Wed, 08/04/2004 1:03 pm UPDATE
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2004シーズン展望:AFC北地区
Byパット・カーワン
(パット・カーワンはジェッツやバッカニアーズでアシスタントコーチやチームの選手人事担当、スカウトなどを務めた。また、選手との契約、トレード交渉、サラリーキャップの分析なども行っていた。)
 
昨シーズンAFC北地区を制したレイヴンズはRBジャマール・ルイスのランプレーが中心だった
 AFC北地区でもディフェンス精神に溢れたヘッドコーチたちがしのぎを削っている。ベンガルズのマーヴィン・ルイス、ブラウンズのブッチ・デーヴィス、そしてスティーラーズのビル・カウワー。だが昨年、この現象の結末として、地区でただ1人オフェンス精神に溢れたブライアン・ビリック率いるレイヴンズが、ディフェンス最高の成績を残すという皮肉を生んだ。
 スティーラーズが優秀なディフェンスを誇っているのは間違いない。ブラウンズとベンガルズもそれに近いレベルにある。だが、昨年AFC北地区を制したのはレイヴンズだった。そして、その強力なディフェンス以外でさらにレイヴンズの興味深いところは、彼らが昨シーズン、パス(2255ヤード)で獲得したヤード以上の数字をラン(2674ヤード)で叩き出したNFL唯一のチームだったということだ。パスによってランが活きるという発想がNFLの主流であり、レイヴンズが達成した成績は非常に難易度が高いものである。2004年、レイヴンズは勝者として開幕に臨む。「ラン&ディフェンス」昨年の彼らをプレーオフまで導いたこの哲学が揺らぐことはないだろう。彼らにはパスプレーを増やすことで、その哲学からのプレッシャーを取り除こうにも、そのために必要な武器を持っていないのかもしれない。
 AFC北地区にはそれ以外にもNFLの他の地区では見られない特色がいくつかある。1つは、この地区に敵地での対戦成績で勝ち越しだったチームが昨年1つも存在しなかったということである(3勝5敗が最高)。2004シーズンの王者になるのは敵地で5勝以上を挙げる手段を最初に見つけたチームになるだろう。また、AFC北地区は4チーム合計のカンファレンス成績が21勝27敗とNFL最低の数字だった地区である。その不名誉な成績が及ぼす波紋は、もしその地区チャンピオンがプレーオフでのホーム・アドヴァンテージを得る、あるいはプレーオフにワイルドカード・チームとして出場するならば、彼らはAFCの他のチームに対してさらに奮闘しなければならないだろう。唯一レイヴンズだけがカンファレンスで7勝5敗という勝ち越し成績を残したものの、実際に彼らより優れたカンファレンス成績を示したチームは、AFCだけであと5チームも存在する。
 そして最後に示すAFC北地区のもう1つの特色は、地区全チームのトータル成績29勝という数字がNFL最低だったことだ。他の地区で最終的な数字で30勝を下回ったチームは1つもなかった。例えば、AFC東地区は36勝、AFC南地区で34勝、そしてAFC西地区で31勝という成績を残した。だが、全体的にAFC北地区のチームもこれからはさらに勝利数を伸ばさなくてはならないだろう。2004年、11勝以上を挙げたチームこそが地区優勝に一番近い存在になるだろう。

 2004シーズン、この地区を危険をもたらす5つの設問

1. レイヴンズはパスプレー抜きでもスーパーボウルに到達することができるのか?それとも、私たちは彼らの改善されたパスオフェンスを拝むことはできるだろうか?
2. ジェフ・ガルシアはスターWRの不在、そして平凡なランプレーだけで、ブラウンズを救うことができるだろうか?
3. スティーラーズがドラフト1巡指名ベン・ロスリスバーガーをQBとして起用するまでにどのくらいの時間がかかるだろうか?
4. カーソン・パーマーの起用をついに開始する一方で、ベンガルズはマーヴィン・ルイスHCのもと、次なるステップを踏み出すことができるのか?
5. レイヴンズのジャマール・ルイス除いたAFC北地区のRBの中で、2004年最も大きな衝撃を与えることができるのは誰だろうか?デュース・ステイリー、ルディ・ジョンソン、それともリー・サッグス?

