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シーズン関連トピックス

2004シーズン展望:NFC南地区
Byパット・カーワン
(パット・カーワンはジェッツやバッカニアーズでアシスタントコーチやチームの選手人事担当、スカウトなどを務めた。また、選手との契約、トレード交渉、サラリーキャップの分析なども行っていた。)
 
パンサーズとQBジェイク・デロームにとって、2004シーズンは昨シーズンの活躍は実力であったことを証明するシーズンとなる
 2002年バッカニアーズ、2003年パンサーズ、NFC南地区は過去2年連続でスーパーボウル出場チームを輩出している。だが、NFCに所属するチームが話題に上がる時、NFC南地区は他の地区に比べて見劣りしているという見方が強い。NFLファンにとっては、この南地区は確かに遠い存在なのかもしれない。
 2003シーズンのNFC南地区はカンファレンス内において、合計で東地区、北地区、西地区よりも多くの勝利数を記録した。だが人々の通常の認識では、イーグルス、ラムズ、カウボーイズ、パッカーズのようなチームの方が成功しているチームとしての印象が強い。その認識は真実ではない。NFC南地区に所属するチームは順位に関係なくレベルの高いフットボールが繰り広げており、簡単な試合など1つも存在しない。2年前にバッカニアーズがスーパーボウルに出場した時も、シーズン中にバッカニアーズはセインツに対して2度も敗戦を喫した。さらに昨年地区優勝を飾ったパンサーズも総失点数では3位のバッカニアーズより40点も多く許すという結果に終わった。
 今シーズン、NFLの評論家たちの多くがNFC南地区の優勝候補にファルコンズを筆頭に掲げる。だが、パンサーズも昨年優勝した状態を保っており、バッカニアーズも多くの新しい戦力を獲得した。そしてセインツの誇るNFC南地区最高のオフェンス陣も侮れない。現時点で、私にはこの地区に所属するすべてのチームが優勝するシナリオを想定することができる。こんなことはNFCの他の地区では有り得ないことだ。シーズン終了時点で、10勝を挙げているチームがこの地区の優勝に近い存在となっていることだろう。
 いよいよジム・モーラがヘッドコーチとしてのキャリアをスタートさせ、NFC南地区にさらにディフェンスのテイストが強まったことは疑いようがない。モーラがファルコンズの指揮を振るうことで、ディフェンス・コーディネーター出身のヘッドコーチとしてセインツのジム・ハズレット、パンサーズのジョン・フォックスを交えての激しい戦いが幕を開ける。だが、NFC南地区もちょうどAFC北地区のように、ディフェンスで最強を誇るチームはオフェンス精神の高いヘッドコーチが指揮を執る唯一のチームだ。ジョン・グルーデンは地区最高の成績を残したディフェンスを持つオフェンス・コーディネーター出身のヘッドコーチなのである(少なくともウォーレン・サップ、ジョン・リンチがいた昨年までは)。また、NFC南地区の全4チームは4 ミ 3 ディフェンスを採用しており、彼らはみな似たブランドのディフェンスプレーをする。ハズレットとファルコンズのディフェンス・コーディネーターであるエド・ドナテルは、かつてバッカニアーズのディフェンス・コーディネーターであるモンテ・キフィンのもとでコーチした経験を持つ。その際、2人はキフィンから非常に大きな影響を受けたようである。
 その他の各チーム間の人間関係についていえば、ファルコンズの社長兼GMのリッチ・マッケイは昨シーズン途中までバッカニアーズで同じ職を務めていた。そのため両チームの間には自然と強力なライバル心が湧き上がっている。そしてそれは彼らが顔を合わせる第10週に大爆発するだろう。
 
 2004シーズン、巷の話題に上がるNFC南地区にまつわる5つの疑問
1. マイケル・ヴィックはケガなくシーズン16試合を戦い抜き、ファルコンズをプレーオフ進出へと導くことができるか?そして彼自身も大ブレイクした2002シーズンのような活躍を再びすることができるか?
2. 新GMブルース・アレンによるバッカニアーズの大規模な人員整理は、チームのプレーオフ返り咲きをもたらすことができるか?彼はレイダースでも同じ手法でチームを築き上げた。
3. パンサーズはより成熟度を増したQBジェイク・デロームとともにNFC南地区を連覇することができるか?現代のNFLで連覇を達成したチームはそんなに多く存在しない。
4. セインツは強力なオフェンス陣を搭載している。だが、ディフェンスはプレーオフ候補としてのプレーをすることができるか?セインツは過去4年間でファルコンズやパンサーズよりも多くの勝ち星を挙げている。今年こそはその数字を1年に集約する時だ。
5. オーバータイムの戦いはNFC南地区を勝ち抜く上で1つの指標となる。昨年、バッカニアーズは0勝2敗、ファルコンズは1勝1敗、セインツは1勝1敗、そしてパンサーズは4勝1敗だった。どのチームが今年最も多くオーバータイムで勝利を挙げることができるか?そしてその戦い方が地区優勝の行方を左右してしまうのか?
それでは、トレーニングキャンプに臨む各チームに今いったい何が起こっているか見ていこう。

