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| ジャガーズWRケヴィン・ロケット |
1995年のチーム創設以来、一貫してチームの指揮を執り続けてきたトム・コフリンが更迭され、ジャック・デルリオを新指揮官に迎え戦力再建を図るジャクソンヴィル・ジャグワーズ。ただ、チームの補強ポイントというのは、1年前から大差はない。昨オフにベテランWRキーナン・マッカーデル(現バッカニアーズ)をサラリーキャップ対策で放出して以来、エースレシーバーのジミー・スミスとコンビを組むことができる人材を欠いているのだ。
スミスはジャグワーズ初年度の95年より在籍。翌96年にマッカーデルがフリーエージェント(FA)でブラウンズから加入、以来6シーズンにわたり、両選手はジャグワーズの誇る爆発的なパス攻撃の両輪として、QBマーク・ブルネルからのパスを受け続けた。
この6シーズンの間、スミスの成績は1年平均でパスレシーブ94回1329ヤード、7TD。マッカーデルは年平均パスレシーブ83回1066ヤードをマークしている(5TD)。99年シーズンにはリーグトップの116回捕球を記録したスミスだが、その陰には常に、逆サイドでコンスタントにシーズン1000ヤードレシーブを叩き出すマッカーデルの存在があったのだ。
そのマッカーデルが昨オフに退団し、代役としてスティーラーズからボビー・ショー、レイヴァンズからパトリック・ジョンソンらをFAで獲得したジャグワーズだったが、結果は芳しいものではなかった。スミスを除けば、WR陣で最高の成績はショーのパスレシーブ44回525ヤード(1TD)、次いでジョンソンの9回187ヤード(2TD)、シーズン途中加入のケヴィン・ロケットが5回76ヤード(2TD)と続く。実に彼ら全員の成績をトータル(パスレシーブ58回788ヤード、5TD)しても、前年までのマッカーデル一人の数字に遠く及ばなかった。
逆サイドの脅威がなくなったことで、敵ディフェンスのマークはエースWRのスミスに集中し、スミス自身の成績も入団2年目以降で最低の獲得ヤード(それでも1027ヤードと1000ヤードは突破したが)に終わった。
昨シーズンの失敗を踏まえ、今年はドラフトを含め、WRのポジションがチームの補強の最重要ポイントと見られていた。二番手WRとして昨季10試合先発のショーはビルズへ、6試合先発のジョンソンはレッドスキンズへと、それぞれわずか1年の在籍でチームを去り、残ったベテラン選手は2試合先発のロケットのみと、昨年以上にこのポジションの陣容は薄くなってしまっていた。
しかし、蓋を開けてみるとドラフト上位指名権はおろか、ドラフト下位でもWRの指名は行われず、ドラフト終了後に2名、ドラフト外ルーキーと契約したのみだった。
一方、FA市場では前ペイトリオッツのドナルド・ヘイズ、前テキサンズのジャーメイン・ルイスの両ベテラン選手を獲得したジャグワーズ。しかしルイスはキックリターナー専任での起用が有力。新天地で昨季の不振からの再起が期待された大型WRヘイズは入団早々、春のミニキャンプで膝を負傷し、戦線復帰の目処は立っていない。
6月1日以降、49ersから解雇されることが確実なJJ・ストークスを獲得するという噂もまことしやかに流れているが、仮にストークスが加入したとしても、マッカーデルのような安定した活躍はとうてい見込めない。やはり、現有戦力の底上げが必須なのだ。
新スターターの座へ、人一倍やる気を見せているのがプロ7年目の中堅選手となったロケット。97年にドラフト2巡でチーフス入り以来、なかなか出番を与えられずレッドスキンズ、昨季途中からジャグワーズへと渡り歩いた。これまでの最高は99年にマークしたパスレシーブ34回426ヤード(2TD)。1シーズンで5試合以上先発出場したことがないという典型的なバックアップ要員選手だった。そこへ降ってわいたスターター昇格のチャンスに「俺個人にとっても、WRのポジションの皆にとってもチャンス。ジミー(スミス)の逆サイドのポジションを確立しないことには、敵は毎プレイ、ジミーをダブルカバーしてくるんだ」と語る。
他に、マイカ・ロス、ジミー・レッドモンドらこれまで主にスペシャルチームで活躍してきた若手選手もポジション争いに参戦する。この中から、エースWRスミスにかかるプレッシャーを軽減させられる人材が出てくるのか。開幕直前までジャグワーズの二番手WRのポジション争いは白熱しそうだ。 |