それでは、今シーズンに向けて準備をする各チームに今いったい何が起こっているか見ていこう。

<ボルティモア・レイヴンズ>

レイヴンズについて私が最も特筆したいポイントは、ロースターに抱える質の高い選手たちと彼らを支える質の高いスタッフの多さである。レイヴンズのビリックHCが、このサラリーキャップ時代におけるコーチングを非常によく理解したNFLでも数少ないヘッドコーチであることは明白な事実である。また、人事部門のディレクターを務めるフィル・サヴェージは毎年4月、才能の発掘や優秀な選手の獲得など多大な功績を残してきた。ジョナサン・オグデン、ジャマール・ルイス、レイ・ルイス、ピーター・ボールウェア、クリス・マカリスター、エド・リード、そしてトッド・ヒープ。彼らはみなチーム生え抜きのドラフト1位選手たちである。そして、それがたとえ1年であるとしてもジム・ファッセルを招聘したことはQBカイル・ボラーの成長を促す上で非常に素晴らしい人事だったと言える。ただ、NFLにおける他のフロント関係者が疑問を持つとすれば、なぜレイヴンズがケリー・コリンズをロースターに獲得するチャンスをみすみす見逃したのか、ということだろう。AFCに在籍するあるチームのGMは言う。「もしコリンズがレイヴンズに加入していたら、彼らは間違いなくスーパーボウル出場候補No.1になっていただろう。彼らが行動を起こさなくて本当に助かったよ。」
レイヴンズが解決すべき第2の問題は、もし相手チームがレイヴンズ自慢のランニングゲームを封じ込めた時にどう対処していくのか、という点だろう。実際にタイタンズは昨年のプレーオフで、レイヴンズのランプレーを見事に封じ勝利を収めた。そして2004シーズン、レイヴンズは昨年ランディフェンスでNFLトップ10を誇ったチームのうち実に6チームとの対戦が組まれている。レイヴンズは、ランニングゲームが息詰まった状況を打開できる選手として、ファッセルがボラーを成長させてくれることを期待してやまない。だが実際には、NFL屈指のOLを誇るレイヴンズのランプレーを封じることはそう容易いことではない。レイヴンズOL陣は巨大である上に運動能力にも長け、さらに強硬に結束してランブロックを敢行してくる。だが一方でWRに目を転じてみるとその布陣が相手チームを恐怖に陥れることはあまりない。WR陣のうちレシーヴ数でAFCのトップ20に入る選手は1人もいない。彼らはテレル・オーウェンスの獲得に失敗し、さらに1キャッチ平均14.5ヤードを誇ったマーカス・ロビンソンの代役としてケヴィン・ジョンソンをあてがうにとどまった。TEトッド・ヒープも確かに素晴らしい選手ではあるが、昨年AFC北地区内の試合で1つのTDも記録していないというのでは寂しすぎる。同地区のライバルチームとの対戦では、彼がエンドゾーンで数回は目立つ必要があるはずだ。
レイヴンズはそのディフェンス面においては多大な貢献が見られる。オフェンスは、少なくとも40回はディフェンスがボールを奪い返してくれることを計算できる。NFLの平均的な試合を思い浮かべれば、1試合の攻撃権はだいたい12回であるから、レイヴンズのディフェンス陣は3試合分の攻撃権をオフェンス陣にもたらしていることになる。問題は、オフェンスがボールを失った回数が、2003シーズンAFCワーストとなる38回にものぼったということだろう。この数字はディフェンスの頑張りをすべて水の泡に帰した計算になる。また、その数字の内訳も19インターセプト、19ファンブルと特徴のないものだった。もし今シーズンもその問題に対する改善が見られないようであれば、チームの躍進に最後まで影を落とすことになるだろう。
最後に一言。3 - 4ディフェンスを採用するレイヴンズであるが、それも実際のところ作戦が何であるかは関係なく、成功のカギを握るのはレイ・ルイスがシーズンを通してフィールド上に君臨しているかどうかである。NFL最高と称されるディフェンス選手をはじめ、数々のスター選手を綺羅星の如くディフェンスに抱えるチームならば、NFLで最高のディフェンス成績を残すのは当然と言えよう。さらに、彼らはテレル・サッグスのように大きく花開く才能を持った選手を他にも抱えている。ゲイリー・バクスターはCBとしてさらに成熟し、ドラフト2巡指名ルーキーのドゥワン・エドワーズもDLのローテーション入りが期待される。課題はやはりオフェンス。ある法的な問題がいまだ未解決のままRBジャマール・ルイスに降りかかっており、また、QBカイル・ボラーもケガで多くの試合に欠場し、たった7TDに終わった昨シーズンの失った時間を取り戻すべく、現在も苦闘の日々が続いている。2004シーズン、レイヴンズは10勝はするだろう。だが、プレーオフの第1ラウンドを突破することは相変わらず難しい目標となってくるだろう。

