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シーズン関連トピックス

2004シーズン展望:NFC西地区
Byパット・カーワン
(パット・カーワンはジェッツやバッカニアーズでアシスタントコーチやチームの選手人事担当、スカウトなどを務めた。また、選手との契約、トレード交渉、サラリーキャップの分析なども行っていた。)
 
今季ついに開幕QBの座を手にしたラムズのマーク・バルジャー。名将ホルムグレン率いるシーホークスの追撃を振り切ることができるか?彼の真価が問われる。

 昨年、NFC西地区からラムズ、シーホークスと2チームがプレーオフ出場を決めた。この結果はNFC西地区が非常にレベルの高い地区だということを示している。昨年のプレーオフではラムズ、シーホークスともに初戦で姿を消してしまったが、彼らは2004シーズンもプレーオフに戻ってくるという高い期待を背負っている。今年はプレーオフでも勝ち星に恵まれるだろう。一方、49ersとカーディナルスの2チームは、今はまだチームの再建に精一杯でプレーオフ出場を論ずる段階にない。両チームはともにキャリア通算でも200パスに満たないQBを先発に抜擢し、新しいシーズンに臨む方針を打ち立てている。今シーズンはまだ我慢の時だ。これは同様にラムズとシーホークスにとっては、まだ成績をあまり意識する段階にないチームとの対戦が幸運にも今年それぞれ2試合組まれていることを意味する。恐らく1年後か2年後には49ersとカーディナルスにとってまったく異なるストーリーが構成されているだろう。だが、今年のNFC西地区の勢力図だけでいえば、ラムズとシーホークスがシーズン終了までにそれぞれ11つ以上の勝ち星を積み重ねている可能性は高い。
 今オフシーズン、NFC西地区は新たに獲得した以上に数多くの優秀なベテラン選手を失った。中でも49ersはチームの一新を命題に掲げ、大胆な選手の入れ替えを行ってきた。ジェフ・ガルシア、テレル・オーウェンス、ロン・ストーン、ギャリソン・ハースト、デリック・ディーズ、タイ・ストリーツ、ジェイソン・ウェブスターといった層々たる顔ぶれが49ersを去っていった。特にテレル・オーウェンスは昨年、地区内の対戦で26レシーヴ、4TDを記録する活躍を見せていただけに、この地区に所属する他のライバルたちの喜ぶ顔が目に浮かぶ。その他のチームからもジョン・ランドル、ショーン・スプリングスなどのNFC西地区を代表する選手が姿を消した。確かにCBボビー・テイラー(イーグルス→シーホークス)、DTバート・ベリー(ブロンコス→カーディナルス)のような大物選手の加入もあった。だが、去った選手たちが開けた穴はそれ以上に大きい。
 その他にもNFC西地区について見落としてはならない点が2つある。それはホームとアウェイの成績だ。昨年この地区に所属する4チームはホームの成績で合わせて26勝6敗という驚異的な数字を残した。これはNFL全地区の中でも断トツの成績だった。ラムズとシーホークスは昨年ともにホームでは8勝0敗と無敗を誇り、カーディナルスに関しては、彼らの昨年の勝ち星はすべてホームで拾ったものだった。だが裏を返せば、もう1つ別の事実が浮かび上がってくる。それはこのNFC西地区4チームが、昨年のNFL全地区中最低となる合計で7勝25敗というアウェイ成績を残したことだ。この数字はイーグルスの昨年のアウェイ勝利数と同じである…。4チームともアウェイでの戦い方を変える必要がある。中でも、今シーズン非常に高い期待を背負っているシーホークスは2勝6敗という昨年の嘆かわしいアウェイ成績を改善するのが急務となってくる。彼らは開幕からセインツ、バッカニアーズとのアウェイでの対戦が待ち受けている。彼らにとって、この2試合の戦い方が今シーズン全体を左右するといっても過言ではない。しかもシーホークスにはペイトリオッツ戦、ジェッツ戦へ大陸を縦断して乗り込んでいくという日程がシーズン終盤に待ち受けている。シーズンを勝ち越すのも非常に厳しいようなスケジュールだが、地区優勝を狙う上では絶対に避けては通れない。ラムズはシーホークスがアウェイで戦うセインツ、バッカニアーズ、ペイトリオッツ、ジェッツとはホームで対戦する日程になっている。だが、安心してはいられない。彼らにもパッカーズ、ドルフィンズ、パンサーズといった強豪との対戦がアウェイで待ち受けている。2004シーズン、アウェイで最も良い成績を残したチームが限りなくNFC西地区優勝に近い存在となるだろう。
 