<アトランタ・ファルコンズ>

マイケル・ヴィックが万全な状態だった2002シーズン、彼はバッカニアーズを倒すことはできなかったが、ファルコンズをプレーオフへと導き、敵地グリーンベイでQBブレット・ファーヴ率いるパッカーズを破ってみせた。もし今年ヴィックが16試合すべてに出場すれば、パスで3000ヤード以上、ランでも800ヤード近くを記録し、再びプレーオフへと進出する可能性は高い。彼には今、2002年の大ブレイクした際には持っていなかった武器がいくつかある。昨年64レシーヴを記録したWRピアレス・プライスは、今年80近いレシーヴを記録するだろう。また、ドラフト1巡指名WRマイケル・ジェンキンスもブライアン・フィネランとともにオフェンスの3 WRシリーズで相手ディフェンスを苦しめるはずだ。さらに、TEアルジ・クランプラーもスター選手への階段を登っている。昨年ヴィックが出場した最後の5試合で彼は15回のレシーヴをマークした。クランプラーは今年60レシーヴに挑戦する。
ヴィックにとって今オフシーズン最も重要な新戦力となったのは、ブロンコズからやって来たOLコーチ、アレックス・ギブスである。ギブスがこのNFL 14位の成績を残したランユニットを、一気にNFLトップのユニットへと引き上げることができるかに注目が集まる。昨年11TDランをマークしたT J・ダケットには、シーズンをフルで出場すれば1000ヤード以上の活躍を期待できるポテンシャルがある。また、ウォリック・ダンもランとレシーヴのトータルで1200ヤード近くの数字を期待できるランナーである。ランプレーを確立することで、ギブスはヴィックにさらなるパスプレーへの道を拓く。
ファルコンズが優勝争いを勝ち抜くには、昨年NFL最下位の成績に終わったディフェンスの改善が急務であることは間違いない。その中で、これまでの3 ミ 4から4 ミ 3 ディフェンスに再び戻すことはプラス材料になるだろう。ファルコンズのディフェンスを構成する陣容からすると、4 ミ 3 ディフェンスの方がより適したフォーメーションになるはずだ。また、ユニットとして許したヤード数で昨年NFL最下位の成績に甘んじたセカンダリー陣も、今季はいくらかの進化が期待できる。ドラフト1巡でCBディアンジェロ・ホールを指名したことと、ジム・モーラとともに49ersからCBジェイソン・ウェブスターが加入したことでNFCに所属するトップWRたちもいくらか封じ込めることができるだろう。私の知る何人かのファルコンズのコーチたちは、ディフェンスについて次のように語ってくれた。「時間はかかるかもしれないが、我々の構築する効果的なパスラッシュ戦術やその他のアグレッシヴな作戦によって、必ず失点を減らすことができると信じている。」
最後に一言。ヴィックの復帰によって、ファルコンズが一気にスーパーボウル出場争いに参戦するというのは少し無理な注文かもしれない。だが、昨年のようなホームで2勝6敗という成績にはならないだろう。ジム・モーラはファルコンズを強豪チームへと導くはずだ。まだ1年早いかもしれないが、2004シーズン、ファルコンズの白星が黒星を上回る可能性は高い。