<シンシナティ・ベンガルズ>

昨年のベンガルズはある程度の成功を収めた。マーヴィン・ルイスは、ヘッドコーチとしてキャリア初のシーズンでチームを8勝8敗に導いた。ベンガルズが過去4シーズンで合わせて16勝しか挙げていないことを鑑みれば、8勝8敗という成績は間違いなく1つの成功と呼べるだろう。
ルイスHCはこれから2004シーズンをどのようにスタートさせ、どのようにフィニッシュするかを考えなければならない。昨年チームは1勝3敗でシーズンを開幕させ、そして1勝3敗でシーズンを締め括った。シーズン中盤での彼らの成績は6勝2敗、ある時点では4連勝も記録した。昨シーズン中盤で示した彼らのパフォーマンスを今年はシーズンを通して期待されることになる。
今シーズンから先発QBの座に昇格することになったカーソン・パーマーだが、それには理由が2、3存在する。@彼が2003年ドラフトの全体1位指名選手であったこと。A2003年、ベンガルズはQBジョン・キトナの下でプレーオフ出場を逃したこと。Bチームがその時点で8勝6敗とプレーオフ出場圏内に位置しながら、オフェンスが最後2試合で合計24ポイントしか得点できなかったこと(両試合とも敗戦)。オフェンスの武器となりうる選手および堅実なOLの存在はパーマーを司令塔として急成長させることだろう。そしてディフェンスも同じレベルで進展を見せればチームとしてさらに完成されることは言うまでもない。
昨年、ベンガルズのランディフェンスの成績はあまり芳しいものではなかった。だが、チームはフリーエージェントでウォーレン・サップに強力なアプローチを仕掛けたが、結局はDLの内側で助けとなりうる選手の獲得は失敗に終わった。そして今ベンガルズはジョン・ソーントンとトニー・ウィリアムスのバックアップとして、NFL経験のまったくないルーキーや2年目の選手に期待をかけるしかない。何としてでも開幕までにもう1人のDTを探すこと、それが今のベンガルズ課された急務である。その他の動きとしては、ネイト・ウェブスターがMLBのポジションを今年から引き継ぐことで、ケヴィン・ハーディがMLBから本職のOLBに戻ることが可能になった。さらに、キム・ヘリングはチームを去ったマーク・ローマンの後釜としてSに起用され、2003シーズン期待外れに終ったユニットを結束させる使命を託された。とはいえ、何といってもセカンダリー陣が求めるものはDL 4人によるさらに多くのパスラッシュとサックの数である。先発のDEデュアン・クレモンス、ジャスティン・スミスの2人は合わせて11サックしか記録していない。レイヴンズのテレル・サッグスは昨年のルーキーシーズン、1人で12サックを決めた。