 今シーズンのNFC西地区を取り巻く5つの疑問
1. RBマーシャル・フォークにかつての勢いがどれだけ残っているのか?そしてRBスティーヴン・ジャクソンをドラフト1巡で指名したことでチームに変化をもたらすことができるか?
2. デニス・グリーンHCはいまだ実力未知数のQBジョシュ・マッカウンに絶大な信頼を寄せる。グリーンはドラフトでも将来性の高いQBの獲得は見過ごし、FA市場に登場した経験豊富なベテランQBにも目をくれなかった。マッカウンは昨年のジェイク・デロームのような快進撃を見せることができるか?
3. デニス・エリクソンは、多くの選手を失ったヘッドコーチとして正当な評価を受けることができるか?ロースターから8人もの選手が抜け、ドラフト指名選手をはじめとする未熟な選手の成長を期待するチームのヘッドコーチがかつてシーズンを勝ち抜いただろうか?
4. マイク・ホルムグレンHCは彼のスタイルでこれまでチームを構築してきた。そして、ついに地区優勝を飾り、プレーオフでのホーム・アドヴァンテージを受け、そしてスーパーボウルが手の届くところまできた。今年、シーホークスはそれを実現することができるか?
5. ラムズの先発QBに関する決断は正しかったのか?いまやカート・ワーナーはチームを去り、マーク・バルジャーが大きな契約を勝ちとった。ワーナーが大きな契約を得ていたのはほんの数年前のことでしかない。昨年、バルジャーはTDと同じ数だけのインターセプトを記録した。
それでは、トレーニングキャンプに臨む各チームの動向を見ていこう。


<アリゾナ・カーディナルス>
デニス・グリーンはヘッドコーチとしてシーズン通算100勝まであと3勝に迫るNFLきっての名将である。今季から就任するカーディナルスでその偉業を12月までには達成することだろう。また、グリーンはこれまでプレーオフでも12試合に指揮を執ってきた。だが、この数字の上積みは2005年までちょっとお預けになるかもしれない。カーディナルスは今年、ほとんどの試合で相手のリードを追いかける展開を余儀なくされることだろう。だが、これは同時にパスプレーの機会が自然と増えてくることを意味し、アンクワン・ボールディンやドラフト1位指名ラリー・フィッツジェラルドといった若手WRの活躍に大きな注目が集まる。ボールディンは昨年NFC西地区内の対戦で、41レシーヴ(1試合平均7レシーヴ)と大ブレイクした。グリーンはヴァイキングス時代に、ランディ・モス、クリス・カーターという2人のスターWRを巧みに起用していた実績もあり、マッカウンがあまりNFL経験のないQBという要因を差し引いても、今年カーディナルスの若手WR 2人が、合わせて150近いレシーヴを記録する可能性は高い。
グリーンはカーディナルスのヘッドコーチに就任して以来、徹底してQBマッカウンへの大きな信頼を表明している。そしてチームはこのグリーンの経験と勘にすべてを託した。もしグリーンのマッカウンに対する評価が正しければ(私はそう信じているが)、それは彼がチームにもたらす初の功績となることだろう。カーディナルスの過去4年間の成績は、チャージャーズのNFLワースト18勝に次ぐ19勝という惨々たる数字だった。2006年に新スタジアムがオープンするカーディナルスにとって、先発QBの決定と育成は「勝てる」チームへと変貌を遂げていく上での死活問題となってくるだろう。
グリーンが砂漠のように不毛だったチームにもたらした2つ目の希望の光は、2004年ドラフトに存在した。1巡指名から7巡指名まで、カーディナルスはチーム再建の礎石となる優秀な選手を何人か獲得した。4巡でCアレックス・ステパノヴィッチ、2巡でLBカルロス・ダンズビー、そして7巡でQBジョン・ナヴァールといった選手を指名したことは、グリーンがこれからチームをどこへ導こうとしているか、その強い意思表示ともいえる価値の高いものであった。
ヴァイキングス相手に勝利を収めた昨シーズンの最終戦で、チームは新シーズンに向けての1つの光明を見出した。この試合でパス224ヤード、2TDを獲得する活躍を見せたマッカウン、そしてチームに対してグリーンは次のように考えるようになった。「このようなパフォーマンスをシーズン通して披露することができれば、カーディナルスは6勝か7勝は積み重ねることができるはずだ。」
だが、ディフェンスに関しては、昨シーズンのバーゲンセールのような大崩壊を止めることができないかもしれない。カーディナルスは昨年、得失点差でも総失点数でもNFL最低の数字を残すという無残な成績に終わった。特に相手QBへのプレッシャーを与えることができず、サック数でチームトップの成績を残した選手でもわずか3サックだった。さらにカーディナルスのディフェンス陣は、チームが0勝8敗に終わったアウェイの試合で1試合平均35失点という失態を演じた。まさに悪い数字のオンパレードである。昨年11.5サックをマークしたDEバート・ベリーをブロンコスから獲得したことでディフェンスに多少の改善は見られるだろうが、彼らの問題はその他にも山積みである。
最後に一言。私は、カーディナルスの前ヘッドコーチ、デイヴ・マクギニスの指導法が間違っていたとは思っていない。だが、カーディナルスの抱える問題の多さに彼の情熱も最後には燃え尽きてしまった。カーディナルスの経営陣はキャンプ前にすべてのドラフト指名選手の契約を済ませることにのみ集中し、チームの指導法は一切グリーンに一任すること。その上でマッカウンが昨年のジェイク・デロームのような大ブレイクを起こすことができれば、カーディナルスはアウェイでの連敗記録を止めるのはもちろん、シーズン通算でも6勝か7勝を積み重ねることができるはずだ。そしてチームは2005シーズンに向け、さらに大きな一歩を踏み出すことだろう。

