兵訓練所を訪問
●留守家族を選手が讃える




●バグダッドからライブ
●ギャラクシーの選手とチアリーダーが士気を高揚
●ソルジャー・フィールドに新たな記念碑
●ベストの中のベスト
●スタジアム建設ブームが続く
●ブラウンズのヒーロー基金の受給者がNFLドラフトでチームに合流
●スーパーインパクト



●NFLELから4人が凱旋帰国
●世界を目指せ!NFLフラッグ世界大会に向けて全国で予選大会が開催
●プロフット初挑戦の実感石田力哉
●フラッグフットボール学校訪問佼成学園中学ロータス
●立命、富士通、アサヒ飲料が春季をリード



●日本フットボール界に新風を吹き込む
●日本人チア5人がNFLサイドラインへ
●バッカニアーズ、ジェッツからNFL TOKYO 2003へ選手が来日
●華やかに、NFLチアリーダーズ ON TOUR

NFL Report Japan

SUMMER, 2003 No.23
エヌエフエルレポート・ジャパン 2003年夏号 通巻23号

発行日: 2003年(平成15年)6月30日
発行所: NFL JAPAN(株)

NFLELから4人が凱旋帰国
ギャラクシーがワールドボウルを制覇
 2003年のNFLヨーロッパリーグ(NFLEL)は、シーズンをともに6勝4敗で逃げ切ったフランクフルト・ギャラクシーとライン・ファイアーが6月14日に英グラスゴーのハンプデン・パークで行われた第11回ワールドボウルで対戦。ギャラクシーが35対16でファイアーを下して、リーグ最多となる3度目の優勝を果たした。MVPはワールドボウル新記録となるラン126ヤードに加え、1タッチダウンを記録したギャラクシーのランニングバックのジョナス・ルイスが受賞した。
 今シーズン、日本から参加した選手は、開幕直前にチームからの要請を受けて急遽渡欧したラインバッカー河口正史選手を含む4人。初参加のラインバッカー山田晋三(29歳)、石田力哉(関西学院大学アシスタントコーチ/23歳)、ワイドレシーバー井本圭宣(オンワードスカイラークス/27歳)と河口の4人がアムステルダム・アドミラルズに所属してシーズンを戦った。

ベテランらしい活躍を見せたLB河口正史
(c)Hans de Wolff
 アドミラルズは、開幕戦のライン・ファイアー戦を試合終了と同時のフィールドゴールで逆転勝利を収める好スタートを切った。パス重視の攻撃を展開したが、リーグ優勝したギャラクシーには2勝を挙げたものの、僅差で敗れる試合もあり、最終的に4勝6敗の5位だった。日本人4選手の最終個人成績は、河口が29タックル(22ソロ、7アシスト)、1ファンブルフォース、石田が1タックル(1ソロ)、8スペシャルチームタックル、山田が3スペシャルチームタックル、井本が1スペシャルチームタックルだった。参戦7年目となった河口はコンスタントに出場機会を与えられたものの、山田、石田はスペシャルチームでの出場が多く、本職のLBとしてのプレー機会はなかなか巡ってこなかった。また、WR陣はシーズン終了後にジャクソンヴィル・ジャガーズと契約を結んだ参加のマシュー・ハチェットやロサド・カルロス(メキシコ)などデプスが厚く、井本はスペシャルチームでの出場に止まった。
溌剌としたプレーが光ったLB石田力哉
(c)Hans de Wolff
WR井本圭宣は本職WRとしてのキャッチならず
(c)Hans de Wolff
スペシャルチームで活躍したLB山田晋三
waynepaulo.com
 4人は6月第2週に日本に帰国。山田は7月10日からドイツで開催される第2回ワールドカップの日本代表メンバーに選出され、本選に向けて練習に参加している。

世界を目指せ!NFLフラッグ世界大会に向けて全国で予選大会が開催
 7月12、13日にJリーグ柏レイソルの日立柏グラウンド(千葉県柏市)で開催される第4回フラッグフットボール大会日本大会に出場する全チームが出揃った。
 今年は北海道、東北地区がエントリーチームがそれぞれ1チームだったため、予選を行わず代表が決定した。北海道代表は八軒中学、東北地区代表が河北中学となった。また、北陸地区は関西地区と合同で地区大会を開催した。他に、関東地区、東海地区、九州地区、中四国地区の計7地区で予選大会が行われた。
 全地区の先陣を切って6月8日に開催された東海地区大会には、南山中学から3チームがエントリー。総当たりで行われた試合は中2・中3生で構成されたCRUSADERSが2勝を挙げて優勝した。選手たちは、「全国制覇が目標。各地区の選手に名古屋弁で話しかけて友達になりたい」と全国大会へ向けて意気込んでいた。