<カロライナ・パンサーズ>

2001年から2003年にかけて、パンサーズはNFL史上に残る驚異的な大躍進を達成した。前年度1勝15敗のチームを引き継いだジョン・フォックスは、その後35試合で21の勝ち星を積み上げてきた。パンサーズはヘッドコーチの「不死鳥」の態度をまさに反映したチームである。
ジェイク・デロームが暫定的なQBとしてチームにやってきたことなどもう忘れてしまった方がいい。スーパーボウルという大舞台でデロームは自らの腕で自分の実力を証明してみせた。パンサーズはNFC決勝でイーグルスをわずか3点に封じ込め、スーパーボウルではビル・ベリチック自慢のペイトリオッツ強力ディフェンスを前にして29点をもぎ取った。パンサーズは現在NFL最高のDL 4人衆を抱え、オフェンスのランプレーも非常に安定している。そして何より、カンファレンス内で9勝3敗という数字はイーグルスと並んでNFCトップの成績である。プレーオフを含め昨年のオーバータイムで4勝という数字を考えると、昨年のような成績を今年も繰り返すことは難しいかもしれない。だが、彼らがこのまま消えていってしまうこともないだろう。
今シーズンはパンサーズがボールを持った時、スティーヴン・デーヴィスへのトスを少し減らし、デショーン・フォスターにこれまで以上の期待をしてみたい。デーヴィスは300近いキャリーを続けるだろうが、フォスターも昨シーズン終盤に登場しパンサーズ関係者を驚かせる活躍をした実績がある。また、フォスターが最後の3試合で12レシーヴを記録したことも忘れてはいけない。デロームがさらに経験を積むにしたがって、フォスターへのパスもどんどん増えていくだろう。
パンサーズはその5勝1敗の地区内成績を残す過程で、合計で89点しかライバルチームに許していない。もしNFC南地区のチームがパンサーズに対して1試合平均15得点しか記録できないのであれば、またしてもNFL関係者を驚かせるシーズンになるだろう。同様に、パンサーズはその6試合でNFC南地区のQBたちから16のサックを奪った。こうして、フォックスの采配によってチームは安定したディフェンスを誇る一方で、オフェンスもNFC南地区の強豪との6試合で合計940ヤードをランで獲得した。例えば、セインツはパンサーズに敗れた2試合で合わせて408ヤードのラン獲得を許した。
ジョン・フォックスが答えなければならない最も重大な疑問があるとすれば、それはセカンダリーに関してだろう。今オフシーズンにDBの主力級選手5人のうち3人がチームを去った今、残った選手でシーズンを戦っていけるか不安は尽きない。相手チームのQBはパンサーズの誇る強力DLのラッシュを避けるために3ステップバックでパスを投げ、セカンダリー陣に勝負を挑んでくるはずだ。その点をパンサーズが今シーズンどう対応していくかに注目するならば、マイケル・ヴィックの成績をチェックすればよい。パンサーズは昨年NFC南地区内唯一の黒星をヴィック率いるファルコンズに喫した。そのファルコンズがNFC王者を20対14と降した試合で、ヴィックは14回のキャリーで141ヤードのラン獲得、そしてパスでも179ヤードを奪う活躍を見せた。
パンサーズはNFLのどのチームよりもキックチームに金銭を費やしている。Pトッド・サウワーブラン、Kジョン・ケイシーはともにNFLのキッカーの中でトップ10に入る年棒を貰っている。そして彼らはちゃんと金額に見合う働きをしている。サウワーブランは昨年、パントの1回平均総獲得ヤード数でNFCトップの成績を残し、また、ケイシーもパンサーズが昨年記録した3点差以内での8つの勝利の中で重要な役割を担った。
最後に一言。パンサーズが昨年のアンコールにどう応えるのか。オフェンスではQBジェイク・デロームと期待の超新星WRスティーヴ・スミスのホットラインにさらに磨きがかかることが予想されるが、ディフェンスはより多くのターンオーバー獲得が求められるだろう。昨年、ターンオーバー率が−5のチームがスーパーボウルに進出したことは非常に珍しいことであった。その点でパンサーズにいくらかの進歩が見られれば、彼らは再びプレーオフに出場するチャンスをかけた重要な試合をシーズン終盤まで戦っていることだろう。ただ、彼らが昨シーズン記録したオーバータイムでの4勝という数字を、今年も期待できるほどNFLのシーズンは甘くない。