<セントルイス・ラムズ>
2002年、ラムズは9つの試合で星を落とし、7勝9敗という不本意なシーズンを送った。しかし、翌2003年にはすかさず立て直しを図り、12勝で見事地区王者に返り咲いた。過去5年間でラムズはレギュラーシーズンで56勝をマーク、スーパーボウル制覇も1度成し遂げている。だが、その間の道のりは決して平坦なものではなかった。エースQBの交代劇、先発OLの大幅な入れ替わりなど、オフェンス陣の特長はどんどんと削られてきた。そんな中でもチームはNFL最高の得点力を維持し続けようとしたが、昨年ついに翳りが見え始めた。ラムズは開幕から12試合のうち7試合で30ポイント以上の得点を記録するなど、シーズン当初は凄まじい攻撃力を誇っていた。だが、終盤の12月に突入してからの数字に注目すると、最終第17週でのライオンズに対する敗戦(20対30)、プレーオフでのパンサーズに対する敗戦(OT 23対29)など、彼らが27ポイント以上の得点をマークすることは一度もなかった。
昨年NFC最多のパスヤード数を記録し、今オフには多額の契約を手にしたQBマーク・バルジャーだが、彼の12月の成績もあまり褒められるものではなかった。パス獲得では236ヤードを記録したのが最高で、被インターセプトは4試合すべて、被サック数でも計9つを記録、さらにベテランWRアイザック・ブルースへのパスもわずか5回に終わった。このブルースが最後4試合のうち2試合に欠場したこともラムズの攻撃力が低下した大きな要因だろう。また、エースRBマーシャル・フォークに関しては皮肉なデータが残っている。彼はシーズン中盤5試合に欠場したが、この間のチームの成績は4勝1敗で144得点を叩き出した。
ブルースは今年11年目のシーズンを迎える。万が一このブルースをはじめトリー・ホルトら先発WR陣がケガなどで欠場した場合、その穴埋めを果たすべき質の高いバックアップ選手がラムズには存在するのか。ラムズ関係者は次のようにコメントする。「デイン・ルッカー、マイク・フリーといった選手も非常に優秀だよ。いつでも出場する準備はできているはずだ。」この言葉が真実かどうか、相手コーチ陣の関心が集まる。ちなみに昨年ブルースとホルトはNFC西地区内の6試合で、合わせて77レシーヴ、7TDを記録する活躍を見せた。
ラムズのディフェンスは昨年、22ファンブル・リカバリー、24インターセプトとNFL最高のターンオーバー数を記録した。これはすなわち、ラムズのオフェンス陣は46回の追加攻撃権を手にしたことになる。これは試合に負けるのが不思議なくらい驚異的な数字である。22ファンブル・リカバリーというのは、この成績で2位につけるチームよりも5つも多い数字である。これはラムズのディフェンス陣が相手ボールに対して強烈なプレッシャーを浴びせていることを示している。だが、過去4年間で32サックを記録し、ディフェンスを牽引してきたDEグラント・ウィストロムは今年からシーホークスでプレーすることが決まった。さらに、その穴埋めとして期待されていたDTブライアン・ヤングもチームを去ってしまい、今DLは大きな転換期を迎えている。そんな状況の中、さらに追い討ちをかけるように昨年のドラフト1巡指名DTジミー・ケネディーもキャンプ中に今シーズン中の復帰が危ぶまれる程の重傷を負ってしまった。NFLでも屈指のDLコーチとして評判の高いビル・コラーにとっては、まさに真価の問われるシーズンになりそうだ。DEレオナルド・リトルについても、彼は昨年12.5サックを記録した実績はあるが、今年その数字をウィストロム抜きで達成できるかどうかは慎重に見極める必要がある。NFLでの先発経験がわずか1試合のブライス・フィッシャー、ルーキーのトニー・ハーグローヴにも今年はレギュラー取りのチャンスが拡がるはずだ。
今年のドラフト1巡でラムズはRBスティーヴン・ジャクソンを獲得した。この指名によって、マーシャル・フォークがここ数年直面してきたケガの問題がかなり深刻なものであることが浮き彫りとなった。過去5年間でフォークがレギュラーシーズン全16試合にフル出場できた年は1度も無い。その結果、チームはついに彼の万が一の状況に備えた代役を獲得する決断に迫られたのである。スティーヴン・ジャクソンにはまだまだ学ぶべきことがたくさん存在し、フォークとのローテーション確立も一筋縄にはいかないことはマイク・マーツHCも重々承知のはずだ。だが、ラムズの新RB育成構想は完全に動き出した。
最後に一言。NFC西地区におけるラムズの優位を打ち破るのは非常に難しい。バルジャーが被サック数、被インターセプト数を抑えることができれば、ラムズは2年連続プレーオフ出場に限りなく近い存在になるはずだ。だが、QBの資質としてはバルジャーよりもシーホークスのマット・ハッセルベックを個人的には推したい。数字的にはラムズとシーホークスがシーズン終盤に大接戦を繰り広げていると予想する。