関東大会準決勝で対戦した佼成学園Aと世田谷ブルーサンダースA(6月15日、早大東伏見グラウンド)
(c)NFL JAPAN
 また、6月15日には、関東、関西・北陸、九州の3地区で地区大会が行われた。九州地区大会には3チームが参加、総当たり戦で地区代表を争い、幸袋フロンティアーが優勝した。2チームが参加した幸袋中学の選手たちは、九州産業大学アメリカンフットボール部の現役選手から指導を受けて大会に臨んだ。大会直前の時期には実戦形式で対戦して勝利を収めるなど、飛躍的に力を伸ばしており、日本大会での活躍も期待される。
 関西・北陸地区大会は、過去最多の17チームが参加して行われた。2ブロックに分かれてトーナメントを行い、ともにアメリカンフットボールのチームを母体とする千里ファイティングビーBチームと六甲中学校ボブテイルズが軽快なパッシングオフェンスを展開。守備でも確実に守りきり、ともに日本大会への切符を手にした。
 関東大会は、佼成学園中学Aチームが優勝。決勝では中学校から大学までチームを持つ立教中学ラッシャーズと対戦し、33対24と競り勝った。昨年の日本大会で決勝まで進出した世田谷ブルーサンダースは2チームがエントリー。Aチームは準決勝まで進んだが、代表となった佼成学園中学Aチームに敗れた。
 6月22日に行われた中四国大会には、今年4月に創設されたばかりの3チームが出場。プレー経験2ヶ月とは思えないほどの完成度の高さを披露した。総当たりのリーグ戦が行われ、2勝を挙げた岡山ライオッツが日本大会へ初出場となった。

プロフット初挑戦の実感石田力哉
NFL PHOTOS
 今シーズン、NFLヨーロッパのアムステルダム・アドミラルズに参加して私はより一層NFLへの思いは強くなったと同時に、手の届くところに存在するという事を実感できたと思う。
 ナショナルキャンプで始まったシーズン、私には期待よりも不安の方が大きかった。やはり自分自身の実力、能力がアメリカ人選手に通用するのか? と言う事が頭の中で常に付きまとっていた。サイズの問題はさほど感じなかったが、実際アムスのキャンプが始まった時に、自分には持っていないものをアメリカ人選手は持っていた。動き(瞬発力、スピードなど)はある程度わかっていたが、一番の違いは「リーダーシップ」であろう。下手くそな選手でもチームを盛り上げているし、何よりも持ち前の明るさがチームを活性化させていた。日本でのリーダーシップとは明らかに違った点であった。
 しかし、実際困る事の方が多かった。英語である。チームの中には訛りのある選手や早口で喋る選手が大勢いた。はっきり言って全く聞き取れない。ミーテイング中はだいたい理解できたが、コーチにとって戦術を理解してるか、してないかを見分ける場は、練習中もしくは試合中にミスをしたときの選手の反応である。何も言わない選手は理解していないとみなされる場合がある。そういうところで、試合に出れないのではないかと思ったりもする。
 もちろん、学ぶべき事もたくさんあった。前述のとおりリーダーシップという事も1つである。その他にもフットボールに取り組む姿勢、思い、プロとしての心構え。すべてメンタル的なことであるが、これからプロ選手として生きていくためには必要な事ばかりである。アメリカンフットボールのプロが認められていない日本では絶対にわからない事であった。
 最後に、今シーズンは私にとって凄く重要なシーズンであったと思います。来年以降もNFLに挑戦するにあたり、NFLヨーロッパでの活躍は第1歩です。今年の反省を踏まえてまたチャレンジする事を約束すると同時に、NFLロースターに残る事を目指します。

フラッグフットボール学校訪問佼成学園中学ロータス
自由な発想がプレーの発展を生み出す
笑顔が絶えない総勢25名のメンバーと東松顧問 
(c)NFL JAPAN
 フック、アクロス、フラットアップ。次々と繰り出される多彩な攻撃を、練習を終えた他の部の生徒も、食い入るように見つめていた。東京・杉並の佼成学園中学のグラウンド。春休み中も練習に励んでいる佼成学園中学ロータスの練習は、恒例のゲーム形式スクリメージで締めくくられた。
 同チームは、約6年前に創立。NFLフラッグでは、過去2年連続で関東代表となり、特に第2回世界大会の日本予選では決勝まで勝ち進んだ。日本フラッグフットボール連盟主催の日本選手権ジュニアの部でも2連覇中と、フラッグフットボールの強豪校だ。
 90年頃には、併設の高校のアメリカンフットボール部に数名の希望者が入る程度の活動だったが、99年にJ―フラッグに参加してから、中学生の部員が急増。中学に独立した部が設立された3年前に、駒場学園高時から名ランニングバックとして活躍した東松宏昌教諭(日本体育大学→アサヒビールシルバースター)が顧問に就任した。同部は現在、フラッグフットボールと防具を着けたタックルフットボールの練習を両立し、高校の公式戦ではサイドラインでマネージャー役を務めるなど、幅広い活動を行っている。

