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シーズン関連トピックス

2004シーズン展望:AFC東地区
Byパット・カーワン
(パット・カーワンはジェッツやバッカニアーズでアシスタントコーチやチームの選手人事担当、スカウトなどを務めた。また、選手との契約、トレード交渉、サラリーキャップの分析なども行っていた。)
 
ペイトリオッツの2連覇を止めるチームは果たして同地区内から出るか
 AFC東地区の各4チームについて言及する前に、まずは地区全体の総括が必要だ。
間違いなく、ここはディフェンス主体のチームがひしめく地区である。ビルズが昨年までのHCグレッグ・ウィリアムスを解雇する前は、この地区4チームのヘッドコーチは全員、ディフェンス・コーディネーター出身であり、実際に成績もその事実が大きく反映していた。
 ビルズ、ペイトリオッツ、ドルフィンズの3チームは昨年、敵に許した最少ヤード数でNFLのトップ10にランクされる成績を残した。またこの地区には、昨年カンファレンスのトップ3に入ったサックアーティストであるアデワーレ・オグンリエ(ドルフィンズ)、ジェイソン・テイラー(ドルフィンズ)、ショーン・エリス(ジェッツ)を筆頭に、AFCのパスラッシャー部門、成績上位9人のうち5人までもが在籍している。さらにAFC東地区が誇るCBトップ4は、NFLにおける他のどの地区のCBよりも優秀である。パトリック・サーテイン(ドルフィンズ)、タイ・ロー(ペイトリオッツ)、ネイト・クレメンツ(ペイトリオッツ)、サム・マディソン(ドルフィンズ)にイーグルスから移籍したトロイ・ヴィンセント(ビルズ)を加えれば、AFC東地区に他の地区では類を見ない強力なシャットダウンCB陣が存在する。
 だがその逆に、AFC東地区のオフェンス陣はその強力なディフェンスの前にあって完全に犠牲になっているように思える。オフェンス総合成績ではAFC東地区のチームは、1チームたりとNFLの上位半分にも入らない。第3ダウン成功率や総得点数だけをとっても、AFC東地区からNFLトップ10に姿を見せるチームはない。
 昨シーズンのAFC東地区最高のマッチアップといえばビルズ対ペイトリオッツ戦だろう。ビルズがシーズン開幕戦でペイトリオッツを31対0と打ち破ったこの対戦は、2度目の対戦ではペイトリオッツが0対31でビルズを完封するという衝撃的な形で幕を降ろした。
 ダン・マリーノ、ジム・ケリー、ケン・オブライエン、そしてブーマー・アサイアソンがしのぎを削った時代は過ぎ去り、今ではトム・ブレイディがAFC東地区のトップQBとして君臨する。2度のスーパーボウルMVPを獲得したブレイディは昨年、そのTD数においてもドリュー・ブレッドソーとジェイ・フィードラーの合計TD数より多い23TDを量産した。しかもブレイディはその数字を彼らの合計より少ない258パスの中で達成した。しかし、ジェッツのチャド・ペニントンがケガなくシーズンを過ごせれば、2004シーズン、もしかしたら彼はブレイディの成績に限りなく近づくかもしれない。
 またこのAFC東地区では、裕福なチームがより裕福になる法則が存在するように思われる。ビル・ベリチックは、スーパーボウルを制覇したスタッフを保持できるようにマネージメントを行い、結果、AFC東地区で最も多いサラリーキャップのスペースを有している。一方、ビルズが新ヘッドコーチのもと新シーズンに備えるのに対して、ドルフィンズも新オフェンス・コーディネーターを、そしてジェッツも新ディフェンス・コーディネーターを招聘し開幕へ向かう。そんな中で、ペイトリオッツは最も安定したコーチ陣でシーズンを迎えることができる。すべては時間の経過とともに明らかになってくるはずだ。
 王者ペイトリオッツを捉える上で鍵となるポイントは、各チームともWRの領域になるだろう。ジェッツ、ドルフィンズ、そしてビルズは、オフシーズン中に積極的な動きを見せ、それぞれ既に抱えている強力なワイドアウトのパートナーとして最高級のWRを獲得した。ドルフィンズはクリス・チェンバースにマークが集まった時の強力な1つのオプションとして、デヴィッド・ボストンを獲得した。また、ジェッツはサンタナ・モスの相棒に急成長中のジャスティン・マッケリアンズをタイタンズから獲得した。そしてビルズは、エリック・モールズの負担をいくらか軽減するため、ドラフトで快足リー・エヴァンスを獲得した。たとえペイトリオッツでも、両CBにタイ・ローをラインアップすることはできない…。

