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ベリチック、名将パーセルズの影から名将へ
 
ベリチックとビル・パーセルズ(右)
ビル・ベリチックがビル・パーセルズのもとで最後に仕事をしてから4年の月日が経つ。時の流れはまだ彼に十分な光を与えていない。NFL史上最高のヘッドコーチと称されるパーセルズとの師弟の間柄は人々の中にいまだに根強く残っている。だが今、間違いなく彼は師匠パーセルズの成功に届くところまで辿り着いている。
 ベリチックがペイトリオッツを率いてわずか3シーズン。だが、その3年のうちで2度目のスーパーボウル制覇となれば、彼はスーパーボウル・リングの数でパーセルズに並ぶと同時に、一気にNFLにおけるエリート・ヘッドコーチの仲間入りを果たすことだろう。
 ダラスでのパーセルズのヘッドコーチ復帰と、スーパーボウルでのベリチックの存在感は、若いコーチがリーダーとして成長する前に自分の地位を獲得したという2人の類似点を浮き彫りにさせた。
 2003年のコーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれたベリチックは当初、後のペイトリオッツとジェッツ時代と同様、1986年と1990年にスーパーボウルを制したジャイアンツを率いたパーセルズのディフェンシヴ・コーディネーターとして注目を浴びた。
 来るスーパーボウルサンデーの勝利によってベリチックはパーセルズのポストシーズン記録に肩を並べるのだが、その2勝は表面上だけにすぎず、彼らの類似点をすべて物語るものではない。彼らの感情の構造は真逆にあると言っていい。パーセルズはいわば燃えさかる激情家。彼の存在感に刺激を受けた選手たちは、その尊敬にも似た恐怖感を通してパフォーマンスを高める。対してベリチックは感情を抑えたクールで理性的な仮面を持つ。その中に選手たちは彼の覚悟と期待を感じ取り、自己の心の中にも火をつけるのである。彼は戦略を伝える前に、スタッフとチーム構想をまず一致させ協調させる。
過度な感情を表さないヘッドコーチではあるが、次の敵の準備となった時、ペイトリオッツのコーチや選手たちはベリチックの頭脳を信じる。なぜなら彼らはそのシステムが成功するのを実際に見てきているからである。
 「ビル・パーセルズの最も偉大な強みは、その“ボタン・プッシング”にある。彼はダウンを着たオーナーをはじめ、すべての人に関する押すべき正しいボタンを知っている。」2人のもとでコーチをした経験を持つオフェンス・コーディネーターのチャーリー・ワイスは言う。「ビル・ベリチックは私が知る限り最も理性的なコーチだ。私は他にこれ程まで試合に対する鋭い洞察力を持ったコーチを見たことがない。」
 「それが人事的な問題であれ、試合中の問題であれ、彼は誰よりもいつも一歩先にいる。もし私にこのリーグでヘッドコーチをする機会があるならば、この2人のコーチが持つ強みと対戦したいね。“ボタン・プッシング”のパーセルズと、そして理性的な頭脳を持つベリチックとだ。」
ベリチックは普段いつも選手やアシスタントたちの賛辞に終始するが、彼の冷静かつ理性的な采配に質問が及ぶと黙して語らないわけではない。
 「コーチの観点から見て最も重要なことは、戦術を与える前に自分たちは今何をしているのかということを選手たちにしっかり認識させることだと私は思う。」ベリチックは言う。「そうしてから初めて選手たちをプレーさせるんだ。」
成功を収めるためにコーチや選手たちに役割を与えることは、ベリチックがパーセルズのもとで学んだことである。ゲームごとにオフェンスやディフェンスの戦略を立てるために、ワイスやディフェンス・コーディネーターのロミオ・クレネルがゲーム毎にオフェンスやディフェンスの戦略を考案することによって、ペイトリオッツのゲームプランは成功を収めてきた。パーセルズのように、ベリチックは仕事を委任し、共有するようになったのである。
 「我々が収めてきた成功はすべて、ロメオが組み立てた戦略やプレイコールに起因すると言っても過言ではない。そして、それが実際に遂行する選手たちに浸透するんだ。」ベリチックは続ける。「まったく同じことがチャーリーが指揮するオフェンスにも言える。」
 ベリチックはそれぞれの敵に対して、自己のチームの能力を分析する、そして自己のフットボール・マインドを信頼するマスターになった。
 「コーチ・ベリチックは俺たちの長所と短所をよく理解して各々を適材適所に配置してくれる。だから俺たちはただフィールドに出て、自分のフットボールをすればいいだけなんだ。」Sロドニー・ハリソンは言う。「彼は、チームが良くて、ディフェンス・プランもすごく良くても、フィールドに出て実際にプレーするのが俺たち選手なんだということを非常によく理解しているよ。」
フットボールシーズンを通して絶えず変化を取り入れようとすることは、NFLのチームにとって非常にストレスの溜まることである。毎週変わるゲームプランを円滑に遂行するために、ベリチックはプランに順応することのできる選手たちをロースターに集めてきた。パーセルズのように、彼はゲームプランが選手たちの忠実な役割遂行なしではありえないことを知っている。そして彼の選手たちもそのことに気づいている。
 「俺たちは常に戦略を信頼しているよ。なぜならそれはすべて素晴らしい戦略だからだ。しかしそれ以上に俺たちはコーチたちを信頼しているんだ。」LBウィリー・マクギネスは言う。「いくら素晴らしい戦略が存在してもそれをプレーできる選手がいなければならない。その戦略に対して多様な才能を持ち、システムに順応できる特定の選手を持たなければならない。それも1人だけではダメだ。うちのコーチ陣は、俺たちが機能する戦略を完成させるためのアスリートを集めることに本当にいい仕事をしたよ。」
 ベリチックやパーセルズのチームでプレーするには、多才な能力、柔軟性、そしてチームへの忠誠心が必要となる。
 「彼は素晴らしいフットボールコーチだ。だから、誰がどんなタイプのフットボール選手であるかは関係ないんだ。」LBテディー・ブルスキは言う。「彼は僕に今週はあるポジション、来年には違うポジションでプレーするよう頼むかもしれない。でも僕はきっとプレーするよ。実際僕は今年ウィークサイドLBとして初めスタートした。だけど、今はミドルLBだよ。僕はコーチ・ベリチックの戦略において、ユーティリティー・プレーヤーなんだ。」