<サンフランシスコ・49ers>
選手の移籍に関して、49ers以上に騒々しいオフシーズンを過ごしたNFLのチームは他に存在しなかった。12勝をあげた2001年を境に、チームの成績は下降の一途をたどっている。2002年の10勝、そして2003年の7勝…。そして今、2人のトップWRがチームを去り、チーム1位のレシーヴ数をマークしたTEもブロンコスへと移籍、そして978ヤードもの攻撃力を産出したRBハーストと2人の先発OLも失い、さらに若い優秀なディフェンス・コーディネーター、ジム・モーラもファルコンズのヘッドコーチへと就任した。そんな状況の中、無名のQBだけが残された…。それは1シーズンで巻き返しを図るにはあまりにも大きな損失だった。
チームは今オフ、才能は申し分ないが別の面で非常に悪名高いRBケヴァン・バーローに多額の金銭を費やした。バーローにはオフェンスで1500ヤード近い成績を残す実力はある。だが、彼のロッカールームでの態度はしばしば物議を醸し出す。過渡期にあるチームを救うためにも、彼にはそういった面での成長が求められる。そうした中、いち早くNFLのプレーを体験したいと願うルーキーたちにとっては、2004シーズンの49ersは最高の舞台になるはずだ。ドラフト1巡指名WRラショーン・ウッズ、2巡指名OGジャスティン・スマイリーといった面々は今年から先発の座を奪うことだろう。チームの人事部門やコーチングスタッフはドラフトの期間中、素晴らしい駆け引きによって追加指名権をいくつか獲得することに成功、寂しくなったロースターの強化に尽力した。
ティム・ラテイはキャリア通算わずか118パスの成績で先発QBの座を射止めた。ラテイは昨年7TDパスをマークしたが、そのうちの5つが今オフにチームを去ったオーウェンスとストリートへのパスだった。かつては接戦で無類の強さを誇った49ersも昨年は3点差以下で4つの試合を落とし、キッカーも3人が入れ替わった。恐らく2004シーズンは、昨年終盤にキックを安定させたトッド・ピーターソンがKの役割を担うだろう。
最後に一言。強いて49ersの明るい材料を指摘するとすれば、シーズン終盤で見せた強さになるだろう。彼らは最後4試合で3勝1敗、合計136得点(1試合平均34得点)という数字を残した。だが、その間に1071ヤード、10TDパス(1インターセプト)の活躍を見せたQBがラテイではなくジェフ・ガルシアだったということは見逃せない事実である。彼は今年からブラウンズでプレーする。もう1つ49ersの明るい材料を挙げるとすれば、LBジュリアス・ピーターソン、DEアンドレ・カーターが今やNFL屈指のディフェンス選手までに成長したことである。だが、そんなディフェンス陣も実際にはCB、Sのポジションを筆頭に多くの不安を抱えている。さらに、ディフェンスのほとんどの選手がNFLでの実績を持っていない。今年その中からいくつの芽が花を開かせるのか。それを見極めるにはまだまだ時間がかかるだろう。49ersの大きな決断が実を結ぶのは2005年以降になりそうだ。