 今シーズンのAFC東地区を占う5つの最も重要な設問

1. AFC東地区に所属するどのチームがペイトリオッツの躍進をストップすることができるか?もしできなければ、ペイトリオッツが再びスーパーボウルへ到達してしまうのか?
2. ペニントンに何かあった場合、バックアップにベテランQBを1人も抱えないジェッツはどうなるか?
3. デイヴ・ウォンステッドはチームをプレーオフ進出に導き、そのHCの職を守ることができるのか?
4. ブレッドソーがその健在ぶりをアピールできるか、あるいはJP・ロスマンが先発QBの座を奪うのか?
5. カーティス・マーティンはまだ爆発的なパワーを残しているのか?

これから私はAFC東地区の各チームについて詳細な分析を与えていきながら、上記の設問を紐解くなんらかの鍵を導き出していきたいと思う。

<バッファロー・ビルズ>

 ビルズのファンたちはマーヴ・リヴィー、ジム・ケリーそしてブルース・スミスのもと、過去に幾度か勝利の美酒を味わってきた。そんな彼らの栄光の日々はいったいどこへ行ってしまったのだろうか…。かつて地元バッファローでのアドヴァンテージは本当に強力な武器であった。それはそんなに遠い昔のことではない。だが、彼らは過去2シーズン、オーチャード・パークで9勝7敗という成績に終わってきた。周囲を取り巻く様々なことも変化し、2000年以来、3人のヘッドコーチ、2人のGM、そしてロースターでも90%が入れ替わった。また、AFC東地区内だけをとってみても、ビルズは過去2シーズンで4勝8敗という成績である。彼らが往年のような地区内のライバルたちを打ち破る方法を習得しない限り、これからもこの苦闘は続くだろう。
 何よりもまず、ビルズはフィールド上でのミスを一掃する必要がある。彼らが昨年残した−16というターンオーバー率はAFCで最低の成績を残したことに始まり、被サック数でもNFLワースト1位となる51サックを浴びた。また、ビルズは昨年4つのゲームを4点差以下で落としている。このつまずきは、貧弱なオフェンス陣へと直接結びつく。この4敗の中でビルズは、1試合平均わずか14点しか奪えていない。今年から新たに就任したマイク・ムラーキーHCは攻撃力アップを実現する手腕を見せることができるかどうか、注目が集まるところだ。
 AFC東地区最高のRBは誰か。その候補としては恐らく、リッキー・ウィリアムス、カーティス・マーティン、そして今年からペイトリオッツに加入したコーリー・ディロンの名前が真っ先に挙がるのではないだろうか。だが、昨年ビルズのトラヴィス・ヘンリーがAFC東地区RB部門5つの成績のうち、3つのタイトルを獲得したことを忘れてはならない。今では昨年のドラフト1位ウィリス・マゲイヒーも復調を果たし、ビルズは強力なワンツーパンチを手に入れた。
 ディフェンスについて言えば、最高級のユニットを形成するにはパスラッシャーがまだ1人不足しているかもしれない。だが、ビルズがNFLのどのチームよりも強力なランディフェンスを誇っているのは疑いようのない事実であり、また、CBアントワン・ウィンフィールドがチームを去った穴もすかさずトロイ・ヴィンセントの契約で挽回した。他の多くのチームとは異なり、ビルズが誇るLBトリオ、タケオ・スパイクス、ロンドン・フレッチャー、そしてジェフ・ポージーは、その抜群の走力でパスディフェンスでも数多くの効果的なプレーを生み出す。
 最後に一言。NFL過去5年間における新任ヘッドコーチたちの初年度の成績は、負け越しのシーズンが25に対して、勝ち越しシーズンはわずか12しかない。これはムラーキーに対しても例外なくのしかかってくる数字になるだろう。そしてチーム浮沈の鍵を握るQBブレッドソーは強力なOLに守られ、その優れた技術を発揮する質の高いベテラン選手である。JP・ロスマンがブレッドソーの側で勉強を重ねることによって、ブレッドソーにも刺激になり、充実した2004シーズンを過ごすことが可能となる。そしてその相乗効果によって、ビルズはチームとして5割近い勝率を残すことだろう。9勝という数字がプレーオフ進出に十分かどうかの議論は、また別の問題である。