ディフェンス戦術の天才として知られるベリチック
 そういった融通の利く選手の中には、ジェッツなどの彼が以前在籍したチームでプレーした選手も何人か含まれている。パーセルズのように、彼はシステムを若い選手や新加入の選手に浸透させるために、彼を信頼するベテランのロッカールーム・リーダーを擁することの価値を学んだ。これらのリサイクルされた選手たちにとって、そのことが彼らのキャリアにおける歩みを滞らせてしまうかもしれない。しかし、彼らのフィジカル的に欠如しているものは、ベリチックが彼らに与えるその機会と信頼によって報いられている。
 「コーチ・ベリチックはジェッツから解雇された私に素晴らしい機会を与えてくれたと思っている。私はそのことに対して本当に感謝しているよ。」LBローマン・ファイファーは言う。「私はただ仕事をしに来ただけだ。とにかく一生懸命に、彼らが望む仕事をね。私はチームに貢献したいんだ。」
 「ローマン・ファイファーやボビー・ハミルトン、そしてアンソニー・プレゼントのような何人かの選手たちは、私が他のチームで時間をともにしてきた選手たちだ。彼らは互いに自分たちを補い合うんだ。」ベリチックは話す。「そして、同時に我々は多くの若い選手たちを抱えている。明らかに、彼らベテラン選手たちは貴重なリーダーシップや、コミュニケーションをチームに供給してくれているよ。」
 ロドニー・ハリソン。ベリチックのチームでは“ルーキー”となるこのベテランSは、彼のコーチ方法に完全に順応してきた。
 「彼はすべてを広い視野で捉え、俺たちが自惚れの気持ちを抱いたり、何か特別なことをしているんだと思い始めることを許さなかった。彼はとても素晴らしい仕事をしたよ。」ハリソンは言う。「彼は自分のポイントを選手たちに理解させる神秘的な力を持っている。ベテランのリーダーシップはここでその役に立つんだ。」
 ベリチックは感情の気まぐれで選手たちに不満をぶちまけたり、あざけったりするパーセルズの気質とは程遠いかもしれない。だが、ペイトリオッツの選手たちはこのヘッドコーチの持つもう1つの顔に徐々に恐怖を抱くようになった。この理性あるCEOは時に厳しい人事決定を目前にしてもまったく尻込みをしない。
 彼はシーズンの開幕戦を目前にしてチームキャプテンであったSロイヤー・ミロイを解雇した。この時はWeek 1でそのミロイ擁するバッファロー・ビルズに、ペイトリオッツは完敗の憂き目を見てしまう。だが、ベリチックはこの開幕戦に躓いてしまったチームの崩壊を防いだ。むしろ最終的にチームを14連勝に導く見事な采配を振るって見せた。
 今から2年前、ペイトリオッツが初のスーパーボウルを達成した時にもベリチックは自分の感情を押し殺し、ペイトリオッツのフランチャイズQBドリュー・ブレッドソーからポジションを剥奪し、当時まだ実力未知数だったトム・ブレイディをその大舞台で先発QBに起用した。万全な状態のブレッドソーをベンチに追いやり、ブレイディはそのスーパーボウルXXXVIでチームを勝利に導くとともに、MVPまでも獲得した。
 パーセルズがメディアのお気に入りを演じる一方で、ベリチックのプレスを避けるようなその対応はしばしば非難されてきた。その摩擦の多くはベリチックにとって初のヘッドコーチ職であり、5シーズン中4シーズンの負け越しを記録してしまったクリーヴランド時代に起因する。ときどき彼は皮肉たっぷりのユーモアでそのことについて口をすべらしさえもする。
 「私はクリーヴランド以来、いくつかのことを学んできたと思っているよ。」ベリチックは語る。「私は各試合ごと、各シーズンごとに何かを学んできたように思う。私はこれまで多くの選手たちをコーチしてきたし、また同時にいくつもの困難な場面を乗り越えてきた。私はそれらを分析して、私がこれまで犯してきた多くの過ち、あるいは逆に上手くいったことから何かを学ぼうとしているんだ。今この瞬間もそれは継続中だよ。」

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