ドラフトから1週間が過ぎ、NFLの各チームはそれぞれ本格的なミニキャンプのシーズンに入る。この時期、新しいヘッドコーチを迎えたチームは新体制の導入に努め、他チームからの移籍組は新しいチームメートやシステムに触れる。また、ドラフトで入団が決まった選手がチームに合流するのもこの時期だ。ミニキャンプの模様をダイジェストで拾ってみた。
<ビルズ>
ペイトリオッツからトレードで移籍した注目のQBドリュー・ブレッドソーはミニキャンプに合流するや、素晴らしい強肩を披露して若手レシーバーを圧倒した。さらにグレッグ・ウィリアムズヘッドコーチはブレッドソーの持つ強烈なリーダーシップに目を見張った。
ブレッドソーの移籍が決まってからわずか5日後の初練習だったが、90分という練習時間はブレッドソーの印象をチームに植え付けるには十分だったようだ。このミニキャンプはほとんどルーキーや若手を中心に行われたものだが、それに積極的に参加したところにブレッドソーの新天地での意欲が感じられる、とウィリアムズは評価する。
初練習を終えたブレッドソーは「いい第一印象を与えるチャンスは一回しかない。これからは自分のやる気というものを前面に出して行きたいし、チームのリーダーとなりたい」と述べた。
ブレッドソーはパスを落とした若手レシーバーに手を叩いて励ましたり、足の速いチャーリー・ロジャーズが追いつけないほどの60ヤードパスを投げるパフォーマンスで、早くもチームからの信頼と信用を勝ち取ったようだ。
<テキサンズ>
注目のドラフト1位のQBデーヴィッド・カーがついにプロとしての第1歩を記した。テキサンズのミニキャンプの初日、2時間行われた練習でカーは数多いルーキーのなかでもひときわ首脳陣の注目を集めた。ドム・ケイパースヘッドコーチが「新人にしては落ちついていたね」と評するほどカーは冷静沈着に見えたようだが、本人の心中は全く逆だったようだ。「始めはちょっと戸惑いましたね」とカーは言う。「フレズノ州立大のオフェンスはよく知っていたからフィールド上ではコーチのように振舞えた。でも、ここではあらゆることを勉強しなければならない。ちょっと時間はかかるでしょうね」
さすがにカーが大学時代のようなリーダーシップをいきなり発揮するわけにはいかない。それは当面、トニー・ボセリやゲイリー・ウォーカーらプロボウル経験組の仕事だ。ボセリやウォーカーは積極的にカーにアドバイスを与え、それに対してカーも真摯に耳を傾けている。このミニキャンプでカーが身に付けるべきものは第1にリーダーシップなのかもしれない。
先発WRとして期待がかかるジャーメイン・ルイスがハムストリングを痛めた。4〜6週間は練習から離れる見込み。
テキサンズは3日間で5回の練習を予定しており、101選手全員が参加する予定。
<ライオンズ>
ドラフトで全体の3番指名を受けたQBジョーイ・ハリントンがライオンズとしての初練習を行った。練習を終えたハリントンは「何が起こっているのか解らないときがたまにある。とにかく今週は基本的なことを学ぶつもりだ」と話した。マーティ・モーニンウェグのプランでは今季はハリントンをスターターとして起用する予定はない。ミニキャンプでは2年目のマイク・マクマーンが中心となってQBを務めた。このミニキャンプはライオンズが3,400万ドルかけて新設した練習場で行われた。
<チャージャーズ>
先のドラフトで5巡を受けたWRテリー・チャールズが練習でパスルートを走っている最中に左膝のACLを断裂し、5月6日に手術を受けることになった。カットを切った時に足をひねった模様で、このプレー中にコンタクトはなかった。本人はシーズン中の復帰を目指すと言うが、故障箇所がACLだけに今季中のNFLデビューは微妙だ。
<イーグルス>
2年目のRBコーレル・バックホールターが左膝のACLを断裂し、今季の出場が絶望となる公算が高くなった。バックホールターはパスキャッチをした後にカットを切ろうとしてひざをひねった模様。手術が必要だと思われ、そのリハビリには9ヶ月から1年かかるとされている。バックホールターは昨年15試合に出場(先発は2試合)し、586ヤードを稼いでイーグルスの新人記録を更新した。今季はさらに出場機会が増える予定で、キャンプではデュース・ステイリーとポジション争いを展開することも期待されていた。
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