<マイアミ・ドルフィンズ>

 ここに開幕戦にホームでテキサンズに足元をすくわれ、シーズンを通してその呪縛から逃れられなかったチームが存在する。マイアミ・ドルフィンズ。最終的に3チームが同じ成績で並ぶ接戦には加わったものの、ドルフィンズは10勝6敗でシーズンを終えプレーオフを逃した。ドルフィンズといえば、いつもシーズン途中で息切れを起こす、というイメージがある。だが、2003シーズンは違った。ドルフィンズは最後の2週間でAFC東地区のライバル、ビルズとジェッツから勝利を奪うなど最後の7試合で5勝をもぎとった。事実、ジェッツとビルズには負けなしでシーズンを終え、AFC東地区内でも4勝2敗という成績を残した。つまり言い換えれば、ドルフィンズの昨年の問題は、1勝もできなかったペイトリオッツとの対戦に他ならない。その2敗の中でペイトリオッツ守備陣から奪ったのは合わせて13点だけだった。その対応としてチームは今オフシーズン、コーチ陣や選手補強など人事面にとにかく力を注いだ。
 新シーズン、ドルフィンズはプレーの50%以上で5、6人のDBを起用したプレーを採用することが予想される。CBレジー・ハワード、そして新人ウィル・プールの加入はそのユニットを間違いなく強力なものにするだろう。1つ懸念があるとすれば、アデワーレ・オグンリエを欠いた状態でシーズンに備えなければならない可能性があるということだろう。オグンリエはジェイソン・テイラーと合わせて28のサックを奪い、ドルフィンズにNFL最高のパスラッシュ・ユニットをもたらした。今、彼は過去2シーズンで24.5サックという成績をもとに巨額の契約を望んでいる。オグンリエはジェヴォン・カースやカビア・バージャ・ビアミラよりも多くのサックをマークした事実を強調している。交渉は困難が続くと推測される。最悪の場合、彼は最初の10試合に出場しない恐れもある。それは間違いなくチームの開幕ダッシュに巨大なマイナス影響を与えるだろう。
 オフェンスに関して言えば、数多くの問題が点在する。WRデヴィッド・ボストンが加入したことで、チームは本当にパスプレーを多用してくるだろうか。WRコーチ、ジェリー・サリヴァンやQBコーチ、マーク・トレストマンがオフェンスの全権限を握っているわけではないが、ドルフィンズが1試合で5、6回のパスプレーを追加してくると私は信じている。なぜなら彼らはWRに強力な武器を抱えているのだから。昨シーズン11TDをマークしたクリス・チェンバースもさることながら、ランディ・マクマイケルはAFC東地区最高のパスキャッチTEとの呼び声もある。そうなると、前オフェンス・コーディネーター、ノーヴ・ターナーがチームを去ったのは痛手になるかもしれない。というのも、崖っぷちの立場にあるHCウォンステッドがオフェンス全体に消極的な采配を振るう可能性が各方面から不安視されているからである。そんな状況からも、確かにドルフィンズのパスプレーが多く見られるかについてはまだ疑問が残るところではある。そして、RBリッキー・ウィリアムスが昨年、AFC全RB中1位となる50パスキャッチの成績を残したことも忘れてはならない。同じ数字を今年も期待してしまうのは当然なことだろう。
 そしてドルフィンズには、復帰した昨年の先発QBジェイ・フィードラーと新加入のAJ・フィーリーとのスターター争いがある。私が入手した情報では、少なくとも開幕戦に限っていえば、このポジション争いはフィードラーが大きくリードをしているようである。彼はコーチ陣に負けないレベルでオフェンスを理解しており、今年はボストンという強力なターゲットも獲得した。この補強によって、昨年ベンガルズのジョン・キトナが大型新人カーソン・パーマーを相手にしなかったように、フィードラーも先発のポジションを不動のものとする可能性はある。
 最後に一言。ドルフィンズは地元でのアドヴァンテージを再び取り戻さなければならない。もしチームが冷静に機能し、オフェンス陣が昨年26位にランクされた第3ダウンの攻撃で効果的なプレーをすれば、ウォンステッドは自らのHCの職を守ることができるだろう。リック・スピルマンGMは、ケガ人の続出によるダメージを軽減する質の高い選手層を築き上げるため、これまで素晴らしい仕事を手がけてきた。ドルフィンズはAFC東地区を制覇することはできないかもしれない。だが、彼らは10か11勝を挙げプレーオフは決めるはずだ。