<ニューオリンズ・セインツ>

ここに理解するのが非常に難しいチームがある。それがセインツである。ジム・ハズレットは優秀なヘッドコーチだ。選手たちを鼓舞することができ、決断力もある。そして何より、過去4年間、若いQBを育て上げたり、RBリッキー・ウィリアムスやOTカイル・ターリーをトレードに出したり、DTグレイディ・ジャクソンを解雇したりした中で、彼は1シーズン平均8.5試合を勝利で飾ってきた。これは素晴らしい成績である。だが、2年連続して交替でスーパーボウル出場を決めた同地区内のバッカニアーズ、パンサーズというチームの存在によって、セインツはいつしか地区優勝のできないチームとして見なされるようになってしまった。
昨年の1勝4敗という出遅れによってセインツは完全に優勝戦線から取り残された。今年は何としでも開幕ダッシュに失敗してはならない。QBアーロン・ブルックスは14回と昨年NFLワースト1位の成績に終わったファンブル癖を改善しなくてはならないと同時に、TEブー・ウィリアウムスへのパスをもっと増やす必要があるだろう。ウィリアムスは昨シーズン最後の6試合で29レシーヴを記録した。今年、彼にはオフェンスの起爆剤としての活躍に期待したい。また、デュース・マカリスターも今やNFL屈指のRBであることは間違いない。だが、彼は昨シーズン終盤に失速し、最後の4試合では79回のキャリーでわずか248ヤードのラン獲得、TD数も0に終わった。彼は単にバテてしまったのだろうか。2004シーズン、昨年と同じように彼が秋休暇を取っている余裕はチームににはない。
ハズレットとは私がカレッジでコーチをしている時に直接対戦したことがあるが、彼は非常に良くディフェンスを理解している。もしDTジョナサン・サリヴァンが2003年ドラフト1巡指名選手としての期待に応える活躍を示してくれれば、ハズレットの望むプレースタイルを実行できるDL4人衆がついに確立されることになる。今のところサリヴァンはハズレットが求めるほどのインパクトを残すことができていない。だが、私はここで1つ忘れてはならないことがあると思う。通常、ルーキーDL選手の成績というものは期待とは程遠いということを…。いまやNFLを代表するDTであるウォーレン・サップでさえ、ルーキーシーズンではたったの16タックルしか記録できず、ペイトリオッツのリチャード・シーモアもわずか25タックルにとどまった。そういった意味で、サリヴァンにとってもセインツにとっても、2年目を迎える彼の今シーズンの活躍に注目が集まる。
ファルコンズやパンサーズのように、セインツのセカンダリーにも疑問が残る。セインツはロングパスの対応を苦手とする傾向があり、シャットダウンCB陣を抱えているとは言えない。ただ、パスラッシュに関していえば、安定したLB陣を含めた7人は効果的な仕事をもたらしてくれるだろう。今、セインツは今年のドラフト1巡指名DEウィル・スミスに対して、コルツのドワイト・フリーニーのような大ブレイクを期待している。彼はルーキーシーズンで13サックを記録する活躍を見せた。
最後に一言。シーズンに目を向けてみる。セインツが6勝か7勝で最下位に終わると予想している人々はこのチームを侮っていると私は思う。確かにセインツは厳しい立場にあるが、私は彼らが今シーズンも昨年並みの成績(8勝)若しくはそれよりも1試合多く勝ち星をあげる可能性があると思っている。セインツには今年、第5週までNFC南地区内のチームとの対戦がない。したがって、ドラフト指名選手やその他の若手選手がチームに機能するまでにまだ時間はある。ハズレットは鬼気迫る勢いでチームを統率するだろう。もし選手たちも彼と同じような心境でプレーすれば、このチームは決して悪いチームでない。