良いニュースもある。ベンガルズは昨年AFC北地区のライバルたちとの対戦において、全3チームに対してすべて1勝1敗というタイの成績を残した。プレーオフ出場を決めたレイヴンズに対してさえ、10月に34対26と完勝している。それでは逆に悪いニュースといえば、レイヴンズのRBジャマール・ルイスはベンガルズとの2試合の対戦の中で49キャリーで281ヤードを奪ったことと、今年からブラウンズのQBをジェフ・ガルシアが務めることになったことだろう。ベンガルズのディフェンス陣の悩みの種がまた増える…。
ベンガルズがボールを持っていると、私はRBルディ・ジョンソンが爆発的な働きを見せNFLのスター選手として成長することを期待してしまう。昨年、ジョンソンが開幕3試合に欠場し、さらに5試合をコーリー・ディロンと分担してプレーしたにも関わらず、ランで957ヤード、9TDを記録したことを考えれば、彼にランで1200ヤード、30〜40レシーヴでもう300ヤード、さらに14TDという数字を期待してしまうのは間違いではない。
最後に一言。ルイスHCはパスプレーにおいて強力な切り札を持っている。チャド・ジョンソンはビッグプレーメーカーであり、ピーター・ウォリックも昨シーズン大ブレイクし、AFC北地区内の試合ではジョンソンよりも10も多い34のパスレシーヴを記録した。それに加えバックアップのWR陣も優秀であり、TEのポジションでも60レシーヴに近い成績を期待できるだろう。2004年のベンガルズは、パーマーが数試合を消化しプロの試合に慣れるまでゆっくりとしたスタートになるだろう。だが、彼らはシーズン終盤に昨年以上の強さを発揮するはずだ。ベンガルズにとって最も大きな問題となりうるのは、AFC北地区外に所属するチームとの敵地での対戦スケジュールになるだろう。ジェッツ戦、タイタンズ戦、レッドスキンズ戦、ペイトリオッツ戦、そしてイーグルス戦。ベンガルズがプレーオフに出場するにはまだ1年早いかもしれない。たとえ8勝8敗という昨年と同じ成績を残すことになっても、さらに良いチームとして成長するはずだ。逆にルイスが2004年このリーグで9番目の勝利を挙げることになっても私はまったく驚かない。