<ニューイングランド・ペイトリオッツ>

 昨年、AFCでペイトリオッツ以上にパスプレーを多用したチームは他になかった。そして、それこそがペイトリオッツの勝利の方程式であった。今オフシーズン、AFC東地区で最も大きな話題となった選手移籍契約は、ペイトリオッツが獲得したRBコーリー・ディロンだろう。彼はかねてから自分を取り巻く環境の変化を熱望していただけに、この移籍によって簡単に1000ヤード以上のラッシュをペイトリオッツにもたらすことだろう。また、2002シーズン、ディロンはパスキャッチでも43という好成績を残した。私は今シーズン、彼がそのパスキャッチにおいても素晴らしい成績を残すだろうと予想している。
 ペイトリオッツはAFC東地区最高のホーム・アドヴァンテージを誇っている。彼らは昨年、ホームで8勝0敗、2002年は5勝3敗の成績を残した。同様にペイトリオッツは過去2シーズンにわたり、AFC東地区内の対戦成績を9勝3敗という数字で終えた。彼らはその偉業を次の4つの要素によって成し遂げた:(1)試合中最高のリーダーシップを発揮するQB、(2)昨年+17のターンオーバー率を誇ったチーム力、(3)NFLトップの29インターセプトを量産し最後4試合のホームゲームで3つの完封試合を記録したディフェンス戦術、(4)他に負けない強みを生み出したスペシャルチーム。
 開幕戦でのビルズに対する敗戦を除けば、ペイトリオッツは他5試合のAFC東地区内のライバルとの対戦で、たった4つのTDしか許していない。それはまさに完勝と言っていいだろう。ケガによって昨シーズンを棒に振ったLBルーズベルト・コルヴィンの復帰と、ドラフト1巡指名DTヴィンス・ウィルフォークがスーパーボウル王者のディフェンスをさらに一層強力にするだろう。ベリチックは与えられた時間の中で、明確な目的のもと、いくつもの強力なディフェンス戦術を実行することのできる優秀な選手を豊富に抱えている。それはNFLの他のどのチームも持っていない最高のアドヴァンテージである。
 オフェンスでも同様に、超新星の選手たちが成長してきている。WRディオン・ブランチとスピードスターKR/WRベセル・ジョンソンは2004年、大きな衝撃を与える可能性が高い。そして、バックアップQBローハン・デイヴィー。彼がこの春にヨーロッパへ渡ってプレーする前、多くの人間がペイトリオッツにはもう1人ベテランQBが必要だと考えた。だが現在、多くの人間がデイヴィーの今後に大きな注目を寄せている。さらにペイトリオッツはスコッティ・ピオリGMの鋭い観察力のもと、人事的なミスをめったに犯すことはない。
 最後に、ペイトリオッツは過去3度のスーパーボウルで2度の勝利を収めている。ケガという予測不能な要素を除けば、AFC東地区制覇、そして2月のジャクソンヴィル到達を信じるのはその実績だけで十分だろう。6月、800万ドル以上のサラリーキャップのスペースを用いて、ペイトリオッツは簡単にルーキーたちとの契約を終えた。もし彼らが必要と考えるのならば、もう1人ヴェテラン選手を獲得するくらいの金額も残っている。ペイトリオッツの時代はまだまだ続きそうである。