<タンパベイ・バッカニアーズ>

バッカニアーズのヘッドコーチであるジョン・グルーデンは、レイダース時代にもコンビを組んでいたGMブルース・アレンと再び手を結んだ。これはチームにとって非常に貴重なことである。アレンはグルーデンが何を考えているかを良く理解しているのはもちろん、競争原理を生み出す安値のベテラン選手を見つけ出し、ロースターの選手層を強化する方法を熟知している。ケガ人続出という警鐘がNFL全体に響き出す時期に、バッカニアーズがいくつの勝ち星を拾うかに注目してほしい。彼らのバックアップ選手は他のほとんどのチームよりも充実している。今春、バッカニアーズがジェフ・ガルシアのようなQBの獲得を狙っているという噂が実しやかに流れたが、しっかりした評価基準であらゆるベテラン選手を長期的な目で観察するというのがバッカニアーズのスタイルである。バッカニアーズでは、長きにわたりNFL選手の人材評価を行ってきたチェット・フランクリンがブルース・アレンを支えている。彼はチームの人事部門と新加入のダグ・ウィリアムスとともにNFL中の選手たちを観察している。
グルーデンが采配を振るうオフェンスは非常に複雑であり、ブラッド・ジョンソンのようなベテラン選手の方が上手く対応できる。その戦術は、若い選手が中心となってプレーするにはとても難しいものである。そういった意味で、今年からRBのポジションをチャーリー・ガーナーが務めることになるが、十数年のNFLキャリアを持ち、レイダース時代にはグルーデンの下でもプレーした経験を持つ彼への移行は、比較的スムーズに進むことだろう。ガーナーが絶好調だった2002シーズン、彼はランでもレシーヴでも1000ヤード近い成績を残すという素晴らしい活躍を見せた。そして今チームが彼に求めることは、試合当日にできる限り万全の状態でいられるよう平日の運動量を制限し、その2002シーズンに残した成績の80%くらいの活躍をすることである。
グルーデンは確かに多くのベテラン選手を起用しているが、彼は別にルーキーたちを信頼していないわけではない。その証拠に、我々は2004シーズン、WRマイケル・クレイトンのプレーを数多く目にすることになるだろう。ただ、オフェンスにも様々な懸念が点在している。WRキーナン・マッカーデルは契約問題のこじれからホールドアウトを行っている。また、チームを去ったキーション・ジョンソンの代わりに新しく加入したWRジョーイ・ギャロウェイだが、彼はフィールドの深い位置で持ち味を発揮する選手であり、チームのオフェンスが短い距離のパスルートとキャッチ後のランに重点を置いていることから、彼の活躍を不安視する声が上がっている。そんな状況ではあるが、グルーデンは今ある人材を有効活用し効果的なオフェンスを生み出すことだろう。
昨年、バッカニアーズは同一地区のライバルチームとの対戦で1試合平均41回ものパスを記録した。この数字はグルーデンの意図とは程遠いものである。グルーデンはもっと多くの場面でランプレーを繰り出したいと考えている。昨年NFC南地区内の試合でバッカニアーズのRBが残した最高の成績は、トーマス・ジョーンズの20キャリー、89ヤードという数字で100ヤード超えた試合は1度もなかった。2004シーズンに向けて、この数字の改善は絶対に必要不可欠である。
バッカニアーズは長い間、NFL最強のディフェンスを誇ってきた。だが、今年ブルース・アレンがウォーレン・サップとジョン・リンチを手放す最終決断を下したことでリーグ全体に大きな波紋を呼んだ。チームの新しい顔ぶれがどんな活躍を見せてくれるのか。アレンは、彼の父ジョージ・アレンがそのコーチ時代に示したのと同じくらいにベテラン選手たちを好んでいる。だが、そんな彼も、今こそバッカニアーズがチームとして新しい選手とともに前進する時なのだと悟った。新しいスター選手の誕生が待たれる。アンソニー・マクファーランドはもはやサップの影ではない。ジャーメイン・フィリップスも、ファンがリンチがいないことを忘れるくらいの活躍を示さなければならない。バッカニアーズのファンは2人のスター選手が去ってしまったことを寂しく思っているが、今いる選手たちでチームがこれからもディフェンスの伝統を継承していくことをみな信じている。
もう1つ、復活させなければならないチームの伝統がある。それはホームでの強さである。バッカニアーズは3勝5敗に終わった昨年まで凄まじいホーム・アドヴァンテージを誇っていた。彼らはその数字を今年、最低でも5勝3敗以上にまで引き上げなければならない。
オフェンスは今後改善していくだろうし、ディフェンスは元々の伝統を持っている。だが、NFC南地区のような厳しい地区を勝ち抜く上では、キックチームが担う役割も非常に重要となる。昨年、Kマーティン・グラマティカは10本のFGを外し、チームも3点差以下の試合で4つの星を落とした。そんな事態は2度と起こしてはならない。さもなくば、グルーデンの表情はかつてないほど恐ろしいものになるだろう。NFLのチームはグラマティカのように最低のシーズンを送ったキッカーを手放すことが多いが、バッカニアーズは自分たちのキッカーを見捨てなかった。そんなチームの信頼に応え、グラマティカが本来の自分を取り戻すことを私は期待している。
最後に一言。ベテラン選手20人を安値で獲得したことが2004年のバッカニアーズに重大なインパクトを生み出すとは多くの人々が思っていない。だが、新しい顔ぶれによる新しい意識の注入は、チームの勝利に重要な影響を与えると私は信じている。このオフシーズン中、私は何度となくタンパに足を運んだ。選手やチーム関係者たちはできる限り早くチームを結束させるため、粉骨砕身の働きを見せている。マッカーデルがチーム作りに参加していないことは非常に遺憾なことではあるが、フロントやコーチ陣は彼がいない場合を想定した準備もすでに進めているようである。もしその選手層の厚さが効を奏し、バッカニアーズが12月までに9つの勝ち星を積み重ねてプレーオフ出場を狙える位置にいたとしても、私を驚かせることは何一つない。

2004シーズン展望:NFC西地区
2004シーズン展望:NFC北地区
2004シーズン展望:NFC南地区
2004シーズン展望:NFC東地区
2004シーズン展望:AFC北地区
2004シーズン展望:AFC南地区
2004シーズン展望:AFC西地区
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