<クリーヴランド・ブラウンズ>

1年前、ブラウンズはエリート集団へと変貌を遂げる大きなステップを踏み出すと我々の誰もが思っていた。だが、物事は上手くは進まず、5勝11敗という大災害のような成績に終わった。7得点以下の試合が5試合、さらに20得点未満の試合がもう4試合という文字通りの最悪のシーズンが終了すると同時に、カーメン・ポリシーの社長の辞任、コンサルタントのロン・ウルフの就任とその直後の辞任、ラル・ヘネガン副社長の解雇、そして1999年ドラフト全体1位指名ティム・カウチの放出と、チームは様々な激動を目の当たりにしてきた。そしてチームは今、大きな顕微鏡の下にある。
ブラウンズでただ1人顕微鏡の下に残されたのは、ヘッドコーチであるブッチ・デーヴィスだ。その両肩にプレッシャーをまったく感じないヘッドコーチに私はかつて1人として出会ったことがない。だが、今シーズンのブラウンズを好転させる義務を負ったブッチ・デーヴィス程のプレッシャーを背負ったヘッドコーチもなかなか存在しない。あるチームで長年GMを務める男が私に言った。「デーヴィスを助けられる人間がどこにいるというんだ。」新加入のジェフ・ガルシアは、いくらかの得点力アップをチームにもたらしてくれることだろう。だが今シーズンのガルシアには1試合たりと欠場しているヒマはない。昨シーズンの彼は13試合の出場にとどまった。彼も今年で34歳を迎え、選手として若干ピークを過ぎていることは否めない。また、ガルシアはこれまで400近くもの彼のパスを受けてきたテレル・オーウェンスのいないシーズンをプロとして今年初めて迎えることになる。クインシー・モーガン、アンドレ・デーヴィスを相棒に迎え、彼は今までのキャリアと同レベルのパフォーマンスを見せることができるのか。この厳しい状況の中、1つだけ確かなことがあるとすれば、もしルーキーTEケレン・ウィンスローがキャンプの参加に間に合えば、ガルシアは彼の才能を活用することはできるだろう。ガルシアのようなウェストコースト・オフェンスのスペシャリストはTEの使い方を一番良く理解している。そしてウィンスローもまた簡単に60近いパスレシーヴ、6以上のTDを達成することだろう。
ランニングゲームについて言えば、ウィリアム・グリーンがいまだに未知の部分が多いという点もあり、リー・サッグスが昨シーズンの最終戦で見せた26キャリーで186ヤード獲得という活躍は2003年NFL 20位に終わったランオフェンスに希望の光を照らした。プレーオフに出場するには、レイヴンズの壁を打ち破らなければならないことをデーヴィスはよく理解している。昨年ブラウンズはレイヴンズに対し2試合でたった13得点しか奪えなかったことに加え、ディフェンスもジャマール・ルイスをまったく封じることができなかった。ルイスはそのブラウンズを撃沈した2試合で、計52キャリー、500ラン獲得ヤード、4TDと凄まじい数字を叩き出した。ブラウンズはレイヴンズとの対戦で今シーズンの開幕を迎えるため、ブラウンズのディフェンスがフリーエージェントで獲得したLBウォリック・ホールドマン、DEエベネーザー・エキュバンによっていくらか改善されたかどうかを我々はすぐに目の当たりにするだろう。彼らには優秀なCBが1人いるわけでもないし、平均的なS陣と経験の乏しいLB陣を抱えるにすぎないが、パスディフェンスはランディフェンスに比べれば好成績を残した。後方を守護する7人に対しては昨年ブラウンズのスタッフ陣は最高のコーチングを行った。そしてそのパフォーマンスは2004年も必要不可欠である。
最後に一言。とにかくブラウンズはケガ人をなくすこと、昨年「ドーグ・パウンド」の前で2勝6敗に終わったホームゲームでの戦い方を改善すること、そして何より得点すること、が今シーズンの使命である。そしてそれを達成するには多くの課題が山積みされている。NFL関係者のほとんどが過去2シーズン地元で5勝11敗という成績に近い数字を彼らが今年もまた繰り返せば、ヘッドコーチやその他スタッフ陣の職の維持に危険信号が点灯するだろうと感じている。多くの人々がブラウンズは6勝か7勝以上はできないだろうと予想している。だが、私は今年ウィンスローがチームに引き起こす衝撃は、ショッキーがそのルーキーシーズンにおいてジャイアンツに与えた衝撃に匹敵し、また、ガルシアもいくらかの進歩をチームにもたらすと考えている。7点以下の得点で敗れた3試合においては、逆に対戦相手も13点以上の得点を奪えなかった(コルツ戦6対9、ペイトリオッツ戦3対9、スティーラーズ戦6対13)。ブラウンズは8勝8敗まで勝ち上がってくると私は思う。