<ニューヨーク・ジェッツ>

 メンバーだけを見ると、ジェッツには2003シーズンの6勝10敗という成績が指し示す以上の実力があるように思われる。だが、それも開幕0勝4敗、シーズン終盤0勝2敗ではファンを納得させるのは厳しい。今思えば、1999年まで在籍したビル・パーセルズだけが地元ニューヨークで本当の意味でのホーム・アドヴァンテージを手に入れたヘッドコーチだったのではないだろうか。ホーム対戦成績は2002年シーズン5勝3敗の後、昨年は4勝4敗と後退している。ホームで6勝以下の数字ではプレーオフ出場は難しい。しかし、さらに嘆かわしい状況はAFC東地区内での成績であった。昨年のその数字は1勝5敗という惨々たるものだった。これはとにもかくにも早急に改善しなければならない問題である。
 今オフシーズン、ジェッツはその序盤から出鼻を大きく挫かれてしまった。チームが獲得を視野に入れていたアントワン・ウィンフィールドはヴァイキングズと契約し、そしてエドワーズHCのバッカニアーズ時代の教え子であるジョン・リンチもブロンコズへと新天地を選択した。だが、ジェッツがそれらの動きに素早く対応し、デヴィッド・バレット(カーディナルズ)、そしてレジー・タング(シーホークス)と契約を結んだことは一定の評価を与えることはできるだろう。とにかく、チームの1つの大きな懸案であったセカンダリーの改善にはある程度成功はした。ドラフトでも3巡でCBデリック・ストレイトを指名、彼らはディフェンス最後の壁となるポジションに十分な柔軟性を手に入れた。またジェッツは同様に、一夜のうちにしてLBの実質的な若返りを成功させた。彼らはエリック・バートンと契約、ジョナサン・ヴィルマをドラフトで獲得し、ベテランLBマーヴィン・ジョーンズとモー・ルイスを解雇した。そこには4−3ディフェンスを完成させるために、3−4パッケージもある程度構築しておきたいというチームの意図が感じられる。もちろんそれを実行するのは非常に困難が伴うことだが、今オフの人事的な動きは少なくともそのコンセプトに完全に合致しているように思われる。彼らが理想とするマンツーマン・カヴァレッジがどのくらい機能するかはこれからの問題である。
 オフェンスに関して言えば、彼らの最高のユニット編成は3人のWR、1人のTE、そして1人のRBである。不安はWRウェイン・クレベットの健康状態にあるだろう。もし彼が脳震盪の問題から完全に復帰することができれば、敵のディフェンスはクレベットもさることながら、FBジェラルド・ソウェルや2番手TEクリス・ベーカーへのマークもさらに強化せざるをえなくなるだろう。
 そして何より、ジェッツにとって最も重要な課題は、シーズンを通してペニントンがケガなくプレーし続けられるか、ということである。彼がフィールド上に君臨する時、ジェッツはNFLのどのチームをも打ち破るだけの能力を発揮する。しかし、彼がサイドラインに出てしまえば、チームはまったくもって別の姿を晒してしまう。首脳陣やコーチ陣はバックアップQBである2年目のブルックス・ボリンジャーにある程度の自信を持っているようだが、彼が本当にその期待に応えられるかどうかは今はまだ謎に包まれている。
 それではカーティス・マーティンはどうか。今オフシーズンに起こった最も注目すべきことは、ラモント・ジョーダンをトレードで出さなかったことになるだろう。過去2シーズン、マーティンの成績は明らかに陰りを見せ始めている。2000と2001シーズン、彼は合わせて19TDランを記録した。だが、それに対して2002シーズンは7TDラン、2003シーズンに至っては2TDランにとどまった。さらに、マーティンは過去2シーズン、それ以前の2シーズンでは18回記録していた20ヤード以上のランを10回しか記録できなかった。TDレシーヴに限って言えば、2000シーズン以降1つも記録していない。こういった事情を考慮すれば、今後1シーズンで300回以上のキャリーをマーティンに期待するプランは厳しいものになるだろう。マーティンはいまだに優秀な選手であることに間違いはない。だが、もし彼のキャリーのうち75~ 100回をジョーダンが請け負うことができるのならば、マーティンはより効果的なプレーを続けることができるだろう。
 最後に一言。ジェッツは今シーズン、ディフェンス・コーディネーターにド二―・ヘンダーソンを新たに招聘した。私が収集したレポートの数々は、彼が今後NFLで成功していく可能性が高いことが伝えていた。彼はペイトリオッツのスピード、リッキー・ウィリアムス、そしてブレッドソーと彼を支えるOLユニットを封じ込めなくてはならない。そしてもう1つ。ジェッツがこれから直面していく大きな問題は、ペニントン、エリス、ジョン・エイブラハムが契約の最終年を迎えているということである。まだ達成すべき課題がたくさん残っている。

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