<シアトル・シーホークス>
ホルムグレンは、彼がパッカーズで見せた手腕をシーホークスでも発揮するためにシアトルへやって来た。オーナーは彼の構想を信じ、我慢してチームを委ねる決断を下した。このチームを再建するのは生半可なことではなかった。ホルムグレンは先発QBに無名のハッセルベックを抜擢、一からチームを築き上げていく方針を選んだ。時間がかかるのはもちらん覚悟の上だった。彼がハッセルベックをパッカーズから呼び寄せた時、多くの疑問の声が上がった。だが、それもハッセルベックが昨シーズン通算26TDをマークし、ついにプロボウル出場を果たしたことで、ホルムグレンはハッセルベックに関する雑音を一蹴した。
シーホークスが20年もの間プレーオフの勝利から遠ざかっている事実にも関わらず、今、彼らへの人気が非常に高まっている。今年こそついに彼らがプレーオフでのジンクスを払拭するためには、次の3つの課題をクリアしなければならない。1つ、ディフェンスは試合の状況に応じたプレーの改善が求められる。昨年シーホークスのランディフェンスは好成績を残した。だが、それに伴って相手チームがパスプレーを多用してくるのに対応しきれず、パスディフェンスの成績はNFLの中でも下位の方にランクされてしまった。2つ、若いエースWRコレン・ロビンソン、ダレル・ジャクソンの2人は昨年、合わせて13TDをマークする活躍を見せた。だが、彼ら、特にロビンソンが決定機でパスを落とすシーンが昨年何度となく見られた。昨シーズン、彼はアウェイの試合でたった2つのTDしか奪うことができず、その数字はそのままチームの2勝6敗という寂しいアウェイ成績の大きな要因を生んだ。ちなみに昨年シーホークスはベンガルズ、レッドスキンズ、レイヴンズとのアウェイでの対戦で、1TD以下の点差で敗れるという成績を残した。3つ、シーホークスは何が何でもアウェイの試合で勝つ方法を見つけ出さなければならない。さもなくば地区制覇でのプレーオフ出場は厳しいだろう。たとえワイルドカードで出場したとしても苦手なアウェイでの試合を余儀なくされ、またしてもプレーオフ初勝利の夢は遠のいてしまう。
CBボビー・テイラーの加入はセカンダリー陣にとって頼もしい存在となるはずだ。だが、Sのポジションに関しては、それでもいくつかの疑問が残る。ドラフト2巡指名マイケル・ボールウェアの大学時代にプレーしたLBからFSへのコンバートがスムースに成功すれば、2003シーズンの弱点を2004シーズンでは逆に強みに変えてしまう程のインパクトをディフェンスに与えることができるだろう。その他には、DEグラント・ウィストロムの加入によってパスラッシュは向上するだろうし、スペシャルチームも安定している。
最後に一言。今年シーホークスがラムズから地区王者の座を奪還することに私は期待している。ホルムグレンのシーホークス6年目のシーズンは、彼の堅実なチーム構築プランの総決算になるはずだ。


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