<ピッツバーグ・スティーラーズ>


スティーラーズは今、知名度と現実の狭間にある。ほとんどのNFLファンがスティーラーズを毎年プレーオフに進出する名門チーム、強力なランプレーを誇り間違いをほとんど犯さないチーム、というイメージで捉えている。昨年スティーラーズはわずか6勝というプレーオフ進出にも程遠い成績に終わった。そして−3というターンオーバー率に加え、1試合平均11ペナルティー、ランオフェンスNFLワースト2位という数字が最終的に昨年のスティーラーズが直面した現実だった。
1999年、この時にもスティーラーズはわずか6勝というシーズンを送ったものの、その後3シーズンでは9勝(2000年)、13勝(2001年)、10勝(2002年)と名門チームたる実績を示していた。昨年の大崩壊までは…。だが、ビル・カウアーHCにはチームを立て直してきた歴史がある。それこそが、彼がスティーラーズのヘッドコーチとして13年目のシーズンを迎える由縁である。
RBデュース・ステイリーの加入によって1000ヤードラッシャーがフィールドに戻ってきた。彼は昨年イーグルスで、わずか96キャリー、463ヤードの獲得にとどまったが今年は200以上のキャリーが期待できる。OLをケガによるトラブルが襲わない限り、彼の成績は1000ヤードを超えた2002年の数字に返り咲くことが予想される。NFL関係者は昨年のスティーラーズが抱えていた大きな問題が「ケガ」であったことをよく理解している。それ以外の理由によって、総獲得ヤードNFL22位に終わったオフェンスを率いたマイク・ムラーキーがスティーラーズのオフェンス・コーディネーターからビルズのヘッドコーチへと去ったことを説明できるだろうか。
ドラフト1巡でQBベン・ロスリスバーガーを獲得したことで、スティーラーズの目は今、未来へと向けられている。彼らはドラフトの順位を上げることなく、喉から手が出るほど欲しかった選手を運良く手に入れた。ただ、ロスリスバーガーがどれくらい早い段階でフィールドに登場するかは疑問が残るところである。もし物事が上手く進めば、ベンガルズのパーマーのように1年で先発QBの座を手にするだろう。トミー・マドックスには過去のパフォーマンスに対して年棒アップや契約延長を認めることで、スティーラーズはベンガルズが進んだのと同じ道のりを創り上げた。そして優秀なWR陣、OLが生み出すポケット、そして新たにステイリーをRBに配置することで、マドックスのパフォーマンスも向上することだろう。ただ、もしシーズンが昨年のようにあらぬ方向に進み出せば、ロスリスバーガーのデビューをもう少し早く目にすることができるかもしれない。
昨年わずか6勝に終わりながらもトータル成績でNFL10位を誇ったディフェンスは、いまだにスティーラーズの伝統であり大きな魅力である。彼らは3 - 4ディフェンスを採用し、OLBから強力なパスラッシュのプレッシャーを浴びせる。だがそんなLB陣もジェイソン・ギルドン(昨年6サック)が解雇され、やや後退した形になった。彼の過去6シーズンで60サックという成績の穴埋めは必ず解決しなければならない。ジョーイ・ポーター(昨年5サック)、クラーク・ヘイガンズの更なる上積みが期待される。その他にも、セカンダリーはブレント・アレクサンダーとドゥウェイン・ワシントンを失った。だが、私も同意見だがスティーラーズはこの決断は有意義だったと感じている。ルーキーCBリカルド・コークリーがシーズン中盤までに、状況に応じて起用されるようになることを注目したい。
最後に一言。スティーラーズにはまだいくつかの問題が残っている。WRプラクシコ・バレスの契約問題、そして前オフェンス・コーディネーターであるムラーキーの移籍。QBマドックスはやはり平均的な選手であり、昨年スティーラーズに対して5割の勝率を誇ったベンガルズはさらに向上している。良いニュースといえば、昨年スティーラーズはAFC北地区の他のどのチームよりもレイヴンズに肉薄したチームであるということだ。彼らはジャマール・ルイスを2試合で183ヤード(1試合平均91.5ヤード)に押さえた。そして2004シーズン、スティーラーズがランオフェンスでNFL 31位の成績を残すようなことは2度とないだろう。昨年、スティーラーズは20点以下の得点しか叩き出せなかった試合が11試合もあった。今年、彼らはその数字を半分に減らし、6勝に終わった1999年から復活した2000年シーズンのように、5割以上の成績に返り咲くことを期待したい。

2004シーズン展望:NFC西地区
2004シーズン展望:NFC北地区
2004シーズン展望:NFC南地区
2004シーズン展望:NFC東地区
2004シーズン展望:AFC北地区
2004シーズン展望:AFC南地区
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