1プレーごとの確認に余念がない選手たち
(c)NFL JAPAN
毎回恒例のゲームは3チーム総当たりで行われた
(c)NFL JAPAN
 チームの一番の特徴は、選手に任せられたプレー作りだ。過去のデータを蓄積した基本の資料は、年度始めに東松顧問から提供されるが、そこから先は選手たちの腕の見せ所だ。面白いのは、3年生が主軸にするプレーが、年度ごとに異なる点だと東松顧問。
「佼成学園は、学校自体も枠にはめた教育をしないところ。フラッグも同じで、自分たちで体型やプレーを考え出し、自由な発想を持ってプレーする。その結果、選手間のコミュニケーションも活発になります」
 東松顧問が語るとおり、練習中でも選手同士で頻繁に意見交換が行われ、守備に対応され始めたと見切ると素早くその裏をかくパスを投げるなど、プレーの発展が連鎖していた。
 現在の選手数は、新2年生が17名、新3年生が8名の計25名。今春、リーダーシップを買われて新キャプテンに選ばれたクォーターバック/セーフティの山裕史は、元サンフランシスコ・フォーティナイナーズのQBジョー・モンタナのような、冷静なクォーターバッキングが目標だという。「フットボールではラインはボールが持てないけれど、フラッグは皆がボールに触れるのがいい」と、フラッグフットボールの魅力を語る。
 チームの今年の目標は、夏のNFLフラッグ世界大会の日本代表になることと、フラッグ日本選手権で3連覇を達成することだ。4月からは新入生勧誘にも力を入れ、更なる戦力アップをはかる構えだ。

立命、富士通、アサヒ飲料が春季をリード
大産大高の山嵜監督がカントンへ
快晴の中、立命大RB岸野の快走(第17回ヨコハマボウル対早大戦 2003年6月1日 横浜スタジアム)
(c)K.Ogawa/Touchdown
 梅雨の到来と共に、日本の春季フットボールシーズンは、ボウルゲームが次々と行われた。
 6月1日には、NFLが後援する第17回ヨコハマボウルが横浜スタジアムで開催された。第1試合は立命館大学が導入3年目のショットガンを縦横無尽に展開し、早稲田大学を77対28と下した。第2試合は松下電工インパルスとアサヒビールシルバースターの東西のXリーグ強豪チームが対戦、実力の拮抗した試合となり、10対10の引き分けとなった。
 6月7日に行われたグリーンボウルは、アサヒ飲料チャレンジャーズと松下電工インパルスが4年連続で決勝に進出。後半に追い付いたアサヒ飲料が順調に追加点を重ねて27対14で3年ぶり2度目の優勝を果たした。6月9日に行われた第28回パールボウルは、昨季の東京スーパーボウルと同じオービックシーガルズと富士通フロンティアーズが対戦。試合終了3秒前にQB中澤大輔のスニークでTDを挙げた富士通が14対13と逆転し、初優勝を飾った。
 高校フットボールは6月22日に関東大会、関西大会の決勝が行われ、それぞれ法政大学第二高、大阪産業大学附属高が優勝した。
 秋の全国高校選手権で1999年から4連覇を達成している大産大高の山嵜隆夫監督(同校教諭)が、高校フットボール界の発展への貢献を評価され、毎年8月の第一日曜日にオハイオ州カントンで行われるホール・オブ・フェイムの期間中に行われるフットボールサミットに招待されることが決まった。
 全国高校選手権は昨秋で33回を迎えたが、これまでの連覇記録は第1回から5回までの関西学院高等部の5連覇が最高。大産大高の4連覇は、これに次ぐ快挙だ。
 山嵜監督は4連覇の原動力を、「素質のある選手の入学と、専属コーチ陣の充実や学校側の協力、後援会の存在など、選手を育てる環境の整備が両輪となった」と分析する。
 99年の高校選手権優勝メンバーには、現在も大学界で活躍するQB高田鉄男、DE平井基之(ともに立命館大学)など超高校級の選手が多く揃ったが、その後は「創部当初から地道に努力した結果が環境整備に結びつき、ビッグスターがいなくても、精度の高いユニットを作ることが出来るようになった」と山嵜監督。戦術の充実だけでなく、一人ひとりの選手の特性を見極めて、「どうやったらいい所を伸ばしてあげられるか、選手として育てていけるかという所を重視するようになった」のは近年のことだ。
「練習を一生懸命やるのは当たり前のこと。やるだけやったら、最後は気持ちが大事。そういう時に、普段の行いが思い起こされてくる」という観点から、「日本一になりたいなら、日本一にふさわしい人間になろう」と、選手たちに話しているという。
 山嵜監督は7月31日に渡米。現地で様々な会議に出席し、8月5日に帰国する予定だ。日本からこれまで招待されたのは、2001年の平井英嗣氏(当時立命館大学監督)、2002年の鳥内秀晃関西学院大学監督に次いで3人目となっている。山嵜監督は、「招待されるのは大変名誉なこと。大きな祭典なので、雰囲気をしっかり楽しんで良い交流をしてきたい」と語った。

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